8月13日より公開されるジョン・レノンのドキュメンタリー映画『ジョン・レノン,ニューヨーク LENNONYC』の試写会に行ってきました。
タワレコのフリーペーパー『イントキシケイト』主催で、場所は恵比寿にあるパシフィック・ファニチャー・サービスというかっこいい家具屋さんで行われました。気持ち良すぎるソファーに座って、まったりと鑑賞しました。
ざっくりとした感想をいえば、凄く良い映画でした。根っからのファンの方も、興味があるという程度の方にもとても楽しめると思います。
見る前までは、2007年に公開された『PEACE BED アメリカ VS ジョン・レノン』と似たようなものかと思っていました。正直その作品は退屈なものだったので、今回もそれほど期待はできないだろうと思っていました。ジョンのドキュメンタリーというのは数多くあるし、情報は出尽くしているということもあって。
ところが今回の『ジョン・レノン,ニューヨーク』は、ジョンがヨーコさんと共にニューヨークに移り住んでからの人生を取り上げていて、今までにあったドキュメンタリーよりも一歩奥に入った内容でした。
構成も秀逸で、映画として飽きさせないものとなっています。恐らくは未発表音源も含むデモやオリジナルの音源をバックに貴重な写真や映像、新聞記事などを紹介しつつ、オノ・ヨーコやエルトン・ジョン、『ダブル・ファンタジー』をプロデュースしたジャック・ダグラス、写真家のボブ・グルーエンや関わりのあったミュージシャンのインタビューでジョン・レノンという人が明らかになっていきます。特にジョンとヨーコが別居中だった“失われた週末”期など今まで多くは語られなかった部分の話はとても面白いものでした。
ジョン・レノンという人がとてもかっこよく感じられ、好きになってしまう映画です。良いところも悪いところも含めて人間味があって、凄く魅力のある人だと僕は再認識しました。
個人的にはここまで音楽にハマるきっかけがビートルズであり、とりわけジョン・レノンだったので、原点をさらに深めるような感覚でした。
また、ジョンの音楽によって世界が変わる瞬間を感じることもできました。時代性もあるのかもしれませんが、今の僕達が置かれた状況で考えること、やれることがあると再び思うことができました。
ああ、やっぱりジョンは凄いや。