『秋向けアイテム2021』は巣ごもりケアを中心に厳選!

  by 古川 智規  Tags :  

恒例の季節向けアイテムは時の経つのは早いもので、もう秋向けになった。残暑厳しいみぎりではあるが、いずれ涼しくなり冬が来る。毎度のことながら秋だけというわけではなく、この秋を契機に使ってみていただきたいアイテムをそろえたので、興味のありそうなモノから手に取っていただきたい。

ブレスラボ

季節を問わず歯磨き粉は必要なものだが、昨今では機能性歯磨き粉(現在では粉ではなくほぼペーストだが本稿では一般名称である歯磨き粉という)が比較的売れているらしい。一般的なものよりも高価なのに機能性のものを求めるのは公衆衛生に気を遣う昨今の世情を反映してのことだろうか。
そんな市場を反映してなのか製薬会社が薬用イオン歯みがきや洗口液を開発している。第一三共ヘルスケアの「ブレスラボ」もその一つで、今までの口臭ケアに満足できない方向けの製品だが、種類が多すぎて何を選んだらよいのかという疑問はある。そこで以前から販売しているものの全面リニューアルしたので、本稿では機能別に分けた場合の選択の仕方を整理してお伝えする。本製品群はすべて薬用歯磨きなのでカテゴリーは医薬部外品であるから医薬品に並ぶ管理の下で製造されている。

まずは「味」による分け方だ。写真は左側がクリスタルクリアミントで、右がマイルドにミントだ。見分けるポイントは「ブレスラボ」ロゴの下の文字色で、緑がクリスタルクリアミント、オレンジがマイルドミントである。まずは味で強力にすっきりした方がいい方は緑のクリスタルクリアミント、そこまで刺激を求めない方はオレンジのマイルドミントを選択すればよい。

次に機能により分類すると、3種類になる。基本は真ん中の「マルチケア」で、口臭予防と歯周病や虫歯の予防というトータルケアであれば帯の色がブルーのマルチケアが良いだろう。そのマルチケアにプラスされる機能の違いにより2種類がある。写真左は美白に振った薬用ホワイトニング成分を処方した製品で帯色はシルバー、写真右側が歯周ケアに振った製品で帯色は赤だ。若い方はマルチケアをしながら歯を白く保つためにシルバーを、お年を召した方や歯周病に悩む方は歯周病ケア成分であるグリチルリチン酸ジカリウムを高濃度配合した赤を選択すれば良いのではないだろうか。
前述の「味」と、「機能」で絞っていけば自分が必要とする1つが決まるはずなので、ドラッグストアの棚の前であれこれと手に取って悩まなくてもダイレクトな選択が可能になるだろう。

Faclea 洗顔ブラシ

KALOS BEAUTY TECHNOLOGYの洗顔ブラシ「Faclea」は、回転磁気ビースと音波振動を組み合わせたものだ。記者はさほど洗顔に気を遣うことはないが、最近は意識の高い男性もクレンジングや洗顔フォームを常用する人もいる。

本品はもちろん電動で充電式だ。付属のスタンドに置くだけで充電ができ、電源はUSBを利用するのでスマホの充電器でOKだ。電源を入れて90秒で自動停止するのでそれを洗顔の目安とすればよい。なお、充電は約80分で90回使用できる。モードは4つで、好みのあるいは肌に合わせて使用する。すべてのスイッチは1つのボタンで共用し、本体は完全防水だ。

写真は動作している状況で撮影したものだが、中央部分がくぼんでピントが合っていないように見える。これは高速で振動しているためにシャッタースピードを速くしても画が止まらないためだ。さて使用感だが手で顔を洗うのとは違い、振動するブラシが毛穴の奥まで届くのでいつもよりサッパリすることは記者が実証済みだ。記者が使用した際の発見は、鼻の立ち上がり部分のくぼんだ場所は手でも洗いにくいが本品を当てるだけでキレイにサッパリと洗い上がる。そしてもう一か所は耳たぶの裏側だ。ここも普段は石けんを付けて手でゴシゴシやる部位だが、本品を当てるだけで気になるニオイもたまった皮脂による汚れもきれいに落としてしまう。あくまでも男性の感想だが、逆に言うと男性でも十分に活用シーンがあるといことだ。女性向けの製品ではあるが、パートナーや家族と共用して巣ごもりの中での「秋の夜長の長風呂」時に洗顔で一皮むいてみてはいかがだろうか。もちろん顔だけではなく、ざらつくひじやひざに使用して問題はない。

ShinkoQ シンコキュウ アンチポリューション

ShinkoQ(シンコキュウ)が販売している「アンチポリューション」は、“髪を汚さない” というコンセプトで汚れから髪を守るヘアケア製品だ。外出の機会が少なくなって室内にいても髪は汚れる。
本品はシャンプー・ヘアトリートメント・ジュレミスト・ヘアオイルからなる製品群をそろえている。

