
「本が好き」な人は、単に「読書が好き」な人よりも、ややマニアックな傾向にあるように思います。
本が好きな人というのは、本の存在そのものを愛している人。
ずっしりとたくましいハードカバー、読み込んでいくごとにクタッとしてきてどんどん愛着が湧く文庫本、クラシックな雰囲気の児童文学本など、その姿かたちが愛おしい。
もちろん中身もきちんと読むのだけれど、読み終わったからといってどんどんブックオフに売ったりするようなことはない。
1冊、また1冊と増えていく自室の本棚にうっとりし、雑誌等で紹介されている「○○さんの本棚、大公開」の写真を見て舌なめずり。
本屋、図書館、ブックカフェなどの本がたくさんある場所は、千葉県にある夢の国に負けないぐらいパラダイス。
ゆえに、アンチ電子書籍。
「本はやっぱり紙の本じゃなきゃ!」と声を大にして主張する。
それが、本が好きな人というものです。
なぜこんなに本好きの人の生態に詳しいかって、そりゃあ私自身がそうだからです。
本好きの自分自身の行動や考えを分析したらこのようになりました。
そんな私ですから、雑誌で本の特集が組まれていたりしたらもちろん買ってしまいます。
現在発売中の『anan』No.1830の特集は“本とマンガ187冊”。
本屋で見かけたと同時に手に取り、足はレジへ向かっていましたね。
187冊というだけあって、とにかく本の写真がいっぱい!
「善意と悪意」「幸福のかたち」「新しい発想」といったテーマ別の本の紹介や、大切な人に贈りたい本、書店員さんや読書家な有名人のおすすめ本など、色々な角度から本が紹介されています。
本好きの私は、これらの本の写真を見ているだけでも幸福感に浸れてしまうのです。
ここ数年でどんどん増えてきているブックカフェやアミューズメント型書店もたくさん掲載されています。
文学作品の中に登場する食べ物をいただくことが出来るブックカフェや、ビールを飲みながら本を選べる書店、雑貨屋併設の書店など、各店舗、オリジナリティに溢れています。
本を楽しむための様々な工夫が施されていて、本が好きな人はもちろん、普段あまり本を読まない人でも楽しむことが出来そうです。
表紙は、本棚の前に座るSMAPの香取慎吾さん。
本棚の前にいるとイケメン度5割増しですね。
本好きの女性を落としたいあなたは、とにかくひたすら本棚の前に佇むことをおすすめします。
香取さんは誌面のインタビューにも登場しています。
家にどんな本があるかを語った後、こんなことを仰っています。
「こうして喋るの、恥ずかしいですね、本のことって。(中略)
家にそんなものあるんだーと思われるのが恥ずかしい(笑)」
確かに。
本棚を見ればその人がわかるなんて言われますし、自分が持っている本を紹介するということは、「私はこんな人間です!」と大公開しているようなものですからね。
【渡辺結花の本棚】は、そんな恥ずかしい連載です…。
恥ずかしいですが、がんばって書いていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
『anan』No.1830
出版社:マガジンハウス
定価:450円