シェフ考案の万能調味料 「エヌ・シーズニング」をカップ麺とお総菜で試してみた!

  by 古川 智規  Tags :  

飲食店運営等を行う北海道・帯広のNKアースは、万能調味料「N SEASONING(エヌ・シーズニング)」を販売している。
本品は液体ではなく粉末の調味料であり、同社飲食店のシェフが2年がかりで開発をしたという自信作である。

早速、「粉」をそのまま舐めてみた。ガーリックパウダーを使用していないのでニオイはまったく気にならないが、チキンスープのような香りはする。味は濃縮された野菜たっぷりのチキンスープに塩、コショウが入った濃厚なものに感じる。よって、どんな料理にも合いそうだ。つまり自分で作る料理であれば、焼こうが煮ようが蒸そうが調理方法にかかわらず美味しく作れることは舐めただけで分かった。使い方についても下味、メインの味付け、仕上げ、隠し味と、どの段階に使ってもよさそうだ。
そこで記者は、自分で調理する料理ではなくカップ麺やスーパーのお総菜に使用してどうなるのかを試してみた。昨今の情勢により、短時間の買い物でお総菜やお弁当または保存食が多用される期間が長くなるだろうこと、そして料理に使えるのなら出来合いの総菜も一層美味しくできるだろうとも考えたからである。

まずは、カップそば。普通にカップそばを作り、食べる直前に本品をひとふりしてみた。
食べなれたカップそばなので味はよく知っているが、チキンと野菜を煮込んだような出汁になり通常とは趣の異なるそばになった。実は本品には黒コショウが使用されているのだが、それは粒のまま入っていて噛むと瞬間にピリリとしたコショウ本来のスパイスとしての風味と辛さが広がり非常に新鮮なアクセントになる。
コショウには古来から防腐、抗菌作用があることが知られており天然のスパイスとしては金や銀よりも高値で取引された時代があった。トウガラシのような強烈な辛さはないものの、辛み成分のピペリンはヒトの温度受容体を刺激し辛さとともに暖かいと感じるので寒い季節の麺類に加える「薬味」にはピッタリだ。

次に、スーパーで売られているチキンステーキ、モツのみそ焼き、中華風春雨サラダすべてに本品を振りかけてご飯とともにワンプレートにしてみた。たいていどのお総菜も冷蔵か常温で販売されているので、春雨サラダ以外は下味の意味で本品をひとふりしてから電子レンジにかけ、食べる直前にすべてに再度ひと振りした。
これは意外というかおどろきの変化で、まずチキンステーキは電子レンジにかけて出てきた脂に本品が溶け込み浸透することによりジューシーで深い味のあるステーキに仕上がった。モツのみそ焼きはそもそも濃い味なのだが、モツにチキン味が付くことにより味噌だけの単調な味から噛めば噛むほど味が出るモツに変貌した。一方、中華風春雨サラダは春雨にチキンと野菜のエキスが加わり中華ドレッシングの酸味と本品の黒コショウがそれらを引き立てる和えただけとは思えないサラダになった。
いずれのお総菜もスーパーで100円から300円程度のモノであり、このワンプレートで500円もかかっていないばかりか本品を振りかけて電子レンジにかけただけなので5分で本格的な料理が出来上がるという安さと時短効果も見逃せない。

そのまま塩コショウとして使用しても控えめな塩分とスパイスながら、チキンと野菜のエキスで濃い味を出すことができるので減塩目的にも最適でキッチンのみならず食卓に常備しておいて損はない調味料となるだろう。控えめな外出と最低限の買い物でササっとお総菜やお弁当を買う機会も多いだろうが、簡単にシェフの技を使うことができるので試してみてはいかがだろうか。

※参考
エヌ・シーズニング
https://nseasoning.com/ [リンク]

※写真はすべて記者撮影

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