(※引用写真は過去の写真使用)
一年間でアメリカ国民が一番移動する日はクリスマスではなく、11月第4週の木曜日、サンクスギビング・ディーの祝日なのである。
アメリカ最大の祝日と言える。その日、恒例の大パレードがニューヨークで行われる。デパート、メーシーズが提供で大きなバルーンがマンハッタンの西側、ブロードウェイをまさに練り歩く感じだ。
舗道には人が溢れ、人気キャラクターが通る度に歓声が上がる。日本からもポケモンやキティーちゃんがお馴染みだ。もう日本と言わなくても、世界的認知度のキャラクターたち。
スパイダーマンや、スヌーピー、スポンジ・ボブ、ディスニーのキャラクター達と、その度肝を抜く大きさが目の前を通り過ぎる時、大人だって興奮する位だ。
コロナ禍でもパレードは決行されている。但し、舗道に人は入れない。バルーンとテレビ中継のレポーターのみの映像だ。差し詰め、リモート・パレードでも言うのだろうか。
↑のパレードは過去のものを参考で引用させて頂いたが、今年のリアルは人っ子一人いない。まさかこのようなパレードが来年も続くのだろうか?
ニューヨークには新型コロナ感染者数が増えているそうだが、その中心のマンハッタンに住んでいても正直感覚はわからない。
しかし、確実にわかる感覚はニューヨークは勢いがない。コロナ禍で疲弊している。経済がズタボロだ。解雇も加速されていることだろう。日系の職業紹介所などは求人が相当干上がっているのか、日本での仕事を広告で紹介している。
こういう混迷の時、誰が幸せでいられるんだろう。公務員?駐在員?揺るがない貯蓄額を持つお金持ち?
世間の人々は一般的に小市民だと思う。マジョリティーは紛れもない小市民なのだ。我々だって幸せになりたい。
Happy thanksgiving! とテレビからグリーティングが聞こえる、見事な笑顔である。このパレードを仕切る司会者たちは昨年同様、そのポジションを確保している、来年も確保確定だろう。
幸せなパレードの映像だけど、舗道に人も溢れずに、これはなんとも奇妙なパレードだぞ。
あんまりハッピーに感じないけど、それはそれとして受け止めることにしよう。
画像: from flickr
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