9月15日未明のスペシャルイベントでは、iPhone 13シリーズの他に、iPad mini、Apple Watch Series 7なども発表されました。
Apple Watchは前モデルのSeries 6とほぼ同じ本体サイズながら画面サイズがおよそ20%大きくなり、新しい充電器を使用することで33%ほど高速に充電できるようになりました。販売を継続するSeries 3と比較すると実に50%のサイズアップとなります。
タッチセンサーをOLEDパネルと一体化するなど、様々な部品を統合することでディスプレイを一体化、フレームも細くなったのが大画面化に貢献しています。従来のWR50防水機能に加え、IP6X相当の防塵性能もそなわり、盤面クリスタルも従来より50%厚くなるなど耐久性もアップしています。
薄くなったことで装着感の向上も期待できますし、時計としての出来栄えとしてはその域に達してないものの、ウェアラブルリストデバイスとしての仕上がりとしては満足できるものになってると推察されます。
ワークアウトでは、新たにサイクリングの検知に対応。自転車に乗っていることを自動で検知してワークアウトの計測をリマインドしてくれる他、転倒時には緊急通報する、速度や走行距離などの達成度を音声で知らせるなど、自転車走行時に必要な機能が盛り込まれました。
また、2021年1月27日に対応したヘルスケア機能(心電図アプリ、不規則な心拍の通知)にも、もちろん対応しています。
大画面化したことで、それに伴う盤面デザインやアプリのUI変更などもあり、使いやすくなりそうです。ユニークなのは、ソフトウェアのQWERTYキーボードで文字入力ができるようになったことです。いくら大画面になったとはいえやりすぎ感もありますが、日本語入力がどうなるのか興味深いところです。
今秋発売予定で、日本における発売日や価格は未定ですが、おそらく現行機種と同等か少し高いくらいが予想されます。
正直なところ、今回発表されたiPhone 13シリーズ、iPad mini、Apple Watch Series 7の中では、最も“買い”なアイテムだと思いました。画面サイズアップなど大幅な改善などもありますが、ウェアラブルデバイスとして使える内容にまとまっていると感じます。一説によると、使用されているチップはSeries 6と同等で残念だという話も耳にしましたが、チップ性能よりは大画面(やそれに付随するアプリの進化)と充電速度の向上など、使い心地を実感できる部分にこそ目を向けるべきでしょう。
アルミニウム、ステンレススチール、チタニウムの3種類のケースと様々な素材のバンドが用意されますが、一生使える時計、というわけではないので、無理なく買い換えられるモデルを選ぶのが良いと思います。