便利なKカップコーヒー、しかし、発案者は後悔、自身は使わず

  by あおぞら  Tags :  

アメリカ人の友人におススメのコーヒーメーカーはあるか?と訊かれた。友人は視覚障害があるため、それを考慮してKカップのコーヒーメーカーを薦めてみた。友人は気に入り早速アマゾンに発注したと言う。

私のコーヒーメーカーは90年代から使用していたものが、昨年遂に失敗小僧のいうところの『お釈迦ポン!』で廃棄した。新しいコーヒーメーカーは以前のような10カップ分もマックスで作られるものでなく、一杯ずつ作るものがいいと思いエスプレッソマシーンにした。エスプレッソマシーンは以前使っていたので、マシーンに水を注ぐのを慎重にしないと水がこぼれやすいことも知っていた。だから、視覚障害のある友人にエスプレッソマシーンは薦めにくかった。

さて、友人に薦めたKカップコーヒーは便利だろうなと検索し始めた。実際、このKカップコーヒーが登場したのは今を遡るところの四半世紀近く前の2018年。オフィスワーカーに向けて作られたものらしい。

それで思い出した。当時、大手の証券会社で働いていた私はキッチンにコーヒーを取りに行くと、このKカップコーヒーシステムが既に置かれていた。使い方もわからなかったが、兎に角、物珍しかった。その証券会社はウォールストリート近くにあり、ゴージャスなオフィスビルで、キッチン周りは全て専門のスタッフがいて、全部を用意してくれていた。キッチンには一般的なコーヒーメーカーに紅茶、ココアもおかれ熱湯のマシーンもあるので、好きなものを飲めるようになっていた。

Kカップコーヒーがその中でなんと有料で、当時25セントを支払わなければいけなかった。決して高いお代ではないが使い方がわからなかったので、25セントを投資することはなく、普通のコーヒーメーカーの無料のコーヒーを飲んでいた。

そのKカップコーヒーの発案者は、今や家庭にも浸透したKカップのコーヒーは飲まないそうだ。理由は地球に優しくないから。ゴミの廃棄量が半端ないそうだ。そりゃ、そうだろう。一杯飲むたびに品質を最高な状態に詰めた特殊加工の容器をひとつ捨てることになる。しかも、本来のオフィス使用の目的が、家庭にまで浸透した。

今や再利用できるKカップのフィルターもあるが、それにしても主流は使い捨てのKカップのコーヒーである。

Kカップの発案者のシルヴァン氏はコーヒーメーカーの大手キューリグを既に去っており、所有権もわずか5万ドルで譲渡したとのこと。日本円だと550万円くらいだろうか。

アマゾンのKカップコーヒーをみると100個単位で売られている。便利になり価格も大量生産により落ちてはいるが、それにしてもゴミをより生産している現実。アメリカもレジ袋廃止で消費者としてはエコバッグ使用で、結構、面倒ではある。世の中の基準を守れない人たちが、レジ袋を海や川に捨てたりと無茶をするものだから、正しく廃棄している一般人が逆に不便を強いられる。

それにしても、レジ袋は大いにアウト!と言うくせに、Kカップコーヒーには規制がかからないのか?因みに我が友人はKカップの再利用フィルターを発注したので、新たなゴミを作り出すことはない。

画像: from flickr
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