ウィズコロナの『秋向けアイテム』特集は常用してほしいモノばかりを厳選!

  by 古川 智規  Tags :  

10月に入りめっきり日較差が大きくなり、全体的な気温も下がり傾向で、完全な秋になってしまった。恒例の季節物アイテム秋編を企画し始めたのはまだ暑い残暑のころだったが、一気に日本列島を秋が駆け抜けようとしている。
ということで、冬が来る前に秋アイテムとしているが、例によって常用したいモノを、日中の生活から寝るまでの時系列に対応させて紹介する。
今回も多くのアイテムがあり、一覧を表示するので気になったモノからお読みいただきたい。

・カルトグラフィー
・ミネラル入りむぎ茶
・ネスカフェ 香味焙煎
・センチョクでキノコ鍋
・減塩の塩・うま味調味料で生野菜
・ミノン
・有機ハーブティー・有機ハチミツ
・デンティスレモングラス
・低反発 マットレス トッパー 5cm Green Tea

カルトグラフィー

朝起きて出勤するのではなく、そのままリモートワークという方も多いだろう。空き時間にGO TOトラベルによる旅行を思い描いたり、これまでの旅先の思い出にふけることもあるだろう。
マルアイが販売する⼤⼈のための⽩地図「カルトグラフィー」は、世にも不思議な白地図の商品群である。30年前なら白地図は普通に書店で購入でき、学校でも教材として使われていたものである。しかし「デジタル全盛時代に紙の白地図を何に使うんだ?」と言われそうだが実際にその通りで、そこに本品の面白さと個人のセンスが試される要素がある。
本シリーズには単に白地図のシートを売っているというのではなく、ポストカードや封筒、お洒落なブックレット形式なものまで多様だ。デザイナーが描き起こした地図を使用しており、今回主に紹介する「カルトグラフィー ブックA5ニホン」は、A5横リング綴じでゴムバンド留めができるお洒落なモノだ。
リモートワークの合間に少しずつ楽しみながら自分だけの地図を完成させるつもりで使用してみた。

アイデア次第で使い方は無限だが、記者はこれまでの取材で行った場所や日付を書き込んでいくことにした。こういう場合に便利なのはグーグルマップ。使用するのはアナログの白地図でも、参考にするのは記憶だけではなくデジタル技術である。グーグルマップには自分がスマホを持って訪れた場所をGPS情報をもとに記録してくれている。いわばビッグデータのパーソナルな部分を抜き出したものだと思えばよい。そこに記録されている場所やお店は確かに自分が立ち寄った場所なので、写真や日時をもとに記憶や撮影した写真をたどれば数年前のものでも鮮明に思い起こすことができるだろう。
さて、ここからが大変だった。白地図にはスペースが多くあるのでイラストを描くには適しているし、そうするのが当然のようにも思える。記者も何か描こうと思っていたのだが、高校の美術の授業以降に絵画を描いた覚えがないし絵心があるとも思えない。そこで絵画初心者のために多くのレクチャー動画を公開してくれている画家の先生方や美大生等の「専門家」動画を見て、1週間練習しまくった。その練習した絵を並べたのがこの写真である。もちろん趣味で絵を描いているわけではないので画材はすべて100均でそろえ、練習で描いた絵もそのほとんどが先生方の構図やテクニックのパクリ(模写)である。

