五輪開催年には必ずといっていいほど出てくる話題のひとつにピンバッジ(国外向けにはピンズがよく通じる)の交換がある。ピンバッジの交換は外国では比較的ポピュラーなもので、五輪に限らず旅行者が出身国の国旗や有名キャラクター、風景をデザインしたもの等を持って、旅先でちょっとしたプレゼントや記念品として配ったり交換したりする。世界中にコレクターも多い。
コカ・コーラ社は長きにわたり趣向をこらしたピンバッジをオリンピック大会ごとに用意して、世界中の観客やピンの愛好家が楽しめるようにしてきた。
同社では渋谷MIYASHITA PARKで記念ピンバッジキャンペーンを実施中だ。8月8日20時までなので残り期間は少ないが、コレクターや交換目的の方は手に入れたいアイテムだろう。
残念ながら今回は外国人の観光目的の上陸は認められておらず、無観客競技がほとんどなので交換の機会は日本人同士に限られるが、五輪公式ピンバッジであることには変わりがないので、将来の大会で現地に行くことがあれば東京大会のピンバッジを持って出かけるのも一考だろう。基本的に観光目的の外国人はいないことになっているので、海外では手に入らないレアものになるはずだ。
東京2020オリンピックにおいては、1年前を記念した「1 YEAR TO GO記念」限定ピンのTwitterキャンペーンや、コカ・コーラ公式スマートフォンアプリ「Coke ON」で応募すると当たる21種類の競技や種目をモチーフにした「コカ・コーラ オリジナルペアピンズ」、twitterキャンペーンによる「スーパーポーラーベア 限定ピン」、47都道府県をモチーフにしたピンなど、キャンペーンを通してコカ・コーラ社オリジナルのピンを出している。現在開催中のキャンペーンでは「Coke ON」アプリがあれば1日1回だけ無料でガチャが回せるので最低1個の都道府県ピンバッジを入手することが可能だ。
ガチャを回している様子を見ていると、被った方や持っていない都道府県が出た方等、それぞれに楽しんでいた。マスク必修で検温やガチャを回す手の消毒が都度行われるのは今のご時世では当然だ。
そして、黒いカプセルが出てくると「大当たり!」となり、その日限りのピンバッジが追加でもらえる。期間中毎日変わるデザインなのでこれをコンプリートすることは至難の業だ。ただし近隣の飲食店でも同社製品を飲んで当たるキャンペーンを行っているので、詳細は現地で案内カードをもらうと良い。
当日限りのピンバッジは非常にレアで、コンプリートしてピンバッジをジグソーパズルのようにつなげると、コカ・コーラの瓶の形になる。完成品は現地に展示してあるのでご覧になっていただきたい。
都道府県ピンバッジ
日本の47都道府県をイメージしたピンバッジは当然だが47種類。写真は東京のものだが、忠犬ハチ公で外国人にもわかりやすい有名どころだ。東京タワーやスカイツリーの方がよかったのではないかという意見もあるが、それも込みで豊富な地元愛をもとに突っ込みを入れて楽しんでいただきたい。
そして、タダでもらえるものなので大したモノではないだろうと思っていたら、とんでもない考え違いだった。もちろん金属製だが、かなりずっすりした重みで厚みもある。裏面には2020の刻印が入っているので東京大会の公式ピンバッジであることは分かる。公式の定義は正規のスポンサーや団体で、五輪マークやロゴを使用できることである。
最後に47都道府県をコンプリートしたらどうなるのかをお見せする。ピンバッジで日本地図を作ってしまうのだが、各都道府県の面積の違いや並べる場所の広さの制約によりかなり模式的になってしまうが、これを何も見ずに並べるには47都道府県の位置関係を知っていないと難しい。ちなみに中央下は当日限りの「当たり」ピンバッジである。地理の試験のようになってしまうが、そういう遊び方も楽しい。
将来の海外旅行やコレクションのためにできるだけ多くを集めておいて損はないだろう。なお「Coke ON」は現地でインストールしても有効にガチャを回すことができるので、それぞれの楽しみ方で遊んでいただきたい。
※写真はすべて記者撮影