トランプのビジネス・スタイル ◆ それは見えないところには金をかけない 

  by あおぞら  Tags :  

写真の天辺が金色の建物はトランプ・パーク(Trump Parc)。マンハッタンに数多くあるトランプのコンドミニアム、所謂、日本でいうマンションだ。この建物から徒歩10分程で、トランプ大統領のニューヨークの自宅、五番街に面したトランプ・タワーがある。

トランプのマンションや、またホテルは外見は実に豪華で、ともすれば金満趣味のような成金的なきらびやかさがある。

それでね…と急に文体をくだけてしまうと、この写真のトランプ・パークには何度か行ったことがあったんですね。

仕事で西海岸のマダムと知り合いまして、その日本人マダムがニューヨークにこちらのマンションを持っていてそれを売りに出したんです。マンションは売れたけど中の調度品はそのままなので、出来れば高く売りたいと相談を受けたんですね。調度品はイタリーから取り寄せたりと、結構、お金をかけたので、それらをどのようにニューヨークで売ることができるか?と。

時間もないと仰るので、私の知っている日本人の不動産会社経営者を紹介することにしたんですね。日系不動産は駐在員の住まいを紹介していますし、商社や銀行などの支店長クラスのマンハッタンの住まいはゴージャスなので、きっと引っ越しの際に家財道具の売り買いを相談されることもあるだろうと思ったからなんですけどね。

話が逸れましたが、その西海岸マダムが所有していたトランプ・パークには、私がよくお呼ばれしていたんですね、マダムがニューヨーク入りしている時に。

マダムのお部屋は25階。窓の前は緑ひろがるセントラル・パーク。マダム曰く25階からの窓が一番セントラル・パークの眺めが美しいと…. 優雅な空間でした、優雅な時を過ごせるトランプ・パークにて、リッチな暮らしをひとときでも体感できました。

さて、マダムは既に買い手がついたからかトランプ・パークの批判を言い始めました。「トランプは人の目につく外観やロビーやエレベーターにはお金をかけるけれど、人目につかないバスルームには全くお金をかけていないのね」と。

確かに一般的なアパートとあまり変わりないようなトランプ・パークのバスルーム。ドアも安っぽく、バスタブもチャチな感じ。備え付けのキャビネットもそこらへんのホームセンターで調達できそうなものでした。

例えば日本的な考えでは見えないところにお金をかけて、見えるところにお金をつぎ込むのははしたないと思われがちなんですけどね。ただ、トランプ式はそれと反対の見えるところにお金をかけて、見えないところは徹底的にケチるというスタイルでしょう。

この姑息なビジネスで成功をおさめたトランプは、アメリカ大統領まで駆け上がりました。

はてさて、大統領二期目を務められるか?それともバイデンが新大統領になるのか?

一期目は幸運の女神に助けられたけど、今回の選挙はメッキが剥がれているのを見抜かれて、幸運の女神は微笑まないかもしれません。

画像: from flickr
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