日本地図を5分割して、ペンで書いても裏写りしない高級紙に片方だけ印刷している。さて、これをどう使うかはアイデア次第なのだが自分だけの地図帳なので、手に取った瞬間からセンスが試されている。一般的には旅先に持ち出して思い出を記入したり、イラストを入れてみたり、もちろん帰宅してから書き込むというのもアリだろう。あるいは行ったことはないが、ぜひとも行ってみたい場所をどんどん記入していく「ディスティネーション候補地図」にするのも面白い。本品には5分割の日本地図が6セット分綴じられているので、テーマに合わせて付せんでタブを作るのも一つの手だ。
白地図のおかげで30年ぶりに絵画を練習してようやく1枚を完成させたのだが、結果として本品を手に取らなければ今後一生絵を描くこともなかっただろうし、懸命に練習することもなかっただろう。巣ごもりの環境下で何かに打ち込むことができ、新しい文化的な生活を手にしたことはよろこびでさえある。この「九州・沖縄」のページは2017年にクルーズ船に乗船取材した際に台風の影響で上海から大阪に行けず、航路変更で宮古島に寄港した時に撮影した写真をもとに描いた。地図にはその時の航路をプロットし、写真はグーグルマップの日付をもとにグーグルフォトにバックアップしていたものを検索して引っ張り出して描いた。また日本への帰国地点が宮古島の平良港であったために旅券の帰国スタンプは「HIRARA」という珍しい証印で飾られたので、自分の旅券から写して思い出を鮮明にしたものである。見開きの左側はいわば地図の「裏面」にあたるが、高級紙なので決して水彩画用の紙ではないが裏写りはせず水のために若干紙が波打った程度で、表面の地図を使うのに影響はなかった。同社に取材したところによると、油性色鉛筆・水性ペン・水彩絵具・アクリル絵具等いずれを使用しても機能に大きな問題はないとのことだった。心配であれば最終ページに入っている厚紙や手持ちのクリアファイル等を下敷きとして使用すれば安心だろう。ちなみに記者は主に水彩筆ペンと水筆、一部にアクリルガッシュを使用した。
センス良く仕上がればきっと他人に自慢したくなるので、スマホで撮影してSNSに投稿…と、やはりデジタルに戻ってしまうのは仕方のないことなのか。しかしアナログも捨てたものではない、味のある自分だけのオリジナル地図帳である。アイデアを絞り出して楽しい使い方を研究していただきたい。

ミネラル入りむぎ茶

リモートワーク中における普段の飲み物は水だろうかお茶だろうか。夏には麦茶が大活躍した。ところで、麦茶とは大麦等を焙煎して抽出した広義のお茶なのだが、ミネラルは含まれていないのをご存じだろうか。なんとなく麦茶にはミネラル豊富なイメージがあるが、ミネラル入りと表示されている麦茶はメーカーが夏に汗とともに失いがちなミネラルを補給をしてもらおうと、わざわざミネラル成分をプラスしているのである。麦茶は夏の飲み物だが、それも最初から冷やしたものを飲んでいたわけではなく(そもそも麦茶が飲まれ始めた平安時代から大正時代までは電気冷蔵庫がない)、大麦の収穫時期が夏なので獲れたての大麦を焙煎して季節の飲み物「ホット麦茶」として飲んでいたのが、その名残で冷蔵庫が登場し「アイス麦茶」として飲むようになり夏の風物詩になった。
さて本題に戻り、なぜ秋のこの季節にわざわざ麦茶を取り上げたのかというと、長い巣ごもりの中で夏もさほど汗をかかずに過ごしてきたので体温調節機能が低下し、外に出て体を動かす機会が減り同じ姿勢でいる時間が長くなった結果、「血行不良」「熱中症」「血栓」のリスクが指摘されているあるからである。この指摘についてノザキクリニック院長の野崎豊医師による傾向と対策は以下の通りである。

これらの対策として、十分な睡眠や栄養バランスがあげられますが、意識的に行ってもらいたい対策として、汗をうっすらかく適度な運動や入浴、そしてこまめな水分、ミネラル補給を行う「点滴飲み」を推奨します。
適度な運動や入浴は汗腺機能を高め、血流促進に有効です。手軽にできるウォーキングやジョギングなどの「運動」や室内でのストレッチ運動も良いでしょう。入浴はシャワーではなく、しっかり浴槽に浸かり発汗することが重要です。
これらの活動は汗をかくため、脱水に注意が必要です。こまめに水分とミネラルの補給を心がけましょう。汗をかくと水分と一緒にミネラルも失われます。体の健康維持に必要なミネラルは食品や飲料から補給する必要があります。推奨飲料は、ミネラルが手軽に補給できるミネラル入りむぎ茶です。無糖でカロリーもなく、カフェインを含まない、誰でも飲める日常飲料ということも推奨理由です。しかも、ミネラル入りむぎ茶には、血液をサラサラにする「血流改善効果」があるため、熱中症や血栓対策飲料として効果的です。

