新型コロナウイルスのまん延で巣ごもり生活は2年目になり、感染対策を再度確認しながら徹底していきたいが、当初から言われていたマスクの着用や消毒・手洗いは現在に至るまで基本中の基本だ。しかし長い間エタノールで手指を消毒し続けていると、水分が抜けて乾燥肌になり、ひどい場合は皮膚病にまで至るケースもあり、逆にケアの方に重点を置かなくてはならない人も出てきてそれぞれに大変な思いをしている。
これから秋、冬に向けて乾燥対策をお考えの方も多いだろう。そこで手指等のケアと一人暮らしでは本当に大変な背中の乾燥・かゆみについて便利なアイテムと対策を取り上げる。
肉眼ではきれいに見えても…
手洗いは最近では色付きの洗浄剤が販売されており、色が消えるまで洗えば時間的に大丈夫という便利なものがある。そもそもなぜ手洗いを徹底するのかというと、外で付着したかもしれないウイルス等で汚染されている手で顔を触ることにより粘膜から感染するのを防ぐためだ。
しかしよく洗ったつもりなのだが、盲点が存在するようだ。ユースキン製薬発出のプレスリリースによると、手荒れの傷が洗い残しになり油断できないことだというのだ。そこで記者の指で本当にそんな場所があるのかどうか検証してみた。
写真は記者の左手の小指をブラックライトを照射して撮影したものだ。肉眼ではまったくわからなかった爪の脇が白くなって写っている。この部分は角質化により小さな傷とひび割れができている。こうした部分にウイルスが入り込むとちょっと洗っても落とし切れていない可能性があるので、そうしたリスクを未然に防ぐために早めのケアをというわけだ。
傷がひどくあかぎれ状態にまで進行しているなら、ケアとは言わずに皮膚科を受診して適切な医薬品を処方してもらうべきだ。しかし記者の指のように肉眼ではわからない程度の傷であれば市販のクリームでケアして傷を修復すればよい。化粧品カテゴリーのクリームもあるが、ユースキンのクリームは指定医薬部外品で、効能はひび・あかぎれ・しもやけとはっきりしているのでケアには最適だろう。指定医薬部外品とは、もとは一般用医薬品だったものが、厚生労働大臣の指定により薬局・薬店でなくても販売できるようになったカテゴリーである。よって基本的には医薬品と同等の製造管理がされており、効果・効能がはっきりしている。
消毒も手洗いも重要だが、潜むリスクを回避するために冬に向けて手指をケアしておいて損はないだろう。
かゆみとは痛みの一種
次に乾燥して困るのは背中だ。孫の手で背中を掻くのはいいのだが、なにせ自分では見えないのでやりすぎには注意が必要だ。
かゆみというのは痛みの一種で体が発している何らかの悲鳴のひとつだ。痛みになれば病院へ行くことになるが、かゆみの段階では適切なケアでおさまることが多い。
とはいえ、背中は自分では見えないので、結果的にかきむしって傷になって知らない間に出血という事態は避けたい。背中のかゆみは主に乾燥から来る皮膚のバリアの剥がれだ。一般用医薬品で背中のかゆみを止めるものも存在するが、いかんせん自分の背中に塗るのが一苦労だ。
そこでそんなお一人様の声に同社が答えたのが「塗るまごの手」だ。
組み立て式のまごの手のスポンジ部分にユースキンIを塗ってそのまま背中に持っていけばよい。ユースキンIとは第3類医薬品で比較的副作用のリスクが低い一般用医薬品だ。ステロイドや尿素は配合されていない乳白色の柔らかいクリーム状のもので、見えなくてもスーッと伸びていくのが背中の感覚でわかる。かゆみはぴたりと止まり、べとつかず塗ってすぐに衣服を着用しても問題ない。文字通り、「かゆいところに手が届く」まごの手が絶品だった。
生活様式の変化にともない、今まで気に留めなかった体のさまざまな部位をケアする必要が出てきたが、それも込みでヘルスケアには万全を期したい。
※写真はすべて記者撮影
