価格は牛丼並盛の約3.6倍! 吉野家の限定メニュー「黒毛和牛重」(1290円)を食べたら気分は上級国民!

  by ノジーマ  Tags :  

全国各地に展開している牛丼チェーンの「吉野家」ですが、国会議事堂内にも吉野家永田町一丁目店があるのをご存知でしょうか。

その永田町一丁目店では農林水産省から原材料を国産に限定したメニュー展開のリクエストを受け、国産和牛を使った「牛重」を限定販売しているのですが、8月12日から数量限定で全国の吉野家でも販売されています。これは食べておかないと!

ところがこちらの販売価格は1290円という高価格。牛丼並盛を3杯食うよりも高いじゃないか! 朝昼晩と牛丼を食べてもお釣りが来る金額を一食分に突っ込むなんて、身に余る贅沢! 思わず店の入口でガクガクと立ちすくんでしまいました。

でも重厚感のある写真がなんともウマそう……。ここは千円ちょっとで黒毛和牛を食べられるありがたい機会と捉えるべきでしょうか。意を決して店内に足を踏み入れ、注文することにしました。

「く、く、く、黒毛和牛重をひとつくださーーい!!」

するとどうでしょう。黒毛和牛重が運ばれてくるまでの間に店員さんが二度も水を注ぎにきてくれました。わずか数分の間に二度もですよ? 千円オーバーのメニューを注文したことで上客として扱ってもらえているのかもしれません。

気分はまるで上級国民。店員さんたちには僕の左胸に議員記章でも見えているのでしょうか。たまたま普段から丁寧な接客をしている店舗だったのかもしれませんが、そんな優越感にも浸ることができました。吉野家で千円オーバーの贅沢、なかなか悪くないかもしれない……!

そんなことを考えているうちに黒毛和牛重のお出ましだ! ドドォォォーーーーンッ!! メチャクチャウマそうじゃねえかああああーーーーっ!!!

牛丼大盛り相当のご飯が重箱に盛られ、それを覆い隠すようにのせられた黒毛和牛。牛丼のように煮込んだものではなく、丁寧にタレを絡めて焼き上げているようで、表面には美味しそうな肉汁がプカリプカリと浮かび上がっています。

中央に添えられた繊細な白ネギも見た目が美しいですし、眺めているとほのかに香ばしいにおいも漂ってきました。ジュルリ、ジュル、ジュルリ。ああいけない。このままだとヨダレが滴り、肉の表面に浮かんでいるのが肉汁なのかヨダレなのかわからなくなってしまう。とりあえず黒毛和牛一切れから、いただきまーーす!!

分厚い黒毛和牛をガブリとひとかじり。ウメェェェェーーーーーッ!!!!

味付けは醤油をベースにしょうがやニンニクをプラスした、ご飯がモリモリ進む系の味。そこに黒毛和牛の脂身のまろやかさと赤身の旨味が融合して暴発。幸せいっぱいの味! 国会議員の先生方は普段からこんな上質な牛重を食べてんのか! 食べてんのかー!!

多くの人は黒毛和牛と聞くとサシがたくさん入った霜降り牛を想像されると思いますが、あえて赤身が比較的多めの部位(肩ロース)を厚切りで使用しているのは素晴らしい。赤身が多くても肉質はバッチリ柔らかいですし、食べごたえもあって旨味もジュルジュル。おじさんがランチタイムに食べても胃もたれしなさそうな感じに仕上げているのは超ファインプレーだと思いました。

セットでついてくるキムチやご飯を黒毛和牛で巻いたり、卓上の七味唐辛子をふりかけて食べても激ウマ。これはお値段以上の満足感を得ることができましたよ。ごちそうさまでした! 売り切れ次第販売終了とのことですので、気になっている方はぜひ最寄りの吉野家へどうぞ!

ノジーマ

B級フード研究家。漫画を描いたりライターをしたり。変な料理をいろいろ考えます。週刊プレイボーイで『野島慎一郎の激ウマ!!バカレシピ研究所』連載中。最近は撮影をしていると猫が寄ってくるので、そのまま記事でも使っています。 ★レシピ本発売中!★世界一美味しい「どん二郎」の作り方 誰も思いつかなかった激ウマ!B級フードレシピ http://amzn.asia/8N2jTuz

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