ということで、ミネラル入り麦茶を推奨されたわけだが、そうはいっても麦茶ばかりを飲んでもいられないので、ミネラル入り麦茶を使用して簡単にできる美味しい食べ方や飲み方はないものかと試してみた中からいくつか紹介しよう。
普通に麦茶を飲むのもいいが、たまには違った飲み方を、ということでやってみたのが写真のサイダーに粉末の麦茶を入れた飲み物。本来は粉末の麦茶をお湯や冷水で溶かして手軽に飲むことができるようにした商品だ。泡や色がまるで黒ビールのようで雰囲気は抜群だ。味までビールそっくりというわけにはいかないが、ビールも麦茶も原料は麦(ビールは麦芽で麦茶は種子の違いはあるが)なので系統は同じだ。真っ昼間からビールっぽいサイダーでミネラルも補給しようという作戦だ。ただしサイダーには糖分があるので飲みすぎには注意したい。

麦茶は麦を焙煎したものなので、そもそも香ばしいのが特徴である。その香ばしさを隠し味にしたのがカレーにほんの少し加える手法である。ルーから作るカレーの場合は、料理の途中で投入してじっくりと煮込めばよいが、レトルトやテイクアウトのカレーでも構わないと考えたのが写真のものだ。ほのかな香ばしさが感じられミネラル補給にも一役買う。カレーの隠し味に加えるものは例えばしょうゆ、ソース、インスタントコーヒー等、それぞれの「秘伝」があろうが麦茶というのもレパートリーに加えてみてはいかがだろうか。
ちなみに生体内では合成できないミネラルは外から摂取しなければならないが、日本で定められているミネラルは全部で13元素であり、ミネラル入り麦茶には商品により若干の違いがあるが、そのうちのマグネシウム、亜鉛、カリウム、リン、マンガンのミネラルが含まれている。

ネスカフェ 香味焙煎

水や麦茶もいいが、気分転換にはやはりコーヒーだろう。高級なドリップコーヒーといきたいところだが、専用の機械で店員がやってくれるカフェとは違い、在宅期間にコーヒー豆を挽くというのはなかなかできることではない。そのような環境では手軽なインスタントコーヒーも捨てがたい。というわけで、美味しくちょっとリッチなコーヒーを取り上げる。今回紹介するのは「ネスカフェ 香味焙煎」の2種類で豊香(ゆたか )と柔香(やわらか)である。
コーヒーにはカフェインが含まれることは常識だが、最近ではカフェインレス(デカフェ)コーヒーを好む方も多い。カフェインを嫌ってのことだろう。もちろん過剰摂取はよくないが風邪薬等の医薬品にも配合されるアルカロイドなので、何が何でも悪者というわけではない。中枢神経を刺激するので集中力や神経のコントロールに作用するといわれるがゆえに、何かに集中する前の気分転換には向いているといえる。体重や体調等の個人差によるが概ね摂取後1時間程度で効果が発揮され、3時間後には半減する。
冒頭でインスタントコーヒーと述べたが、ネスレでは何年も前からインスタントコーヒーとは呼ばずに「ソリュブルコーヒー」と呼称している。何が違うのかというと、おおざっぱに言えばインスタントはコーヒーを抽出した液を主にフリーズドライ法で乾燥させたもの。凍結させた水分が真空状態では昇華するので、水(お湯)で戻せば元のコーヒーになるという仕組みである。一方ソリュブルコーヒーとは、コーヒー抽出液に細かく砕いた焙煎コーヒー豆を中に抱かせて乾燥させたもの。よって飲み終わったカップの中にはレギュラーコーヒーと同様に、細かいコーヒー豆の粒が残る。味と香りはレギュラーコーヒーに近く、手軽さはインスタントコーヒーという、いいとこどりのハイブリッドと言えようか。

コーヒーはし好品なので、好みは人それぞれ。よって好みの内容については完全に記者個人の感想である。

まずは、「豊香(ゆたか)」から。深煎りのビターで、コーヒーらしい深い香りと味わいが特徴。記者は酸味のあるコーヒーよりも苦みとコクを好む方なので、本品はし好にピッタリだった。濃くても薄くてもどちらも深い味わいと香りで気分に合わせて濃度を調整でき、優雅な気分にさせてくれた。

次に「柔香(やわらか)」だ。ナッツ系の香りでその名の通り柔らかくすっきりとした後味が特徴。
こちらは、すっきりとした酸味としてあったので、若干警戒したのだがそんなことはなく非常に飲みやすい。豊香と比較してライトな口当たりでいつでも飲める時を選ばないコーヒーだと感じた。

