“肉”欲の秋!モツ好きライターが「ホルモン料理のみ」で1週間生活してみた!

  by 丸野裕行  Tags :  

どうもライターの丸野裕行です。

筆者はモツが大好きです。焼肉に行っても、サシが入ったキレイな肉には見向きもせずに、とりあえずシマチョウやシビレ、ミノ焼などのホルモンを注文します。

酷暑だった夏が終わり、食欲の秋がはじまりました。ね、やっぱりお腹空きますよね?

今回は眺めているだけで、ホルモン好きなら思わず涎が流れてしまうような画像をどどんと貼りつけて、ホルモン料理のみで1週間生活を送った筆者の記録を綴っていきたいと思います。まぁ、簡単に言えば、ホルモン版の『スーパーサイズミー』ですね。

では、いきましょう!

1日目 ホルモン祭り初日

打ち合わせがあったので、朝食を摂っていきます。

「ホルモン料理生活1週間」のスタートは、まず『せんじ肉』から……。

硬くて歯ごたえがあり、やっぱりうまいですね。広島名物だということで、西の空に感謝の祈りを捧げます。2袋で意外や意外、お腹が膨れます。

打ち合わせを終えて、ランチは焼肉店の2色モツ煮込みをいただきます。

塩モツ煮込みは、やはりおつまみっぽく、これだけでいただけます。唐辛子をいっぱいかけた醤油モツ煮込みは味が濃いめでうまい。このあと、塩モツ煮込みをおかわりしました。ぜんぜん飽きない! もはやホルモンを多く摂取することにより、元気になっていくような気がする!

夕食は、関連業者のみなさんと大阪のモツ専門居酒屋へ……。

まずはハツ刺しから……。

コリコリとした歯ごたえがしっかりあって、肉刺しとは違う食感。ちょっと跳ね返してくるような肉の新鮮ぶり。続いて、センマイ刺し。

牛の何個目の胃なのか知らないけど、なんだか知らないけどおいしい。見た目は、グラインダーに使う紙ヤスリみたいなんですけど、辛味噌をつけたときの味のバランスが最高。

ハチノスも気になっているので、オーダー。味はイタリアンなトマト煮込みですね。柔らかく煮てあっておいしい。

初日早々、ちょっとご飯が食べたくなってきてしまうのが気になりましたが、早めに切り上げて帰宅しました。

2日目 ホルモン専門店の人気店で会食

朝遅く起きたので、朝食と昼食抜き。そのまま、大阪で打ち合わせ後に、お初天神商店街の中にある女性に人気のお店『焼きとんya たゆたゆお初天神』へ……。

まずは腹が減っていたので、シンプルなモツ煮。

続いて、シロ。

程よく火が通ったレバー焼き。

やっぱり刺身を食べなくちゃと、モツ刺し盛り合わせ(コブクロ、ミノポンなど)。

やっぱり白いご飯が食べたくなってくるけど、気のせいと欲求を排除。で、モツのデミソース煮込みを注文。

このデミソース、ご飯にかけたら「うまいはず!」だと、ハヤシライス欲が出るんですが、我慢ガマン。

3日目 自宅ホルモン焼肉!

心待ちにしていた、ホルモン通販『小樽まごころミート』の豚上ナンコツとコブクロ、シマチョウ、ガツ塩が自宅に到着。

原稿を書き上げて、早速昼から焼いてみる。炭をおこして、100円均一のボウルに入れ網を敷く。換気扇マックス!

かなりうまい! コリコリ感がたまらないし、旨みが肉の中からあふれ出てくる感じです! 

動画:『モツ好きライター丸野が「1週間ホルモン生活」に挑戦!』
https://youtu.be/wjNp203LKi8

コブクロはちょいとアンモニア臭が気になるけど……。こんなモツ焼き肉パーティーを昼夜2回連チャンで食しました!

4日目 アゴに激痛! “モツリタイヤ”か!

次の日の早朝、口が開かないというアクシデントに見舞われました。こ、これは! ひょっとしてホルモンの噛みすぎなのだろうか?

とにかく何かを食べようと口を大きく開けた途端に激痛が! 朝食と昼食をあきらめ、とにかくアイスノンで冷やします。

「ああ、どうしよう、しゃべっても痛い!」と心の中で叫びますが、今夜は取材と会食。こんなところで、リタイヤしている場合ではない! 我慢ガマン!

夕方6:30過ぎ。取材対象のマンホール窃盗犯がやってきて、とにかくホルモンを注文します。

とにかく焼く。

ああ固い! ダメだ、噛み切れないよ!

