一向に収まる気配がない新型コロナウイルス感染症だが、飲食店ではどこも大変な思いをしているはずだ。限られた制約の中でイートインにするか、ゆっくりテイクアウトしてお家やオフィスで食べるかは選択になるが、今回はちょっと面白い季節限定のグルメバーガーを取り上げる。
KICHIRIが運営する表参道ヒルズ向かいにある『いしがまや GOKU BURGER』では、夏の暑さを吹き飛ばすさっぱりとして食べやすいバーガー2種類「パクチーMAXバーガー」「紫蘇(しそ)MAXバーガー」を期間限定で発売している。
紫蘇MAXバーガー
「紫蘇MAXバーガー」は、サクッと揚げた大判のチキンカツに、これでもかと言わんばかりに紫蘇を挟み、オリジナル和風ソースで仕上げたあっさりとしたバーガーだ。価格は税込み1738円。
相変わらずデカいハンバーガーなので、ナイフとフォークで食べてもいいし、ゴム手袋で手づかみしてかぶりついてもよい。一般的なハンバーガーに入っているものは何一つない。例えばビーフ、レタス、トマト、チーズといったおなじみの食材はないので常識的なハンバーガーの風味ではない。
シソの香りが強いのでまずこれが第一にくる。続いて大根おろしの辛みとみょうがの風味。そして突然やってくる南高梅の酸っぱい味が加わる。しかしながらシソが入っているので、梅が来ても不思議さはないばかりか、なぜか融合していくのは日本人の遺伝子のなせる業なのか。
これ以上の夏らしさを求めるのならばスイカやかき氷を入れるしかないと思うほどさっぱりとした、風味も後味も心地よいグルメバーガーだ。
パクチーMAXバーガー
「パクチーMAXバーガー」は、たっぷりのパクチーを盛り込んだパクチー好きには堪らないメキシカンテイストのハンバーガーだ。こちらも税込み1783円。
100%ビーフパティとパクチーのバランスを考え、パティにはたっぷりとチェダーチーズをトッピングし、旨辛なバーベキューチリソースで仕上げた。こちらはハンバーガーの常識を踏襲しながら、これにパクチーをたっぷりと加えた感じのハンバーガーだ。
タイ料理では欠かせないライムが添えられているので、これを絞るとチリソースに爽やかな酸味と香りが広がる。パクチーが大量に入っているので好みの分かれるところではあるが、好きな方にはいつまでも食べていられる味だろう。ただし本当に大きいバーガーなので、朝からほとんど食べていなくても夕方に2個食べるのがやっとということは知っておいていただきたい。
店内には和洋風の個室もあり、今のご時世では家族での利用に限られるだろうが、紫蘇とパクチーの選択に悩みながらお腹いっぱいに夏を堪能していただきたい。
※写真はすべて記者撮影