どちらも飲む方の好み次第だが、ホットで作ったコーヒーを時間が経過して常温になってしまっとしても、酸味が増さず雑味の少ないままであった。家庭やオフィスでなんだかんだと用事ができてコーヒーを途中で飲み忘れてしまい冷めてしまっても、気が付いた時に最後まで飲み干すことができる。お湯を注ぐだけの手軽さと、挽きたての味と香りを両立させた本シリーズはお家での時間に豊かなアクセントを添えてくれるだろう。

センチョクでキノコ鍋

仕事や集中できた趣味の時間も終わり、お腹がすいてきたので夕食にする。急に寒くなった日にはスーパーで鍋料理の具材が飛ぶように売れたようだ。それだけ日本人には寒い日には鍋という感覚が身についているのだろう。飲食店に食材を卸して35年のフードサプライが、ウィズコロナをきっかけに家庭向けの食材の宅配サービス(新鮮直送卸・センチョク)を開始したので取り上げる。同社は市場で目利きのプロが厳選したものを飲食店に直送する会社であるが、それを家庭に届けようという事業である。
メリットとしては、生鮮品の見極めがプロの目で行われるので安心。市場や契約農家または自社農園から当日中に直送されるので、個人が市場で仲卸業者から購入したようなものであり、基準となる価格も市場の値段なので比較的安価である。飲食店に卸す自社の配送ルートに便乗するので配送料が一律500円と安価。というものである。
一方、デメリットは自社の配送ルートのみを利用するために、配送可能な地域が東京都23区と神奈川県川崎市と横浜市の一部に限られるということだろう。同様に宅配専門業者ではないので夜間の配送ができないということもある。また市場に並んだその日に配送するので、市場が開いていない日(曜日)には入荷がくサービスが休みになってしまうが、これはデメリットでもあり市場が開いている日だけ配達する新鮮さが担保されたメリットでもある。これらを天秤にかけた場合、メリットの方がはるかに上回るので検討する価値はある。
そもそも新型コロナウイルスの影響で飲食店が不振に陥る中で、家庭では外食が減った分だけ生鮮品の購入が増えたという事情がある。しかし、昔は商店街で肉は肉屋、魚は魚屋、野菜は八百屋で購入したものだった。そこで店主から「奥さん、今日はいいの入ってるよ!寒いから鍋でもどう?鮮度の見極めはここだよ、覚えておいて!」という会話が当たり前で主婦もそれなりの眼識があったものだ。しかし大型小売店舗ばかりになってしまった現代では肉も魚も野菜もすでに切り分けられたパックが一か所に並び、必要なサイズを選ぶことはできるメリットは大きいものの、知識がないので目が利かず分量と価格だけで購入してしまうケースが多いように思える。そこで同社が飲食店に卸すものと同じものを家庭で使いやすいようなサイズとロットで宅配することになった。これが好評で取り扱い商品を増やしてウィズコロナでの一時的なサービスではなく、恒久的な事業で社会貢献したいということだった。

同社を取材した結果、季節的にやはり鍋料理がいいということで必要な食材一式を少しぜい沢に5000円程度で見積もってもらった結果は次の通りだ。
いずれも同社で販売しているもので、特別にあつらえてもらったものは一切ない。なんと鍋に使う出汁まで購入できる品揃えにおどろいた。

キノコ鍋あっさりとした無添加出汁で頂く

・鍋用・野菜セット ¥660
・豪華!秋の彩色きのこセット ¥2,980
・国産 鶏モモ正肉 ¥560
・プロの味!味生庵秘伝のだし(化学調味料無添加) ¥840

合計 ¥5,040

ちなみに鶏肉の正肉(しょうにく)とは、骨を外した状態の肉という意味である。
材料の中で最も高いのがきのこセットというのも妙な話だが、珍しいきのこが入っており贈答用にも使える化粧箱入りの豪華仕様だ。写真は群馬県産のマイタケだが、これは群馬県の水上に行ったときにマイタケそばを食べて感動した記憶があるので、鍋だけではなく天ぷらにもしたい美味しいキノコだ。記者の独断で特記したいのはヤマブシタケだ。中国では古くから「四大山海の珍味」として、熊の手、ナマコ(ツバメの巣とする説も)、フカヒレ、そしてヤマブシタケが数えられている。昔は宮廷料理で珍重され、現在でも中華料理の高級食材であることには変わりがない。どのキノコも量販店にはあまり流通しない珍しいモノや、見ることはできない市場卸売りサイズのものと盛りだくさんだ。

