主人公・ジオ続投の松田颯水「美しく透けている海ってテンション上がる!」 映画『深海のサバイバル!』インタビュー

  by ときたたかし  Tags :  

キッズに大人気のシリーズを映画化した『深海のサバイバル!』が全国公開となりました。国内累計発行部数1,100万部を突破した子どもたちに大人気の「科学漫画サバイバル」シリーズで、昨年公開『人体のサバイバル!』に続く映画化第二弾として、原作シリーズの中で最も累計発行部数が多い「深海のサバイバル」の待望の映画化です。前作同様、主人公ジオを演じた声優の松田颯水さんにお話をうかがうことができました。

■公式サイト:https://www.toei-mangamatsuri.jp/ [リンク]

●今回の『深海のサバイバル!』は、どういう作品でしょうか?

それはもう、この作品を観ると、海の底に行きたくなります(笑)! 映像もすごくきれいなので、深海は無理だとしても、せめて水族館には行きたいと思うような人が増えるかも知れません。本当は海に行ってほしいですけどね。美しく透けている海って、テンション上がりますよね!

●主人公のジオくんですが、今回改めて気づいた彼の魅力はありますか?

ジオくんは、みなさんの視点で驚いて、知らないことをどんどん吸収していくという、基本的に疑うことを知らない子なんです。「そうなんだ!」っていう素直な受け取り方をするところがあるので、いつもハプニングを起こしちゃうのですが、それを自分の勇気で乗り越えてゆく、自分が起こしたことの責任を自分で取る子でもあります。

●演じる上で意識していることは何でしょうか?

ただただ、騒いでいる子にはしたくないという思いは、すごくありました。この作品の中に出てくる大きな表情の変化だけを拾って、「この子は元気いっぱいなんだ!」という印象で終わるのではなく、ジオくんとピピちゃんの関係性など、彼のせっかくの魅力をちゃんと拾って演じたいと思いました。

●前作を踏まえてジオくんの成長など、変化を意識することはありましたか?

変化より、あえて変わらずに演じたいなと思っていたところがありました。最初のオーディションの段階の時に、合格を出してくださった方々から言ってもらった言葉が自分の中に今だに残っていまして、驚いたり叫んだりするのが上手な方は多かったそうなのですが、「シリアスなシーンで一番、我々が思っているジオに近かった」と言ってくださった。ジオくんに対して同じ見え方をしていたので、その視点は意識して今回も演じました。

●なるほど。ジオくんの人間性が一番出そうな瞬間でもありますよね。

彼が真面目に考えていたり、乗り越えなくてはいけないシーンなど、ジオくんのかっこいい人間性が出る部分。そこをよりちゃんと演じたいと思っていました。
たとえば、問題にぶつかった時にあまり誰かを責めない感じや、新しい手段があるじゃないかと提案する時に何も考えていない感じではなく、ひるまない精神みたいなものも大切にしています。ただかっこよく言うのではなく、勇気が必要ではないかなど、いろいろ考えていました。言葉にすると難しいのですが(笑)。

●ケイとのやり取りの中でも重要な要素になっていそうですよね。

実はケイさんとジオくんは大きなサバイバルに出かける際には、必ず二人が会話をするんです。これは『人体のサバイバル!』にも『深海のサバイバル!』にも出てくるのですが、そういうシーンでは先輩の石田彰さんの出してくださるお芝居の変化に、こちらも合わせて変えていくんです。練習で作ったものを披露するというよりは、その刹那、刹那で演じていたような気がします。

●その『深海のサバイバル!』編、どこを一番観てほしいでしょうか?

今回の作品は見所が多いです(笑)! でも一番の見どころポイントは、ダイオウイカが出てくるシーンですね! やはり深海と言えば、海と言えば、ダイオウイカ! というところもあるとは思うのですが、あれは教科書や本で見ているだけでは、サイズ感が分かりにくいと思うんですよね。なので映画館であのシーンを観れば、めちゃくちゃワクワクすると思います!

●松田さんもお好きなのですか?

もともと深海には興味はあるのですが、興味はあるけれどもミステリアスだし、ちょっと怖い世界じゃないのかなという視点のほうが強かったんです。でも今回全部の収録が終わって改めて観た時に、「怖いだけじゃないよ!」とジオくんが言っていただけのことはあって、わたしも同じことを思ったんです。なので、美しくてきれいな深海のサバイバルを映画館で楽しんでください!

■「科学漫画サバイバル」シリーズとは?

2008 年から朝日新聞出版より 75 巻が刊行され(2021 年 8月現在)、国内累計発行部数 1,100 万部を突破した子どもたちに大人気のシリーズ。次々と襲いかかってくるピンチに、子どもたちが勇気と知恵で立ち向かっていくストーリーで、生き物、自然、人体、災害、環境問題、AI、宇宙など、科学に関するあらゆるテーマを扱っているのも特長。手に汗にぎる冒険ストーリーを読み進めるうちに、自然と科学や理科の知識が身につく学習漫画として小学生を熱狂させています。
昨年公開された『人体のサバイバル!』に続き、映画化第二弾として、原作シリーズの中で最も累計発行部数が多い「深海のサバイバル」が、待望の映画化です!

(C)Troll/POPLAR
(C)Gomdori co., Han Hyun-Dong/Mirae N/Jeong Jun-Gyu/Ludens Media /朝日新聞出版
(C)2021東映まんがまつり製作委員会

公開中

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo