コシも個性も様々!うどん県・香川の激ウマ讃岐うどん4店舗に行ってみた!

  by 丸野裕行  Tags :  

どうもライターの丸野裕行です。

讃岐うどんの聖地といえば、言わずもがな《うどん県》こと香川県ですよね。香川県に足を伸ばせば、讃岐うどんは必食グルメ! この記事では筆者自らが訪れた、お店5店舗をご紹介したいと思います!

この度に同行してもらったのは、京都ラーメン記事の連載でいつもお世話になっているラーメンライターさんです。関西をメインに雑誌やWebで活躍中のこちらの方、うどん通としての側面を活かしイチオシの讃岐うどん店を案内してもらいました!

筆者が実際に試食した香川県内に星の数ほどある讃岐うどん店の数々、食べた感想を画像と共にとくとお読みください! とその前に……

うどん県には独特なオーダースタイルが存在

うどん県である香川には、店舗別の提供スタイルというものがあるんです。讃岐初心者が、入店してから困惑してしまわないためにも事前に予備知識をつけておきましょう。

製麺所型店舗

まず一番多いと思われる製麺所的な店舗では、製麺した麺を販売しながらのイートインスペースがあり、直接茹でたての麺を出しているお店。商品の卸がメインなので、必要以上に愛想はふりまきません。

湯がきたてのうどんを丼に入れてもらい、出汁や薬味は自分チョイス。「勝手に食べて帰ってね」という究極のラフセルフ感が漂います。

セルフ型店舗

横一列に並ぶ社員食堂のような店舗。自らトッピングやおにぎりを手に取り何玉食べたいのかを店員さんに告げます。事前に茹でてある前の麺を“タモ”に入れてもらって会計を済ませ、それを受け取ると寸胴鍋に入ったお湯で軽く茹でます。麺がほぐれると、出汁やネギなどの薬味を入れて、自分の席を確保して食べるというタイプ。

しかしながら、支払いに関してはお店によって違いがあるので、お客さんの流れを見極めましょう。

レストラン型店舗

席に案内されて、メニューを渡され、オーダー。その後できあがった商品を、あなたが座っている席まで運んできてくれるという、よくあるタイプのお店です。

以上をしっかりと押さえて、讃岐うどん店に挑むことにしましょう。

高松市亀岡町 『竹清 本店』

創業昭和43年のセルフうどんを食べさせる元祖のお店。入店すると名前を聞かれ、天ぷらのオーダーからスタート。天ぷらが揚がると名前を呼ばれます。親近感がわきますね。天ぷらをオーダーしたあとに、うどんの量を指定してお会計になります。

ここで食べるのは、自分で茹でたかけうどん。天かすやネギ、ワカメ、梅干し、紅ショウガ、しょうが、レモンというトッピングフリーの薬味投入して、自分の席へ! オススメは黄身がとろりとあふれる半熟卵! しっかりとしたコシを楽しみながら、熱々の半熟卵を割る頃合いを図ります。サクサクの衣に箸を突っ込んで、ひと口。超うまい!

お母さんが天ぷらを揚げている様子はガラス越しに見えるので、臨場感たっぷりの天ぷらライブを楽しむことができます。

店名:『竹清 本店』
住所:香川県高松市亀岡町2-23
TEL:087-834-7296
営業時間:【火・水・木・金・土・日】11:00~14:30(麺売り切れ次第終了)
定休日:月曜日※祝日の場合変更あり

綾歌郡宇多津町 『本格手打うどん おか泉』

和食の高級店のような雰囲気の讃岐うどん人気店です。ここで選ぶべきは、絶対に《ひや天おろしうどん》です。うどん県・香川の讃岐うどんといえば、手軽な製麺所で食べるというイメージがありますが、このお店はちょっと雰囲気が違います。でも、お値段は決して高くないんですよ! しかし、かなりの行列店なので、並ぶことは必至。店内でうどんを打って、切るところが見られるライブ感もいいですね~。

ほどなく到着したうどんは、かなり艶やかですごくおいしそうです。麺は非常に強いコシで、噛みしめれば噛みしめるほどに小麦の甘みと香りが口中を占領。ツユもちょうどいい濃さで、辛味の強い大根おろしがマッチしています。中力粉を使った天ぷらはサクサクサクッとした本格派。このサクサク感を損なうことがないようにツユはあとがけ。別盛りがうれしいですね。

<写真:肉冷やしうどん>

そのこだわりが手に取るように伝わってきます。店内も高級感のある畳を使った座敷席もあって居心地もいいです。

店名:『本格手打うどん おか泉 』
住所:香川県綾歌郡宇多津町浜八番丁129-10
TEL:0877-49-4422
営業時間:11:00~20:00(ラストオ-ダ-)
定休日:毎週月曜日、火曜日(祝日の場合は営業)

仲多度郡まんのう町 『山内うどん店』

山奥にあるために、結構お店に行くのが不便です。しかし、かなり歴史を感じる山小屋風の外観が、奥から仙人でも出てきそうな雰囲気。薪が焚かれる香ばしさとうまみが濃そうな出汁の香りがお店の中に充満。

麺を受けると、まず見た目が美しい。食べ応えのありそうな太さと澄んだ出汁。眺めているだけでヨダレが出てきます。麺をひと口。かなり尖った感じの歯ごたえで、強いコシをしっかりと堪能できます。いりこ風味が強い出汁が美味しく、飲み干したくなる衝動を掻きたてます。

シンプルな《ひやひや》で味を堪能し、すごいボリュームのちくわ天をドーン! 今までの人生の中で一番大きなちくわ天ですね。

店名:『山内うどん店』
住所:香川県仲多度郡まんのう町大口1010
TEL:0877-77-2916
営業時間:9:00~麺終了次第(14時前後で閉店が多い)
定休日:木曜日

綾歌郡綾川町 『山越うどん』

この『山越うどん』は、釜玉うどん発祥のお店だそうで、とろとろズルズル感でのど越しのいい釜玉うどんは行列に並んででも食べる価値があります! 入店し、まずうどん選び。それからは、自分で天ぷらを皿に取ります。

注文したのは、《かまたまやま》と《かまたま》+すだち(50円)。釜揚げうどん特有のふわふわうどんの表面に卵が絡んで、うどんの熱によって絶妙なとろとろ生卵に! さらに山芋の優しさに包まれた熱々うどんと卵が混然一体となり、口の中に飛びこんできます。ツユに関してもうどん本来の存在感を引き立ててくれるちょうどの濃さ。

製麺所だったという店舗には、自然を感じられるお庭があり、そこでうどんをいただきます。普段あまり食べない釜玉うどんが「こんなにおいしいなんて!」と言わしめる山越うどんは絶品です!

店名:『山越うどん』
住所:香川県綾歌郡綾川町羽床上602‐2
TEL:087-878-0420
営業時間:9:00~13:30 ※大型連休後に臨時休業のことあり ※休日・連休等、08:30に開店する場合あり
定休日:水曜日、日曜日 ※年末年始は休業 ※大型連休後(GW・SWなど)やお盆期間後の平日に臨時休業することあり

うどん県・香川には、うどんに対する価値観が180度変わってしまうような讃岐うどんの名店がたくさん! おいしい讃岐うどん店がたくさんありすぎて、とても紹介しきれません!

また機会があれば「うますぎる!」と絶叫してしまう讃岐うどん店をどんどんご紹介したいと思います。

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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