新鮮な食材にプロ仕様の出汁とくれば、鍋にするとキノコの味わいが染み出てまさに秋の味覚になった。正直な話、キノコでお腹がいっぱいになったのは生まれて初めてだったので、これが本当のキノコづくしなのだろうと大満足の鍋だった。なおキノコも出汁も山ほどあるので、2-3日は十分に食べることができた。同社に取材したところによると、キノコ鍋の出汁と余ったキノコで雑炊ではなく、翌日リゾットにするのがおススメだということだ。1食当たり5000円だと高いのかもしれないが2-3日分だと考えるとそれほどでもないし、家族で2日分となると野菜と肉を買い足しても普段口にすることがない珍しいキノコをたらふく食べることを考えるとコストパフォーマンスは高いと言えるのではないだろうか。とにかく市場や自社経営農場や契約農場直送というのが大きい。

減塩の塩・うま味調味料で生野菜

消費者に代わって優秀な目利きが新鮮な野菜を届けてくれたので、この野菜を素材のまま美味しく食べる方法に生野菜というのがある。サラダにしてドレッシングというのもいいが、素材の味を生かすにはやはり塩だろう。だが、ここに味の素が発出した気になるプレスリリースがある。要旨は次の通りだ。

 味の素株式会社では、「食と健康の課題解決企業」の実現に向けて取り組んでいる減塩活動に際し、“おいしい・やさしい・あたらしい減塩”をコンセプトとする新たな取り組み“Smart Salt(スマ塩)”プロジェクトを発足。「みんなの減塩調査2020」と題し、本年7月に全国1000名を対象に実施した減塩の意識調査結果を「減塩の日」にあわせて発表した。
調査内容はは新型コロナウイルス感染症の流行前後の食と健康意識の変化。8割以上は「健康に関する意識」に変化と回答する一方、健康な行動に結びついていない実態が明らかに。減塩については2020年度版「日本人の食事摂取基準」で引き下げられた『1日の塩分目標摂取量』(男性7.5g未満、女性6.5g未満)を把握し、かつ守れていると回答した人はわずか5.2%にとどまる。意識と実態のギャップが鮮明に。
<調査概要>
・調査期間:2020年7月17日~18日
・調査対象:全国の20〜60代男女(性年代均等割付 各100ss) 合計1,000ss
・調査方法:インターネットによるアンケート回答方式

ということで、塩(ナトリウム)はヒトにとって必須のミネラルで、味付けの基本中の基本であることは間違いない。しかしついつい摂りすぎになるのも気になるところだ。そこで同プロジェクトでは、減塩の塩、出汁製品、うま味調味料等を使用した減塩のコツを紹介している。今回は新鮮な野菜をそのまま食べようという趣旨なので野菜の味はそのままに、塩分50%カットした塩である「やさしお」と、うま味調味料である「味の素」を使用して手軽に美味しく食べてみた。
ところで、減塩の塩とはどういうことなのか。問題になっている塩分とは食塩の「塩化ナトリウム」であり、これの約半分を「塩化カリウム」に置き換えたものが減塩の塩である。よって今まで通りの塩の使い方をするだけで塩化ナトリウムの摂取量を約半分にすることができる。
また味の素は説明するまでもないが、うま味調味料である。日本料理の基本である出汁に含まれる「うま味」を抽出して調味料にしたものが本品である。こんぶやシイタケに含まれるうま味の成分はグルタミン酸であり、それを調味料としたのがグルタミン酸ナトリウムである。日本ではもちろんだが、例えば東南アジアでは「AJINOMOTO」としてどこのスーパーでも売られている、なくてはならない調味料で日本語でそのまま通じるほどだ。昔は化学調味料と呼ばれ敬遠されていたが、実はNHKが商品名を呼称しない制約の中で化学調味料と言っていたのが要因で、現在ではうま味調味料に統一されている。また製造方法も発酵によりグルタミン酸を得る製法なので、化学合成はやろうと思えばできるがビールやヨーグルト等と同様に発酵により製造されており化学合成されたものではない。本項の本題である減塩についてもうま味調味料には塩味があるので減塩にもつながる。

