写真は5年前、2015年のクリスマスシーズンのあるデパート前の風景。デパート前の歩道の空間にやぐらを立て全体をクリスマスツリー仕様に仕立てた年末恒例の風景。デパートのショーウインドウは、機械仕掛けの人形が愛らしく子供のみならず大人たちの足も止める。ミッドタウンの五番街にそのデーパートはあった。
….そう、”あった。”のであるの過去形である。デパートの名は日本人にお住いの方には馴染は薄いかもしれないが、ロード・アンド・テイラーと言い、創立1826年のアメリカでもっとも古いデパートのひとつとされる。
この店舗は旗艦店だったが、2019年1月2日に閉店。デパート自体は今年の8月に経営破綻しているのだが、破綻当時47店舗と通販サイトは営業されていた。これから店舗が徐々に閉店していくのだろう。
アメリカの古き良き時代と言うのだろうか、1950年代の郊外に住む平均的な主婦の理想は、ロード・アンド・テイラー で買い物を楽しむことだった。メーシーズ程大衆的でもなく、ブルーミングデールズやサックス・フィフス・アベニュー程お高くとまっておらず、ちょっとした贅沢を味わうのにはドンピシャのデパートだったのだと思う。
ニューヨークは衰退中に感じる。何も今年の予想だにしなかったコロナ禍の影響だけではない。それは街を歩けば空き店舗が目立つのだ。勿論、このコロナ禍でその勢いは加速した。
12月に入りそれでも街は華やかになるが、ニューヨークがこれから先、ゴーストタウンになることはないと思うが、それでも数年前の風景とは違っているのだ。
多くのニューヨーカーがコロナきっかけで、この街を離れた。ニュースではブロンクスで法外に安いアパートが売り出されたと伝えらえていた。住宅価格は上がるばかりが常だったのが、波が変わってきたのか?
2020年、予定では東京オリンピックで日本は盛り上がりを見せ、観光客を多く迎え、経済も活性化し、人々は笑顔で過ごすと思われたが、そうはいかなかった。
新型コロナ感染とやらが日本で流行り困った状況であるニュースを、対岸の火事のように見ていたら、あれよあれよでニューヨークにも派生し、状況は日本どころの比ではなくお気の毒に死者が多数出てしまった。
閉塞感のあるニューヨーク、これは何もこの街に限った事ではないだろう。
今の地球人にできることは、コロナ感染しないよう、させぬよう努めることではないだろうか。
まさかね、昨年の今頃、こんな厄介な状況に地球がなっているとは想像もしなかったですね。
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