パッケージの色の違いは香りの違いで、写真のグリーン系のものは「Aqua Magnoliaの香り」で、化粧品の特徴的な香りではなく決して強くないさわやかな柑橘系の香りに花の芳香が加わった感じがした。
シャンプーの使用感だが、リンスインシャンプーではないかと思われるほど洗い上がりがしっとりしていておどろいた。
当然ながら続いてトリートメントを使用すると、シャンプーと同じ香りだが一層強いものが感じられ、ヘアコロンを使用したような感覚と強烈なしっとり感を感じ、髪の手触りも香りを感じる鼻もバスルームで心地よく感じた。根本的な髪に着いたニオイについては後述する。
なお、シャンプーは徹底的なフリー処方にこだわっていて、シリコンフリー、硫酸系化合物フリー、エタノールフリー、酸化防止剤フリー、アクリル系増粘剤フリー、合成着色料フリー、紫外線吸収剤フリーと髪にやさしい処方である。とはいえ自然由来のものだけを使用しているわけではなく、化学物質のメリットは最大限享受しつつも髪や頭皮に悪影響を及ぼすものは排除しようというコンセプトに基づいている。

パッケージの色がピンク系のものは「Sweet Bloomの香り」で、フルーツや花系の甘く芳醇な香りが特徴だ。
さて、ジュレミストはポンプを弱く押すとジュレにような液体になるので手で髪に伸ばせばよいし、強く押すと霧状になり広範囲に使用できる。強力に髪をコーティングし、汚れやニオイが付きにくくなる。
そしてヘアオイルは植物性の油脂を中心に髪に潤いとツヤを与えるのはもちろんのこと、ビタミンC由来の物質を補給してダメージを修復する機能まで持つので、特に女性はジュレミストとヘアオイルは化粧品ポーチに入れて持ち歩くことでいつでもどこでもヘアケアができる。

Yoitas The Cordless Circulator

アクシストラスの「Yoitas The Cordless Circulator」は充電式なのでコードレス、さらに最大約27時間稼働のどこにでも移動できる軽量のサーキュレーターだ。記者は普通に強力扇風機として使用している。サーキュレーターの本来の目的は空気の循環なので、弱めのエアコン使用の室内で駆動させて空気を回し体をいたわったり、こもった熱の排気にもスポット的に利用可能だ。

最近は旅行に行けないのでアウトドア、特にキャンプ等が人気だが本品はUSBを用いて10000mAhのバッテリーに充電し、最大約27時間稼働できるので扇風機として屋外の電源のない場所に持ち出して使用することも可能だ。リモコンも付属しており、3段階の風量切り替えのほか、リズム風や左右120度の首振りにも対応。上下は手動で100度まで固定することができるので部屋の上に向けて空気を効率的にかき回すことも可能だ。

軽量(約1キログラム)かつコードレスなので部屋のどこにでも持ち運ぶことができ、リモコンで遠い場所から強力な風を吹かせることもできるので、夏だけではなく残暑や暖房利用時のサーキュレーターとしても活躍するのではないだろうか。

機能性表示食品 スリームーンCoffee・ウインクルウィンV3

製薬会社であるシオノケミカルが販売する機能性表示食品の「スリームーンCoffee」はいわゆるインスタントコーヒーだ。機能性関与成分名は最近流行りの「難消化性デキストリン」。届出表示としては「本品には難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます。難消化性デキストリン(食物繊維)は、食事から摂取した糖や脂肪の吸収を抑えるので、食後の血糖値や血中中性脂肪の上昇を抑える機能があることが報告されています。また、おなかの調子を整える機能があることが報告されています」となっており、届出番号はE697だ。製薬会社が食事管理は難しいという声を受けて本気で作ったコーヒーだ。

難消化性デキストリンの名称はよく聞くし配合されている飲料も多い。しかし溶けてしまえば目に見えないので実感がない。本品はカップに出してみるとコーヒーと白っぽい粉が一緒に入っているためにミルクや砂糖が一包になった「コーヒーミックス」かと思ってしまうが、コーヒーそのものはブラックである。よって甘くもミルク感もない。実はこの白い粉こそが難消化性デキストリンなのだ。一包に5グラム配合されている。なおコーヒーはインスタントコーヒーではポピュラーなロブスタ種を使用している。

今の時期はまだまだアイスコーヒーを選択してしまうがとてつもなく水に溶けやすく、カップやタンブラーを混ぜる必要すらない。ミルク感が欲しい場合は冷やした牛乳に溶かせばカフェオレの出来上がりだ。実際に血糖値がどうなった等の検証は時間の都合でしていないが追々、血液検査等で推移を見ていこうと考えている。そして肝心の味だがブラックコーヒーでとても美味しく、冷水を多めに薄めのアイスコーヒーにすればお茶や水代わりにゴクゴク飲めて食物繊維を大量に摂取することができる。味覚の秋に美味しいものをお取り寄せしたり、購入したりして食べる機会が多い季節だ。巣ごもりで脂肪や血糖値が気になるということであれば、普段のコーヒーに置き換えて試してみてはいかがだろうか。

