どうもラーメン大好きライターの丸野裕行です。
最近、京都で注目されている行列のできるラーメン店に、京都西院『鶏谷』があります。
立地的に東映の太秦撮影所が近いからか、多くの芸能人も訪れているようで、その行列は開店時間から閉店時間まで途切れることはありません。
そんな大人気のラーメン店が、なんと隣の店舗を借り切って居酒屋をはじめたというんですね。《ラーメン店》と《居酒屋》、似ているようで非なるもの、一体どんな料理を出し、どんな雰囲気で営業されているのか……。旧知のラーメンマニアのライター、家族と共に訪問してみました。
夜から営業する謎の店
その名は『麺料理 鶏谷』。……麺料理? いったい麺料理とは何ぞや? 深まる謎。そんな疑問がぐるぐると渦巻くのですが、まったくわからないし、想像すらつかない。
しかし、思わずスープまで飲み干してしまうような『鶏谷』がやっていること。マズいわけがないわけです。
とりあえず店へ向かうと、いつもの止まり木がいくつも並んだ“THE ラーメン店”という雰囲気とは違うことが店構えでわかります。
店内に入ると、いつも通り優しくこまやかな接客をしてくれるスタッフさんが出迎えてくれるわけですが、カウンターの上には自家製の生姜の焼酎漬けや梅などが並んでいて、「ああ、本当に居酒屋なんだ」と変に納得してしまうわけです。
広い店内は、しっかり新型コロナウイルス感染症予防のために換気がなされ、入り口の窓も開け放たれていました。
酒飲み垂涎のおつまみメニュー
と、メニューはどうなっているのか……。あら、こんな感じ。やっぱりラーメン店とは思えませんね。
凝ったメニューはなさそうですが、酒飲みが好みそうなものばかりでよだれが出ます。今回は、自家製ジンジャーソーダでいただくことにしました。
まずは簡単なものからいってみましょう。ということで、これだけはハズレがない《味噌キュウリ》。
さらに、《トマトスライス》。さすがうまいものを知っているからか、ドレッシングらしきものには凝った旨みが……。
和牛の炙りがのった《ポテトサラダ》も発見。香ばしい炭焼きのような香りが淡白なポテトにピッタリですね。うまい、うまい。
ラーメンの上にのる、柔らかな《鶏と豚のチャーシュー》もテッパンの味わい。これだけで、酒がかなり飲めるんじゃないでしょうか? さらに迫力の《鶏豆腐》
どれだけ具材がのっているのか、もうクラクラしてきます。
いろいろと鶏を工夫した揚げ物も充実!
大人だけなら十分なおつまみなのですが、子供たちを連れての食事だったので、『鶏谷』らしく鶏三昧の揚げ物も頼むことにしました。
まずは居酒屋では、マストの《鶏唐揚げ》。
むね肉を使っているのにも関わらず、すごく柔らかくて、下味がかなり染みています。子供たちもご満悦なので、さらに大ぶりの《手羽餃子》を投入。
中から染み出てくる肉汁と中の挽肉の餡が熱々で、大苦戦。
さて、と……。隣で生絞りレモンサワーを舐めていたラーメンライターが恨めしそうに見つめるのは、ラーメンメニュー。もうそろそろ、腹具合の仕上げが必要なようです。
やはりこの店は“絶品そば”で仕上げる
ソーダを2杯飲み、いろいろとつまみを平らげた筆者が選んだのは、週に数回食べたいという衝動に駆られる、あっさりとした《鶏そば》。
妻と子供たちは、鶏ガラの髄まで溶け込んでこってりと白濁している《濃厚塩鶏そば》。麺に絡みつくスープの味は、醤油と塩が選べて、若い世代には大人気なようです。
夏場はすだちの冷やしそばに凝っていたラーメンライター。
彼が選んだのは、新メニューなのか、隣の母体のラーメン店では見かけたことのない《煮干しブラック醤油そば》。と《炙りチャーシュー》のセット。
これはすごいボリューム。
では、いただきます!
太目の自家製麺と懐石料理の出汁のごとき、醤油のスープ。そして、バランスを大切にしたトッピングが絶妙。
どれもこれもやっぱりうまい。
今まで食べたラーメン店の中で、最も上品なスープです。最後の〆にラーメンが食べられるという一粒で二度おいしいというお店が右京区西院にデビューしました。
ちゃんと居酒屋メニューはそろっているし、飲み物も豊富で大満足できる。
皆さんも一度顔を出してみてはいかがでしょうか? ごちそうさまでした!
店名:麺料理 鶏谷
ジャンル:居酒屋住所:京都府京都市右京区西院四条畑町府京都市右京区西院四条畑町5
TEL: 075-754-7969 ※麺処鶏谷へ
営業時間:一度お問い合わせを