バイデンが勝利した瞬間  ニューヨークに起きた歓喜!

  by あおぞら  Tags :  

11月7日土曜日、午前11時35分、私はバスに乗っており市バスはアッパーイーストサイドの2番街を下っていた。

バスの中にはテレビもないし、ラジオもない。携帯電話も持参していなかったので、土曜の朝の緩やかな時間、静かにバスに揺られ、流れる景色を眺めていた。

そして、その時、ジョー・バイデンが大統領に選出されたことを悟った。

車道のクラクションが呼応するように、いきなり鳴り始めた。一瞬、何事か?と思ったが、車内の背後でご婦人たちが話し合っている声が微かに聞こえた。内容までには届かなかったが、バスの車窓から見える街ゆく人たちの笑顔や、コロナ禍で屋外に設置されたレストランのテーブルでハイタッチする人たちの様子を見て新大統領の誕生を確信した。

ニューヨークはトランプ大統領の出身州だ。しかし、その任期もあと2か月程。人々の喜ぶ顔、車道のクラクションをバスの中から見聞きすると、これほどまでに受け入れられていなかったことが気の毒に思えた。目にするニューヨークの人々は皆、バイデンの狂信的な支持者に見えた。ニューヨーク生まれのトランプには気の毒な風景だった。

バイデン新大統領が来年早々スタートするわけだが、実情、この激戦の2020大統領選で熱烈にバイデンが支持されたわけではなかった。バイデン勝利は、圧倒的に”No moreトランプ”の意思表示だったと思う。

昨日は気温が23度まで上がった。ニューヨークは青森県と緯度が近い北国ではあるが、季節外れのまるで夏の始まりのような爽やかな陽気も手伝って、バイデンの勝利、民主党の勝利に人々は歓喜していた。

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