前野朋哉「ようやく撃つことが出来た」「不良がすごく多くて護身用に持っていないと怖かった」映画『ある用務員』舞台あいさつで積年の想いを告白

  by ときたたかし  Tags :  

福士誠治さん主演のアクション映画『ある用務員』の公開記念舞台あいさつが9日、都内で行われ、主演の福士さんをはじめ、前野朋哉さん、波岡一喜さん、北代高士さん、髙石あかりさん、伊澤彩織さん、そして阪元裕吾監督が出席しました。

■公式サイト:https://www.youmuin-movie.com/ [リンク]

初主演となる本作でスタントなしのアクションに挑戦した福士さんは、これから全国展開していくことについて「本当にうれしく思います。人生で初めての主役映画でしたが、今日のメンバーには昔から知っている人も、始めましての人もいて、モノづくりの楽しさを改めた知った作品だったので、こういう時代ですが、SNSなどで広めていただけたらうれしいです」とアピール。「いきなり宣伝?」と波岡さんに指摘されるも「主役の仕事のひとつは、宣伝だと聞いておりますので(笑)」と交わすと、会場からは大きな拍手が起こりました。

続いてアクションの話題で波岡さんが「前野くんが囲まれて銃をバンバン撃つシーンが好きですよ。あれかっこよくない?」と、とあるシーンを指摘しました。すると前野さんは「拳銃を使うのは初めてですが、中学生の頃、エアガンを忍ばせて街に出ていました」と、混み入った学生時代の想い出を激白。その理由は「不良がすごく多くて、護身用に持っていないと怖かった」そうで、「当時はただ持っていただけなので、やっと撃てたと思って。やっとちゃんと銃が撃てたと思ってうれしかったですね。ハリウッド映画が好きだったので、あこがれもありました」と本作で積年の思いを果たしたそうです。これには波岡さんが「それ、話していい話?」と返すと、会場からは拍手がまた起こりました。

本作はヤクザの抗争を描いているため、激しい銃撃戦が見ものですが、波岡さんが「これは僕の独壇場の話」と切り出し、「映画では僕は撃たれて死ぬんですけど、これエンディングが終わった後に僕がパッと目を明けたら、続編ができる。今度は殺し屋なのか、味方でバディーものなのか…」と続編への希望を吐露。すると福士さんが「せめてスピンオフって言って(笑)」と言うと、阪元監督は「誰も死んでいない解釈もできる作品になっていますので」と説明。今後の可能性について否定しませんでした。

最後に福士さんは「僕の役者人生でもターニングポイントにもなっていて、『ある用務員』を撮ってからまたモノづくりに対する想いが変わって、より一層お客さんに何かを届けられたらなと思っています」と万感の想いで感謝の気持ちを語り、三度大きな拍手が起こっていました。映画『ある用務員』は、全国順次公開中です。

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo