iPadを買ったのに包みを開けたらメモ帳の束! 誕生日プレゼントを巡る受難

  by 香椎みるめ  Tags :  

「誕生日プレゼントのiPadよ。さぁ箱を開けてみてちょうだい」
「…ママ、これはどういうこと?」

母親が娘にとびきりの誕生日プレゼントを渡すという微笑ましい光景。ところが、米国テキサス州在住のボビー・リンデンと娘は、ラッピングされた箱を開けた瞬間に凍りついたに違いない。iPadを購入したはずなのに、中に入っていたのはメモ帳(ノートパッド)の束。「ノー・アイパッド」というシャレにならない事態。

時計の針を数時間前に戻す。リンデンと夫はウォルマートでiPadを手に入れた。家でその箱を開けてから、彼女は購入した店舗にすぐさま戻り、担当のマネージャーに返金を求めた。しかし、店員の対応は「取り違えなどあり得ない」との一点張り。リンデンにとっては詐欺のような話だが、2時間半粘った挙句、結局返金にも交換にも応じてくれなかった。

このまま泣き寝入りかと思われたが、あきらめないリンデンは地元メディアにありのままを訴えた。すると事態が動き出す。ウォルマートが再調査した結果、リンデンは被害者であることが分かったのだ。というのも、北米ではiPadを注文し、中身を取り出した箱に、詰め物などで細工して返品する犯罪が増えているそうだ。何はともあれ、リンデンとその娘は無事iPadを受け取ることができたとのこと。

画像: リンデンの受難を伝えるウェブサイトのキャプチャー
http://www.imperfectparent.com/topics/2012/10/11/ipad-purchased-at-walmart-for-teens-birthday-stuffed-notepads-no-ipad/

香椎みるめ: フリーのライター、英日翻訳者、校閲者の三刀流。平成生まれ。性別は秘密。ウェブマガジン「GIGAMEN」で10年、計1890本以上の記事を執筆。サッカーの観戦記から始まった物書き屋は、「Yahoo!ニュース」や「ガジェット通信」に掲載された経験も活かしつつ、今は日本市場へ参入する海外企業の皆さんとタッグを組みながら、ありとあらゆる「文字を書くお仕事」をこなす日々。

Twitter: GigaMirumeK