寿がきや食品は生タイプめん「小さなおうどん」シリーズのスープとパッケージをリニューアルし、全国販売している。Sugakiyaといえば名古屋ではだれもが知るブランドだが、そのインスタント麺やカップ麺を担当するのも同社である。「小さなおうどん」は一般的なカップうどんとは違う視点なのも気になったので、実際に食べてみた。
「小さなおうどん」シリーズは、1994年(平成6年)に発売開始した同社のロングセラー商品だ。国産小麦粉を100%使用した生タイプめんだ。めんは80gのミニサイズなので、小腹が空いた時の夜食やお食事の際のお吸い物代わりにもなるちょっと変わったコンセプトのうどんだ。
生めんを容器にあけて熱湯を注ぎ、麺をほぐしてから一度お湯を捨てる。そのためにカップ焼きそばのような湯切り口が付いているのが特徴だ。そして改めて粉末スープを投入してお湯を注いで出来上がりと、ひと手間かかるがそれも美味しさの秘密。
サイズが小さいので、食事にするには2つ必要だが、ご飯のお吸い物としてや夜食としてなら1つでちょうどよいサイズだ。
麺の量と比較してスープの量が多いと感じたが、これもスープをお吸い物代わりにしてもらうため、スープこそが味わってもらいたいものだという同社の考えだろうか、いずれにせよ応用範囲の広い商品設計だと感じた。
そして面白いのは、きつねや天ぷらといった具材による分類ではなく、スープにより商品が異なるという印象がしたことだ。「わかめ」「お吸いもの」「梅じそ」「とろろ昆布」と、名称こそは具材分類っぽいがスープは明らかに異なり、食事用に異なる2つを立て続けに食べても飽きない。
減塩で低カロリーの上で美味しいうどんを実現するために素材と出汁にこだわった「小さなおうどん」シリーズを空腹の非常時や後一品物足らない時のお助けとして常備しておいてもよさそうだ。
※写真はすべて記者撮影