「生活カツカツのアーティストはしたくてもそれが出来ないんす」 ノーギャラ出演求めるイベント主催者に元たま・石川浩二さんが胸の内を明かし話題に

イベント主催者がアーティストにノーギャラ出演を求める問題に対して、元・たまの石川浩司さんのツイートが話題になっている。

8月17日、石川さんは自身のTwitterアカウント(@ishikawakoji)を更新し、イベントなどで「大物がノーギャラなのにボランティアで来てくれたのに、あなたはギャラが無いと駄目なんですか?」と言われることがあると告白。その上で、大物は生活に余裕があって問題ないだろうが、自身は生活がかかっているのでそんなことは出来ないと苦しい胸の内を明かした。

https://twitter.com/ishikawakoji/status/1295295839305256960?s=19

「イベントなどで「大物がノーギャラなのにボランティアで来てくれたのに、あなたはギャラが無いと駄目なんですか?」ということあるけど、大物だから生活に余裕があってノーギャラでもイメージアップなどで来られるんす。生活カツカツのアーティストはしたくてもそれが出来ないんす。わかって…。」

石川さんの発言に対し、Twitter上では大きな反響が起こっている。

「そもそもノーギャラを前提としているのがおかしい。
プロに仕事を依頼したらギャラが発生するのが前提だと思います。主催者の考えがおかしいです。」

「このコロナ騒動で『身を切る覚悟』と言って政治家先生(普段は高給、太い実家)が自身の給与をカットして、医療従事者や飲食店に金銭的支援をしない事も構図や根底にあるものは同じ様に思えますね…
だれかが貰わないからあなたも、でなく、みんなが貰える、のが正しいはず…」

「大物や余裕があるものが気軽にボランティア~というのは、結構エグい行為なんですね・・。それを誰も責められないのに、結果として辛い目に合う(仕事が消える)余裕のない大勢が発生してしまう・・。しっかりギャラを取らないといけないですね。」

「どこかしらからかお金を引っ張ってこなきゃイベントは成立しないからねぇ
交通費すら渡せないような企画なら最初から呼ぶなとも思います。」

「ノーギャラでしかやれないイベントなんて、そもそもやらなきゃいいと思います」

たしかに音楽業界でこのようなイベント主催者の存在はあるある。筆者も「俺は○○をタダで呼べる」という謎な自慢をする人を何人も見てきた。

飲食店を利用したら代金を支払うように、音楽や芸能の従事者を呼べばお金がかかる。プロは生活のために仕事をしているからだ。そんな当然のことがもっと多くの人に理解していただけるようになればいいのだが。

※画像はTwitter(@ishikawakoji)から引用しました

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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