結局、2口ほど食べて間食を断念。「柔らかく煮たお餅が喰いたい!」 と本気で考えてしまう夜でした。

5日目 さらにひどくなるアゴ痛

朝、アゴが痛すぎて起きることができない。超“不具合”発生。なんとか、朝食と昼食は痛みを我慢してなにも口にできず。夜は京都四条烏丸通りにある『焼きとんサカマル酒房』へ。

馴染みの席に陣取り、まずはガツ刺しとハツ刺しのセットでアゴのご機嫌伺いをしてみます。

ちょっとは食べられるかも……。「よし、じゃあ」と覚悟を決めて、食べやすいシロとテッポウ。

柔らかいから食べられる! 1枚のモツに数分の時間を要しながら、とにかくはむはむ。でも、やはり頭をかすめるのはラーメンや白飯……。炭水化物に対する強烈な欲求が体中のあちこちから湧いてきます。ああ、ダメだ。もうホルモン、イヤだ。

しかし、なんだかんだでシロ4本、テッポウ4本を平らげました。

6日目 東京出張で炊きたてご飯を夢で見る

もうホルモンが食いたくないんです。朝はお茶だけで口を湿らせ、飛び乗ったのは新幹線。東京でのテレビ出演の打ち合わせがあったことを忘れていたのです。

売店でおにぎりが神々しく輝いているように見え、炭水化物を欲しすぎている自分。

なんとなく、うつらうつらしていると、目の前に湯気のたつどんぶり飯を持った憧れのセクシー女優・成瀬心美ちゃんが……! 「ここみんが炊いたの? うんまそう! いただきます!」と手を合わせて、がっつこうと思ったら、指定席のテーブルに頭をゴツン。夢だ……むごすぎる。

あと1日我慢すれば、夢にまで見た炭水化物! パスタ、ラーメン、サンドウィッチ、磯辺巻きが喰える!

昼食時には食欲すらなく、やはり夕食にしか腹は減らないんです!

そこでやってきました、錦糸町のホルモン焼肉のお店『錦糸町ホルモン天狗』。親友のドラマ監督とともに訪れました。

おお、スゴいホルモン度合い! 関東の焼肉店は関西と違い、なんだかかなりのボリューム!

と、親友がとんでもないひと言を!!

「なんや、おまえメシ喰わへんのけ?」

人の気も知らずに、パクパクと白米を口いっぱいに運ぶ親友。目の前に新鮮なホルモンがあるというのに、ふいにお腹がぐぅ~っと鳴ります。仕方なく、恨めしい目でホルモンを焼きつづけ、いつもの新橋の常宿に宿泊しました。

7日目最終日 もう食欲が皆無

ホテルで目が覚め、11時チェックアウト。深夜は、あまりの空腹に身をよじり、知らぬ間に「精米したてのご飯!」「焼きたてパン!」「一蘭のバリカタ!」なんて、気でも狂ったかのように叫んでいました。

このホテル、パンとサラダとスープ、フリードリンクの朝食が無料で付いています。ですが、ドリンクを飲んでいる時点で、無意識にパンに手が伸びているなんてもことも考えられます。ダメ、ゼッタイ! 最終日は、即身仏にでもなったかのように穏やかに過ごそう。そして、今夜0時になった瞬間に、近くのやよい軒に走ろう。

帰りの新幹線でも熱いお茶を啜りながら、穏やか。

京都駅に到着しても穏やか。立ち食いソバ屋が目に入っても、まったく興味を惹かれません。そうです、もうホルモンを噛みすぎて満腹中枢が慢性的に、お腹いっぱいの状態になってしまったのです。

こんなことあるのか?

自宅に帰り、原稿を書きながら夜を待ちます。

夕方6:30、生ものを手はじめに西院・ラーメン鶏谷の姉妹店『麺屋鶏谷』へ。

まずはハツ刺し。もう食べるのは最後になるかもしれない。

続いて、豚ホルモン焼きの店『水月亭』へ。

ミックスホルモン。

ここまでくると、もう脳内はホルモンハイ状態。子供たちは腹ペコなので、和牛ハラミ。

焼けてる、焼けてる。

もう当分ホルモンはいりません。もう勘弁です。

日付が午前0時を指したとき、筆者はやよい軒に行く元気はなく、体重計にのりました。

な、なんと!!!

56キロ→51キロ

体脂肪がブルースリー状態に……!!!!

この「1週間ホルモン生活」、やってみて後悔しました。やっぱり肉だけではしんどい。人間はバランスよくいろいろなものを食べなければ、こんな体重激減につながってしまうんです。

しかし、痩せたいというあなたにはこの《ホルモンダイエット》をオススメします。かなりツラいですが……。

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『アサヒ芸能』『実話ナックルズ』や『AsageiPlus』『日刊SPA』その他有名週刊誌、Web媒体で執筆。 『丸野裕行の裏ネタJournal』の公式ポータルサイト編集長。 文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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