今回は生野菜なので、それぞれに減塩の塩である「やさしお」と、うま味調味料である「味の素」をさっと振りかけるだけだ。
素材が新鮮でおいしいので、これだけでドレッシングいらずだ。
新鮮な野菜でも白菜まで生で食べることはあまりないが、「やさしお」や「味の素」でうま味たっぷり、塩味が素材の甘味をさらに引き出す美味しい生野菜になった。いくら減塩だからといっても塩を付けて時間を置きすぎると漬物になってしまうので、食べる直前にさっと一振りがベストだ。
今回は新鮮な野菜があったので生野菜で食べたが、摂りすぎに注意の食塩を工夫して減塩に変えてみてはいかがだろうか。

ミノン 保湿入浴剤・全身保湿剤

以前に夏でも手指のエタノール消毒で手荒れの悩みがあり、そのための保湿ケアという位置づけで第一三共ヘルスケアの「ミノン」保湿ケアシリーズを取り上げたことがあるが、秋も深まり本格的な乾燥シーズンに入るということもあり本来の意味での乾燥肌対策として再度取り上げる。今回は初紹介の薬用保湿入浴剤もあるので入浴時に常用したいアイテムとしてもご覧いただきたい。

ミノンシリーズは年齢を問わず、赤ちゃんからお年寄りまで使えるオールエイジ仕様なのが特徴だ。ミノン薬用保湿入浴剤は医薬部外品であるから効能を列挙する。荒れ性、しっしん、ひび、あかぎれ、しもやけ、冷え症、疲労回復、肩のこり、腰痛、神経痛、リウマチ、あせも、にきび、くじき、うちみ、痔、産前産後の冷え症に効果がある。有効成分はグリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸ジカリウム)で、漢方薬でもポピュラーな甘草に含まれる抗炎症作用がある成分である。無香料が多いミノンシリーズだが、入浴剤なのでラベンダーやフローラル系の芳香がある。後述する保湿剤を入浴後に使用できる方は問題ないが、それでも乾燥する方には本品との併用でダブル効果が期待できるほか、子供と一緒に入浴する方、家事が忙しくて保湿剤を使う時間的余裕がない方には入浴と同時に保湿できる時短効果は大きい。
実際に使用した感想としては、一般的な入浴剤とは全く異なり表現が難しいが「保湿ミルクの中に入っているような」感覚だった。そして記者が個人的に試した方法で、ぜひ昼間にもやっていただきたいのが足湯である。入浴時間外でも浅くお湯をためて本品で足湯を楽しんでいただきたい。足裏のカサカサケアはもちろんだが、香りと保湿成分と温浴効果が足からじんわりと伝わってきて気持ちがよい。巣ごもり生活ならではのプチぜい沢だ。

今度は塗る系の保湿剤だ。以前にエタノール消毒による手荒れケアでも取り上げたが、その懸念は今後ずっと続く模様で、さらにこれからの季節は乾燥するので一層の対策が必要だ。「ミノン全身保湿ミルク」と「ミノン全身保湿クリーム」は全身保湿剤なので、部位を問わず使用可能である。いずれも医薬部外品で両品の共通した効能は、皮ふの乾燥を防ぐ、皮ふにうるおいを与える、皮ふを保護する、肌あれ、あれ性等である。有効成分はグリチルレチン酸ステアリルで、入浴剤はお湯に溶かすので水溶性の成分を、本品には親油性の成分を使用しており本質的な抗炎症作用は同じである。どちらを選択するのかは用途によるが、べたつかないサラッとした感触でみずみずしさが良い方はミルクで、ひどい乾燥肌でがっつりと密着させたい方はクリームでいいのではないだろうか。どちらも角質層の低下したバリア機能を守るコレステロールが配合されている。コレステロールといっても一般に嫌われる血中コレステロールのことではなく、生体の細胞膜の必須成分としてのコレステロールでありこれが不足すると、しなやかさが失われる。それを外から補って皮膚のしなやかさを復元するのを助けようということである。よってコレステロールが含まれているからといっても血中コレステロールの数値が上がるわけでも、太るわけでもないのでご安心いただきたい。記者の個人的な使い方としては昼間に手指ケアに使うのはサラッとしたミルクタイプで、入浴後や就寝前と特に乾燥しやすい部位にはクリームタイプでがっつりとケアするという使い分けだ。
肌の性質と生活環境に合わせて選択していただきたい。ドラッグストアの美容部員や登録販売者に相談すると最適なものを選んでくれることだろう。

