エースコックのワンタンメンがニューヨークの日本食料品店の棚からなくたっていた理由

  by あおぞら  Tags :  

日清食品やマルちゃんの東洋水産はアメリカにも会社はあり、一般的なアメリカのスーパーでは両社のインスタントのカップ麺も袋麺も普通に売られています。

食べ物に対して『マズい』と言うのはよくないですねぇ~、しかし、日本人からするとアメリカで作られた日清もマルちゃんも、特に袋麺はかなりの低レベル。麺も日本の麺とは違い、スープも醤油味ですら落第点です。でも、いいんです、その味でもアメリカ人にはウケていますし、日清もマルちゃんも消費者はアメリカ人ですから。

では、アメリカに住んでいる日本人はインスタントラーメンを食べないか?というと、ニューヨークなどの大都会には日本のスーパーがありますので、そこで買うのです。ただ、日本から輸入のインスタントラーメンは限りがあります。

もう10年以上前になると思いますが、エースコックのワンタンメンが五つ入りの大袋で売られておりました。割高なんですよ、インスタントラーメンと言えども、日本からアメリカへ輸入しているので、結構いいお値段です。でも、エースコックのワンタンメンは美味しい!

日本の食料品店でチキンラーメンは売られていません。それは動物エキスの関係でアメリカは食品の輸入に厳しい規制があり、在日米国大使館・領事館のホームページの『米国への持込品に関して』の一部を抜粋し以下転記いたします。

多くの調理済み食品は持込み可能です。しかしながら、アフリカ野生動物の肉やその他の肉製品を含むものほとんど、カレー、ブイヨン、スープミックスなどは持込む事が出来ません。

個人旅行でさえもこうですから、日本からの商業的な食品輸入は厳しいことは知っていましたが、エースコックのワンタンメンがいつのまにか売られなくなりました。

日系のスーパーの経営者から聞くところによると、チキンラーメン同様エースコックのワンタンメンも動物エキス使用に引っかかり輸入禁止になったとのことでした。日本食料品店でのインスタントラーメンの種類は寂しいものです。

しかし、ニューヨークのチャイナタウンではインスタントラーメン売り場は花盛りです。理由は香港の数多くの種類のある出前一丁が輸入されていて、わずが65セント(70円強)で売られています。醤油味に関しては日本の出前一丁とほぼ変わりないのです。スープは日本製で日本語で書かれています。粉末スープと日本語で書かれた”ごまラー油”は日本からのものをそのまま使っているのでしょう、日本人にはありがたい!

アメリカって食品輸入が厳しいのですが、ただ、ふと思うのはアメリカの着色料のエグさはヒドイのです。ホールケーキの毒々しいクリームの色、日本のゼリーのような本場のジェロの色は濃い青も人気ですが、あんな濃い青い色をゼリーに使うか?と腕組みして空を眺めたくなりますね。

お菓子もえげつない色のものが人気ですが、あれだけの着色料が子供の体に良い訳はない!と思うのですが、アメリカは食に於いての優等生の日本のインスタントラーメンの輸入に規制をかけるのです。

なんだか矛盾ですね。

エースコックのワンタンメンを買っていた頃は、空き袋の豚を丁寧にハサミでカットして、透明の幅広テープでラッピングして栞を作っていたものですが、夏の暑い日、あの頃みたいにエースコックのワンタンメンが食べたいなぁと思う今日この頃です。

画像: from flickr
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