ディズニーが32,000人の従業員を解雇 

  by あおぞら  Tags :  

アメリカの感謝祭、ニューヨークの当日は都心の元旦みたいに静まり返っている。ニューヨークで生活しているニューヨーカーたちが、本来の故郷にこの祝日の為に大移動したのだ。

その感謝祭の祝日にアメリカ国民は帰省するか、その地に留まるかの選択に迫られたが、このコロナ禍に於いてもやはり家族と共に祝日を過ごすことに重きを置いた人達が多かった。ただ、あえて帰省しない思慮深い選択をした人も少なくはなかった。

今現在のニューヨークは、ニューヨークでありながら、喧騒とかけ離れた静寂の晩秋である。

そこへニュースが流れた。テレビ音は小さく、しかし、日本同様アメリカもニュースは字幕が表示されるので、テレビ画面に何気なく視線を移した。
  

Disney is laying off 32,000 employees

そう、その通り、ディズニーが32,000人の従業員を解雇である。

既にウォール・ストリート・ジャーナルも、CNNも、ビジネスインサイダーでも発表されている、解雇従業員数は32,000人と統一されているので間違いはないだろう。

32,000人とはなんたる大人数。解雇される従業員が全員独身と仮定してみよう、それでもこの人数は途方もない。

しかし、扶養家族を含めてみると3倍強と低く見積もっても最低10万人が生活の基盤を失う。解雇の理由は言うまでもなく、新型コロナ感染の Covid-19 による営業停止だ。

なんとも残酷なニュースだ。12月に向かうこの華やかなシーズンの序章がこのサンクスギビングの感謝祭だ。一気にクリスマス・ムードに国全体が突入し、一番賑わいを増す月になる。

世の中にはバランスが生じる。これほどまでに打撃を受けた企業が全般だろうけど、しかし、コロナワクチン緊急使用許可を申請しているファイザーや、巣ごもりで需要が一気に伸びたアマゾンは最高利益を上げた。

果たして絶好調のファイザーやアマゾンの社員たちは手放しで喜べるだろうか?日本古来の『惻隠の情』は感じないだろうか?

この『惻隠の情』の意味がすこぶるいい。他人に対する憐れみの心。 相手の身になって同情し、情けをかけること。と。

本年度2020年のアメリカの富豪トップ3は ① ジェフ・ベゾス(アマゾン) ② ビル・ゲイツ(マイクロソフト)③ ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハサウェイ)である。このお三方にお願いしたい、少し回してもらえないかと。何も『金は天下の回り物』と言いたいわけじゃない。有り余るお金は人に喜ばれる使い方をした時に、生き金になるのであり、究極の使い方は、金に困っている時に惜しみなく与えることだ。

勝手な解釈でお三方には恐縮だが、アメリカと限定せずに世界を救って、その功績にノーベル賞の平和賞を得ることが出来れば名誉なことだと思う。

イヤ、もし、名誉なしでも、あなた方のそのお金が多くの人々を救うことが出来たとしたら、これほど尊いお金はないと思う。

画像: from flickr
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