昭和ノスタルジー感がハンパない!超「エモい」京都老舗食堂5選!

  by 丸野裕行  Tags :  

どうもライターの丸野裕行です。

毎年5,000万人以上の観光客が訪れる古都・京都。この街には、数々の食の名店があります。懐石料理や京料理、おばんざいetc……京都らしいうまい店が数ある中で、意外に多いのが、昭和を感じさせる「エモい」老舗食堂。

なにかと気持ちが沈みやすいこんなコロナ時代でも、やっぱり腹は減ります。コロナ禍でも、お客の胃袋をつかんで元気に営業している老舗名物店が京都にはたくさん!

今回は、地元京都を食べ尽くすように取材を重ねるグルメライターに教えてもらった、人を魅了する街の老舗食堂を5軒ご紹介。実際に足を運んで食べた、その感想を写真と共にお伝えしたいと思います!

下京区四条烏丸 『相生餅本店』

京都のオフィス街のど真ん中、四条烏丸にある昔ながらのノスタルジック食堂『相生餅本店』。店の名前に思えないこの食堂は、お餅やおまんじゅうなどが店頭で売られる甘味処でもあります。

ボリューム満点のとんかつ定食や天丼などもありますが、やはり京都らしい味をチョイスしたいなら、断然《にしんそば》。関西風の熱いお出汁と甘く炊かれたにしん、喉を滑り込んでくる小麦粉が多めのおそばのバランスが完璧です! 少し七味を多めにかけると、さらに味が締まってうまいんです!

出汁の風味十分ながらグズグズの海老天が味わい深い天とじうどんもオススメです。

店名:『相生餅本店』
住所:京都市下京区郭巨山町19 相生ビル2F
TEL:075-221-2379
営業時間:[月~金・祝・祝前]11:00〜21:00/[土]11:00〜15:00/[日]11:00〜16:00
定休日:無休

下京区四条烏丸 『萬福』

まるでおばあちゃんの家に泊まりに来たような外観と店内が素晴らしい『萬福』。手書きのメニュー、そして手作り感あふれる料理の数々。

オススメは、玉子丼とラーメン。やれ「軍鶏の卵を使っています」、やれ「卵を4つ使っています」なんてご託や工夫はいらない、正統派の《THE玉子丼》には舌を巻きます。少しご飯がシャバっとなるくらいのお出汁と濃厚玉子のハーモニー。

ラーメンはとにかく優しい風味で、数年前から流行している家系ラーメンとはまったく真逆。「ラーメン二郎なんて聞いたことない」というスタンスで作られるラーメンは、お酒の後にピッタリです。

店名:『萬福』
住所:京都市下京区鶏鉾町474
TEL:075-221-4712
営業時間:[月~金・土・祝・祝前]11:00〜24:00
定休日:日曜日・祝日

下京区綾小路通御幸町 『山の家(やまのや)』

四条通りを1本入ると、様々なお酒の名店が軒を連ねる綾小路通りにあるのが、渋い外観の『山の家』。静かな通りでも多くのファンがいるようで、いつもお客さんが名物料理に舌鼓を打っています。

このお店でぜひ食べてほしいのは、焼きめしと中華そば、鍋焼きうどん。今回は、鍋焼きうどんに焼きめしのセットにしてみましたが、焼きめしの中には実家感を強く感じるなると巻きが刻んで入っています。土曜日の昼に、吉本新喜劇を観ながら、学校帰りに食べる味。

鍋焼きうどんには、天ぷらだけでなく、出汁をしっかりと吸った切り板麩が入る本格派。箸を持つ手が止まりません!

店名:『山の家(やまのや)』
住所:京都市下京区綾小路通御幸町東入ル足袋屋町330
TEL:075-351-7498
営業時間:[月・火・木・金] 11:00~24:00/[水] 11:00~19:00/[土] 11:00〜26:00
定休日:日曜日・祝日

中京区寺町通り 『常盤』

京都の繁華な商店街・寺町通りの三条寄り本能寺近くにあるのが、昔ながらの老舗食堂『常盤』です。筆者が大好物の「エモい」食品サンプルが並ぶ入り口。暖簾をくぐれば、パイプ椅子もテーブルも、絶妙な枯れ感。

こちらでオススメなのは、ズバリ《カツ》です! サクサクのカツを様々な食べ方で味わえます。うれしいのは、ビフカツ丼のお値段! お椀に入ったミニそばが付いて、900円とは素晴らしい! 玉子丼に大きなビフカツが3枚ものり、その上にデミグラスソースがかかるという反則技。しかし、これが玉子丼の出汁と相まって合うんです。

トンカツを食べるなら、断然トンカツ定食。こちらにもデミグラスソースがたっぷりとかかっていて、ご飯が何杯でもイケます!

店名:『常盤』
住所:京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町523
TEL:075-231-4517
営業時間:[月・火・木]11:00~16:00 ※祝日の場合は~20:00/[金・土・日]11:00~20:00
定休日:水曜日

右京区山ノ内 『ハイライト食堂 御池店』

昭和の頃にハイカラなデザインを狙って作ったような外観。広い店内は、映画『トラック野郎』の菅原文太でも座っていそうな雰囲気。今日も非常に活気があります。衣笠店と十条店、京都に3店舗ある人気の大衆食堂がこの『ハイライト食堂』。

料理のすべてがとんでもないボリュームで、食べ応えあり! 揚げ物連打のミックスフライ定食に減ったお腹もノックアウト寸前です! 口の中でひと噛みひと噛みするたびに「サクッ! サクッと!」と香ばしい衣が弾けます。

ジャンボチキンカツ定食は、コッテリとしていそうなデミグラスソースに浮かんでいますが、意外や意外、あっさりペロリと食べきれるんですね。しかし、すべてを平らげると、夜の夕食時でもお腹が空かないほど、パンチのあるカツでした。

店名:『ハイライト食堂 御池店』
住所:京都市右京区山ノ内宮脇町15-1
TEL:075-801-8878
営業時間:[月~金]11:00~22:00/[土]11:00~21:30
定休日:日曜日・祝日

このように、京都には渋い老舗食堂というのがたくさんあります。
次回もまた他府県の人が知らない京都の名店をご紹介したいと思います。

※各店舗、新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご訪問時は事前に店舗にご確認ください

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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