ハーゲンダッツのクリスピーサンド『ヘーゼルナッツ プラリネショコラ』を一足お先に食べてみたのでレポートする。
よく知られた木の実でもあるヘーゼルナッツはたいてい加工されたものが多く用いられるので、ナッツそのものを見る機会はそう多くはない。形はドングリの親玉のようなものだが種は異なる。ドングリはブナ科でヘーゼルナッツはカバノキ科である。
木の実そのままで食べるよりも煎って砕いて砂糖を加えたものをペースト状にしたものが「プラリネ」である。
商品名が示す通りヘーゼルナッツはチョコレートとの相性が抜群に良いので、ドリンクでもよく見ることができるのはこのためだろう。ちなみにショコラはチョコレートのフランス語、プラリネはPralineのドイツ語読みである（英語も同綴りでフランス語はPraliné）。
外側はココアウエハースに覆われていて、心地よい苦みを提供してくれる。
こう暑いと、すぐに溶けてしまいそうだが、チョコレート層がしっかり守ってくれている。しかし外で食べるときは急ぎたい。
ココアウエハースの下にはミルクチョコレートでコーティング。これが最初の甘さの秘密だ。
次の甘さは中のアイスクリームだが、これがヘーゼルナッツプラリネアイスクリーム。ハーゲンダッツ特有の濃厚さと、ヘーゼルナッツを焙煎した時の香ばしさが際立つ絶妙なバランスだ。
ちなみに、ヘーゼルナッツのことについて栄養学的な見地から栄養士の藤村直加さんに話を聞いた。「ヘーゼルナッツは世界三大ナッツのひとつです。そのまま味わうよりもチョコレートやアイスクリームなどのスイーツや、リキュールなどお酒のフレーバーとしてなじみ深いナッツです。ヘーゼルナッツはナッツ類の中でも抗酸化作用のあるオレイン酸が多く含まれており、老化防止や生活習慣病の予防も期待できるのが特徴です。また葉酸やビタミンEが豊富に含まれている他に、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル、食物繊維などもバランス良く含まれていて、骨粗しょう症の予防、腸内環境や肌の調子も整える効果が期待できる優れたナッツです」とのことだった。
あくまでもナッツそのものの栄養学的な話なので、本品を食べ続ければよいという意味では決してないが、本品に使用されるヘーゼルナッツは世界の生産量のおよそ7割を占める本場トルコ産が使用されているので、何らかのスイーツやドリンクに多く使用されているヘーゼルナッツを味わうときに思い出していただきたい。甘くて香ばしいアイスとともに暑い夏のひと時を涼しく過ごしてみてはいかがだろうか。
※写真はすべて記者撮影