有機ハーブティー・有機ハチミツ

鍋も野菜も食べたし、入浴も済ませて乾燥対策も終えた。寝る前に秋の夜は長いのでホッと一息入れたいところ。
日仏貿易が販売する「ナイトタイム有機ハーブティー」(写真右)は、英国発のハーブティーだ。カモミールやラベンダー、ヴァレリアンなどをブレンドした就寝前におすすめのブレンドということで、一息入れるにはピッタリのお茶である。
紅茶とは違い、ハーブティーには独特の渋みや苦み、酸味があり香りはいいのだけども苦手という方も多いはず。本品はそんなハーブティーに苦手意識を持つ方にも楽しめるようにオーガニックハーブのブレンドを考え抜いた製品なので素材本来の甘味や香りを楽しんでいただきたい。

まずはストレートで飲んでみる。抽出時間を自在に調節できるので、極端な話をすればカップにティーバッグを入れっぱなしにしても苦くはならない。
抽出する前の段階でハーブティーの独特の香りというよりも若干バニラのような香りがした。飲んでみると、なるほど触れ込みのとおり甘味があるが、ティーバッグに砂糖が入っているわけはないのでもちろん素材そのものの甘味である。そして後からじわじわとハーブの味が広がってくる。ナイトタイムと銘打っているだけあって、ほんわかとしてこれからの季節に夜のひと時を過ごすにはよさそうだ。今回はナイトタイムを取り上げたが、本シリーズには他にも多くの種類があるのでシチュエーションにより飲み分けができるのも楽しみのひとつだろう。

さて中にはコーヒーはブラックでもいいけど、紅茶は砂糖がないと飲めないという方もいるだろう。記者も紅茶は砂糖が欲しい派である。ハーブティーは紅茶とは異なるが、独特のクセがあるという先入観がある場合は砂糖を入れたい。しかし、ここで合わせるのは砂糖ではなくハチミツだ。ハチミツはミツバチが集めてくる花の蜜だが、花の種類により味や香りが微妙に異なるのは周知のとおり。同社は数多くのハチミツを取り扱っているが、同社に取材したところ「イタリア産アカシアの有機ハチミツ ブスティーネ 10P」(写真左)がおススメだということで、これをハーブティーに合わせて飲むことにした。
瓶に入っている大きなものではなく、小分けにされたパウチなので1杯に1パックという形で手軽に合わせることができる。イタリアで採蜜されたアカシアのハチミツで、透明感があり結晶化しないのが特徴だ。EUオーガニック規定認証を受けた本物のアカシアだけの有機ハチミツである。アカシアのハチミツはクセがなく上品な味わいなのでハーブの素材を邪魔せずに上品な甘さでお茶を楽しむことができる。
このハチミツをそのままなめてみたが、ハチミツの濃厚さはそのままにサラッとした透明感のある甘さは合わせる相手を選ばないだろう。ハーブティーと合わせてみたところ、ハーブの香りと味が先にきて、ハチミツの甘さは最後の方に感じる程度でどちらも干渉せずによくなじんだお茶になっていた。

デンティスレモングラス

お茶の時間も楽しんだので、明日に備えて寝ることにしよう。おっと、その前に歯磨きだ。
リベルタが販売する恋する歯磨き「デンティス」はこれまで何度か取り上げたことがあるが、日本限定のレモングラスフレーバーが登場した。
タイ製のデンティスは寝る前の歯磨きで、翌朝起きてすぐにキスができるということで、世界中で愛されているブランドだ。タイといえばタイ料理。タイ料理といえば多くの草が使われている。草といっても雑草のことではなく、レモングラス等のハーブやコリアンダー(パクチー)等の香草と、とにかく草が多い。

写真は記者がタイのプーケットに取材で訪問した時のものだが、ラム工場に各種ハーブが栽培されていてレモングラスもそこら中に生えていた。手に取って葉を指でつぶして香りをかいでみると、なるほどレモンのフレッシュな香りがする。タイも原産地のひとつでポピュラーなハーブであることはご存知の通り。レモングラスは直訳すると「レモンの草」なのだが、果実のレモンとは何の関係もないイネ科の植物で、コメのイネよりもどちらかというと、ススキやトウモロコシ、ハトムギに近い。レモンの香りの成分をレモングラスが持っているためにレモンの香りがするだけで、味までがレモンというわけではないので、ハーブや香草として使用される。
本品には、果実のレモンを含む11種類の植物エキスと3種類の植物油を配合して口臭をブロックする。

