【発売直前レビュー】今年もやってきた!ハーゲンダッツのミニカップ華もち『吟撰きなこ黒みつ』と『栗あん』

  by 古川 智規  Tags :  

ハーゲンダッツジャパンはミニカップ華もち『吟撰きなこ黒みつ』と『栗あん』を9月29日より期間限定で全国発売する。
毎年恒例のシリーズだが、今年はどのようにパワーアップしたのだろうか。
過去2年間の試食レポート記事はこちら。

※参考記事
2019年のアーカイブ
ハーゲンダッツの華もちシリーズから『吟撰きなこ黒みつ』『ずんだ』が期間限定発売!
https://rensai.jp/287815 [リンク]

2018年のアーカイブ
【全編動画あり】ハーゲンダッツ 新『華もち』 「栗あずき」「桜あん」 新商品発表&先行試食会取材レポート
https://rensai.jp/246660 [リンク]

栗あん

『栗あん』のベースとなるアイスクリームは白あんである。見た目は普通のバニラアイスのようにも見えるが味はまさに白あんで、中でからんでいる栗ソースがあとからマロンケーキのような味わいを醸してくれる。
上のもちには栗あんと粉糖がのっており、冷凍しても固まらない非常に柔らかいものなのでアイスクリームと一緒にすくうことが可能だ。

それにしてもアイスクリームにしても白あんや栗にしても甘味が強いような気がするが、その原因はすぐにわかった。最初はわからなかったが、食べていると舌の上でかすかに塩見を感じたのだ。よってスイカに塩を振りかけるのと同様の原理で、ほのかな塩味が甘味をより強調してくれるという仕組みだった。和のスイーツをそのままアイスクリームにした本品には渋い緑茶が合いそうだ。作法を知らなくても安くセットが手に入る野点(のだて)で抹茶を一服いただいながらというのもまた風流ではないだろうか。

吟撰きなこ黒みつ

『吟撰きなこ黒みつ』は、いきなり「きな粉」がたっぷりかかったもちが迫力満点で期待させる。
アイスクリームのベースは深煎りきな粉を使用したきな粉アイスである。混ぜ合わせたソースはもちろん黒蜜だ。もちに振りかけてあるきな粉は、黄大豆と黒大豆をブレンドし浅煎りにしたもの。栄養価はどちらも大きく違わないが、これから収穫される黒大豆を用いた枝豆が人気なことからわかるように、その味は折り紙付きである。香ばしく味わい深いきな粉が和菓子を一層引き立てる。

アイスクリームの色がすでにチョコレートアイスのような色をしているのでタダものではないことだけはわかる。非常に濃い味で、この点はハーゲンダッツのお家芸だが粉っぽくはなく滑らかで濃厚なアイスにさらに黒蜜が加わり、凝縮された和スイーツに仕上がっている。こちらは抹茶はもちろん、コーヒーと合わせても負けないだけの力強さがあるので、男性にもおススメだ。

完全に好みの問題なのでどちらがという評価をすることは愚問だが、記者個人の感想では「吟撰きなこ黒みつ」の方が男性には合っているのかなと思った。
「中秋の名月」は旧暦8月の十五夜で2020年のグレゴリオ暦では10月1日、その後に続く旧暦9月十三夜の名月は収穫時期から大豆や栗を備える風習があったことから「豆名月」または「栗名月」とも呼ばれる。この十三夜の名月は2020年の新暦では10月29日に当たる。まさか同社が名月と栗と大豆を掛けて持ってきたとすれば、古(いにしえ)の日本文化を現代のスイーツで具現化した、あっぱれなタイミングと組み合わせである。
また他の天体イベントとしては10月6日に火星が地球に接近することからこの時期は非常に赤るく肉眼で観測することができるほか、10月22日から23日には月と土星と木星が同じ間隔で並び夜空に輝く(写真中段は土星と木星を撮影したもの)等、絶好の星空日和が続く。
秋のひと時を月見や天体観測をしながら、熱く渋く苦い飲み物と一緒に「華もち」シリーズで楽しんでみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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