シオノケミカルからはもう1商品を紹介する。自宅でエステ気分を提供する最近話題のハリ美容だ。「ウインクルウィンV3」は貼るだけでマイクロニードルパッチが溶けてヒアルロン酸を角質層に浸透させる。これら同社の独自配合でできた直径1mmにも満たない微細な針(マイクロニードル)が、1枚に1350本(左右で合計2700本/1回)もの密度で凝縮されている。針とは言っても注射針のようなものではないので、最初に貼ったときにチクッとする感覚はあるものの、後は貼ったまま寝ればよい。使用する部位は気になる目元や、口元だろう。目元の小じわやほうれい線が目立たなくなるとのことで、実際に40代主婦に使用してもらった。

写真左側から使用前、使用中(パッチ貼り付け中)、一晩経過した使用後だ。1回(一晩)の使用でここまで分かりやすくなるのであれば、継続使用でケアは十分だろう。同社によると概ね1週間に2回程度のケアでよいとのことだった。リモートワークが推奨される中で、カメラの性能も向上しHDは当たり前、4K撮影も一般的になってきた現在では気にするなという方が無理なのかもしれない。こちら側のカメラの性能と相手方モニターの解像度や大きさによっては実際に会うときよりも目立ってしまう可能性があり、普段よりも念入りなケアを心がけている方には試していただきたい。

バルマゼロ

Nolookが発売するアスリート向けの呼吸がしやすいマスクは以前に紹介した。記者は現在に至るまで使い続けていてその呼吸のしやすさは何事にも代えがたいものがある。そのマスク「バルマゼロ」のデザインが一新してカラーやデザインも加わったので、秋向けとして再度紹介する。
今回は同ブランドの男性向けウェアも同時に紹介する。マスクもウェアも同一ブランドというケースはあまり見たことがないが、同社の「バルマゼロ」はそれが実現する。写真はトレーナーだが、秋から冬にかけて必要になるウェアだろう。

もともとがアスリート向けなので、トレーニングやランニング時にセットで着用すれば自身のテンションは高まることだろう。見る人が見ればそのセンスの良さにも気が付くので、気が滅入るマスク生活も呼吸とともに精神的にも楽になるだろう。マスクは相変わらずの呼吸のしやすさだがメッシュ構造で、クッション性があり装着感もよい。

写真はマスク表面をマイクロスコープで撮影したものだが、かなりの奥行きを感じることができる。この秋のファッションの一部として、あるいはトレーニングウェアとして選択の幅を広げてみてはいかがだろうか。なお感染症対策としてのマスクは必修だが、本品が特にウイルスに対して有効かどうかの検証資料がないので、そこを見込んでのことではなく、呼吸がしやすく楽だということだ。記者は半年継続使用して取材活動をしているが、今のところ4回のPCR検査ではすべて陰性なので、少なくとも記者には有効だった。

バブルーン

家にいる時間が長いといつもよりも家中が汚れる。この際だから見えないところまできれいにしてしまおうと思うのは良いが、本当に見えないところは基本的に手が届かず断念してしまうことも多い。
アース製薬の「バブルーン」は泡の力に完全に任せてしまい、見えないところや触れにくい場所をお掃除するアイテムだ。3種類のタイプがあるが今回使用したのは洗面台の排水管用だ。

排水管そのものは塩素系漂白剤でも流しておけばそのうちきれいにはなる。しかし洗面台にはオーバーフロー用の穴が開いており、いくら排水口に漂白剤を流しても重力によりオーバーフロー穴には上がっていかない。本品は排水口に管を押し付けて数秒間、途端にオーバーフロー穴から泡があふれてくる。

溜まっていた汚れが泡とともに排出されるので、そのまま約30分間放置して水で流せばきれいさっぱりだ。また本品は塩素系薬剤を使用していないので刺激臭は一切なく、逆にさわやかな香りが洗面所を包む。そしてエタノールと除菌剤を配合しているので汚れだけではなく雑菌も退治してくれる。1回使い切りではなく5回以上は使えるので家じゅうの排水口に使うことも可能だろう。せっかくの巣ごもりなので見えない場所を放置掃除してみてはいかがだろうか。

巣ごもり生活も1年を超え、消費者の需要も変化しつあるがなるべくストレスをためこまず、心豊かに楽しく生活できるようなアイテムを集めていきたい。気になるアイテムは手に取って試していただければ幸いである。

※写真はすべて記者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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