秋葉原と御徒町の間の末広町にある「おむすびのGABA 秋葉原店」を取材したのでレポートする。銀座線末広町駅1番出口を上がったところ中央通りにある。
「おむすび」とはいっても店内で普通にご飯を食べることができる飲食店だが、外向きのテイクアウトコーナーでおむすびやお総菜を販売している。同店のご飯がとびきり美味しいので、これを取り上げるのだが現在同店ではとてつもないお得感が漂うメニューがあるのでそちらも紹介したい。
同店は外食産業の「きちりホールディングス」と広島県で精米機等扱うお米の専門メーカー「サタケ」が協業して開業したもので、同店のお米は「無洗米GABAライス」が使用されている。
おむすびや定食では玄米も選択でき、こちらも甘く美味しいのでぜひ試していただきたい。
ちなみにGABAとはアミノ酸の一種で「ガンマ-アミノ酪酸」のことで、機能性表示食品として血圧が高めな方に適した機能があることが報告されている。
まずは、牡蠣フライ食べ放題だ。季節限定17時からの限定メニューで1298円(ご飯とみそ汁付きは1608円)だ。
同店ではご飯は玄米と白米を選択することができる。この定食では玄米を選択した。玄米はビタミンB1に富み、ミネラルも多く含むことから健康志向には良い食品なのかもしれないが、いかんせん米ぬかを除去していないために炊くのも大変だがニオイが気になる方は多いはずで、お世辞にも白米よりも美味しいとは言えないというのが一般的な見方だ。
ところが、この玄米はニオイもなく美味しい。それよりも噛めば甘くおかずやふりかけなどは不要と思うほど味わいがある。こんなおいしい玄米は記者も食べたことがない。江戸時代には特に都市部ではすでに白米を食べていたようだが、それより前には精米技術が未発達なこともあり玄米が主流であったと思われる。もっと以前はもち米だろうが、いずれにせよ戦国武将大好きな歴女の方は往時をしのんで、玄米飯を美味しくかみしめてみてはいかがだろうか。
さて件の牡蠣フライ、写真は撮影のために最初から多く盛ってもらったが通常は最初に6個出てくる。以降のお代わりは最大10個単位で注文することができる。要するに最大個数を注文し続ければ、6個、16個、26個…という感じで食べ続けることが可能だ。お酒もあるので今の時期は大人数での「宴会」は推奨しないが、おひとり様で晩ごはんを食べつつ牡蠣フライで晩酌というコースならばいかがだろうか。
牡蠣フライそのものの味を確かめるために何もつけずに食べてみたが、このままでも十分美味しい。からっと揚がったフライの中身はミルキーでジューシーな牡蠣が詰まっていて、まったく生臭くないばかりか海の香りと磯の味がたまらない。何か特典があるわけではないが、何個食べることができるか挑戦していただきたい。
続いてレギュラーメニューだが「マウンテン」の名が付いた若鳥の唐揚げだ。こちらは最初から定食になっていて999円。ちょっとメニューの写真ではボリュームがつかみにくいだろうが、14個入りである。
こちらの定食は白米を選択。GABAライスである。玄米が甘くて美味しかったのだから、白米は言うに及ばず透明感のある甘味とすっきりした後味が「日本人に生まれてよかった」と思わずにはいられない。
そしてマウンテンの名に恥じず唐揚げが山のように積んである。「山盛りポテトじゃないんだから…」と思わずうなってしまう山盛りで、もはや大盛りの域は完全に超えている。
この量はコストパフォーマンスしか考えていないのではないだろうか。と思いきや、この唐揚げがまたジューシーで美味しい。皮も美味しいく香ばしいので、当然ながら食欲は増進する。ちなみにみそ汁はシジミ汁である。
牡蠣フライも若鳥の唐揚げもボリュームたっぷりでコストパフォーマンスに優れた定食だったが、とにかくご飯が美味しいので是非とも味わっていただきたい。
イートインでなくてもテイクアウトで、おむすびを購入可能なので自宅でも美味しいご飯をお楽しみいただきたい。なお店内ではGABAライス(無洗米)も販売しているので自宅で炊いて食べることも可能だ。
会社帰りのおひとり様晩酌や、夕食難民になる前の駆け込みテイクアウトに美味しいご飯で気力も体力も付けて明日の活力としたい。
※写真はすべて記者撮影