早速、本品で歯を磨いてみた。先発品であるデンティスは強烈なミントが特徴で色も濃いブルー系だったが、本品はどちらかというと黄緑色に近い。また味もレモンが強調されているわけではなく、あくまでもミントを中心にレモンが添えられている程度の感覚である。よって、強力なミントが好みの方はデンティスを、デンティスでは清涼感が強すぎるという方は本品を選択するというのがよさそうだ。ミント系の強弱により口臭予防そのものが変わるものではなく、フレーバーの違いだけなのでその点は安心していただきたい。

低反発 マットレス トッパー 5cm Green Tea

もう寝る時間だ。長い秋の夜なのでゆっくりと眠りたい。そんなときには、米国発のZINUSが販売する「低反発 マットレス トッパー 5cm Green Tea」はいかがだろうか。
ベッドやマットレスを買い替えるのではなく、今使用中のものの上に置いても良い厚さ5cmの低反発マットレスだ。床に直接布団を敷いて寝る場合にも使用できるので、お昼寝にも大活躍しそうだ。もちろんクルクル巻いて保管することも可能だ。

記者の注文はセミダブルだったが、届いた状態では特大シュラフを入れいているよう。中身を取り出して袋を切ると空気が入って膨らむ仕組み。なお、再圧縮はできないが、前述の通り巻いて保管することは可能。また厚さ5cmということなので、なめてかかっていたが、ずっしりと重い。これはウレタンフォームの密度が高いことの証である。
低反発マットレスは数多くあるが、本品を取り上げた理由は品質の高さだ。米国メーカーなので、米国の厳しい基準(「マットレス及びマットレスパッドの燃焼性基準」「連邦可燃性規格」)をクリアしているほか、CertiPUR-USという非営利団体の安全・環境認定プログラムをパスしている。
具体的な技術認定基準は次の通りだ。ちなみに保証期間は長期にわたる5年間である。

・オゾン層破壊物質不使用
・発がん性や遺伝疾患等が懸念される難燃剤を不使用
・水銀、鉛、その他の重金属不使用
・ホルムアルデヒド不使用
・米国消費者製品安全委員会によって規制されているフタル酸エステル不使用
・揮発性有機化合物の排出量が0.5 ppm未満

※いずれも原文は英語

本品の特徴としては、名称の通りグリーンティーつまり緑茶の抽出物を使用していることだろう。これは、なにも緑茶の香りがするという意味ではなく、自然由来の抗酸化物質として注入されている。緑茶を飲むとカテキン類やビタミン類が異常な酸化を抑えてくれるのは、緑茶を愛飲する日本人であれば化学的には知らなくても経験的には知っていることであるが理屈は同じである。マットレスの酸化を防ぎ常にフレッシュな状態で睡眠に入ることができる前提条件を作り出すことに貢献しているようである。
2リットルのペットボトルのキャップ部分を本品に置いて(およそ28.5kPa≒物を食べるときの舌の圧力)沈み具合を見たところさほど沈まなかったが、ベッドに寄りかかり腕やひじを下にして投げ出してみると(およそ80Kpa≒安価な圧力鍋の動作圧力程度)グッと沈み込む。体を離すとスーッと空気が入り復元する。要するに人の体重が掛かる程度でグッと沈み込み、圧力を分散させるので一般に言われる低反発マットレスの欠点である腰部が沈み込みすぎるとか、寝返りが打てないとか、そういうことは感じなかった。硬さは個人の好みなので一概には言えないが、手で押し込んだ感触での柔らかさよりも、実際に体を預けた状態では硬めに感じた。体の形で正しく沈み込む感じと表現できよう。
ちなみに記者は寝る時間でも眠たくもないのにちょとベッドに寄りかかった状態、すなわち上半身を本品に投げ出してスマホを見ていただけで、そのまま朝まで5時間47分を一度も起きることなく眠りこけてしまった。本品で浮力を感じるかの如き眠り心地を体感していただきたい。

一気に深まった感のある秋だが、そうこうしているうちにすぐに冬と年末がやってくる。
長い夜と、長い巣ごもりを有意義に楽しく過ごすための一助となれば幸いである。ライフスタイルに合わせて、気になるアイテムがあれば実際にお試しいただきたい。

※写真はすべて記者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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