「風邪ひいちゃってさぁ」「改源でも飲んどけ」は関西だけに通用する日常会話?薬包紙に包まれた現存する散剤はもう少ない!

  by 古川 智規  Tags :  

「風邪は万病のもと」とは昔の人はよく言ったもので、新型コロナウイルスも厄介だがいわゆる風邪も広義ではコロナウイルス(ヒトコロナウイルス)が原因であることが多い。「風邪をこじらせる」という言葉もよく使われるが、風邪が重篤化して肺炎に進行するとこういう表現が出てくる。あまりにもウイルスの種類が多いために風邪のワクチンはなく人類は予防と対症療法で風邪をしのいできた。予防はまさに現在行われている新型コロナに対するマスクや手洗いや三密の回避と同じ方法だ。

難しい話はともかく、これから徐々に涼しくなり冬に突入すると風邪の流行期でもあるのでオンラインミーティングでのネタになる「お話」を提供する。

改源しょうが湯

カイゲンファーマが販売する「改源しょうが湯」は、製薬メーカーが作る生姜湯のもとである。薬ではないので風邪に効果があるものではないが、体を温める日本伝統のホットドリンクである。マスコットキャラクターである「風神」は関西では知らない人はいないのではないだろうか。

改源

それでも「予防はしていたんだけど風邪ひいちゃった」となれば、お薬の出番になる。一般用医薬品(ドラッグストアで市販している医薬品)である「改源」は風邪の諸症状に有効ないわゆる総合感冒薬である。風邪そのものを治す薬は世の中に存在しないので、前述の通り風邪薬はすべて対症療法である。

「改源」は錠剤も顆粒もカプセルも販売されているが、「話のネタ」として知っていただきたいのは伝統的な「散剤」いわゆる粉薬であることだ。粉薬は最近ではあまり見かけないが改源では現役である。しかも薬包紙に包まれた今では珍しい形態で販売されている。

1日3回を3日分で9包入っている。昔は病院で処方される医療用医薬品で粉薬は珍しくなかった。薬剤師が天秤ばかりを使用して調剤して薬包紙に包んでいた。それも自動でビニールの袋に密封されるようになり、今では製薬会社の段階で完成された袋に入っているお薬が交付されることが多いし、取り扱いや服用が簡単な錠剤が大半を占めるようになった。
一般用医薬品ではなおさらのことで、薬包紙に包まれている散剤は数えるほどしかない。
そして関西の方にとっては「改源」と「風神」キャラクターは日常のもので、「風邪ひいてまんねん」というCMのセリフはあまりにも有名で一家に一箱は言い過ぎではないほど普及している。しかし東日本では知名度も低く改源と言っても知らない人が多いのも事実。この「西高東低」は面白い現象だ。もっとも同社の所在地が大阪市であることと、CM戦略によりいつの間にかこうなっていたことは言うまでもない。

「風邪ひいちゃってさぁ!」「改源でも飲んどけ!」は関西でしか通用しない他愛もない、しかし昔からの常識的日常会話であることを知っておけば、東西でのオンラインミーティングで話のネタとして役に立つかもしれない。

※写真はすべて記者撮影

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