建仁寺「大いなる哉 心や」が息づく臨済宗総本山の禅寺

  by 飯島麻夫  Tags :  

< 潮音庭 素晴らしい!の一言 背景が建物なのがまた効果的(京都、東山 著者撮影/NikonD750)>

< 法堂天井画 双龍図 2002年小泉淳作筆 かっこいい!(京都、東山 著者撮影/NikonD750)>


言わずと知れた京都五山の一角であり、禅宗の一派臨済宗の総本山。総本山というと例えば知恩院や本願寺のように、どでかく立派な建物で訪れる人を威圧する…というイメージが拭えないでもないがここ建仁寺に関してはそうでもない。栄西禅師の「大いなる哉心や」の説法に見られるように「万人を等しく救済する」という大乗仏教的な宗教観から一線を画しているんだなぁ…ということが理解できる。

俵屋宗達の風神雷神図、天井画双龍図など美術品も勿論見逃せない。が、年齢と共に感受性も変わってくるもの。今回特に楓に囲まれた庭の中央に三尊石を配した潮音庭の計算され尽くした美しさに目を奪われてしまった。紅葉すると一体どんな絵になるんだろう。

日本の庭園と言うとき確かに中国文化の影響を認めざるを得ないが、ここまで完璧なものが果たして中国にあるんだろうか?中国の餃子やラーメンより日本の餃子やラーメンの方が美味しいのと同様、これは確かに日本人が築き上げた一つの美の極みだと思う。日本人に産まれて良かった。

「人の10倍考える」を信条に色々とやってます。 元銀行員で現在も金融系のIT開発等に携わるフリーランス。JICA国際協力ボランティア(パプアニューギニア)

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