TicTokもアメリカに目をつけられているが、最高級ホテルウォルドルフ・アストリアも中国企業所有なので、これから先アメリカ人に敬遠されるであろう

  by あおぞら  Tags :  

トランプ大統領がアメリカで動画投稿アプリのTicTok(ティックトック)の使用禁止を発言したのは7月31日のこと。よって、アメリカではTicTokが使えない状態。

理由は「中国企業の子会社が運営するこのアプリを通じて、ユーザーのデータが中国政府に渡る懸念がある」とのこと。

中国企業は分が悪い。中国通信機器大手のファーウェイもアメリカに睨まれている。そこに今度はTicTokが来た。

さて、中国はそれでも勢いづいていて、2014年にニューヨークの最高級ホテル『ウォルドルフ・アストリア・ホテル』を中国企業が買収した時には衝撃が走るほどだった。中国の経済力を見せつけられた感じだ。あれから中国の経済力はニューヨークでも勢力を増やしていくようで、新築のビル工事には中国人の労働者をよく見る。ビル自体が中国資本の運営なので、中国人の労働者が多いわけだ。

写真のウォルドルフ・アストリア・ホテルは最高級ホテルで、国家元首が宿泊されるし、日本では皇族の方々が利用されていた。ニューヨークには最高級ホテルが多くあるが、格式を考えると老舗ではこのウォルドルフ・アストリア・ホテル、プラザ・ホテル、規模は小さいけどピエール・ホテルなどがある。プラザもピエールも今は外国企業が所有している。

話をウォルドルフ・アストリア・ホテル戻して、このホテルは2014年に中国企業に買収されたが、これが不思議なことに今も改装工事中なのである。買収価格は日本円で2100億円で、ホテルの買収額としてはアメリカ史上最高額であった。

中国は何でも手早く仕上げるので、ホテルをこんな長い期間改装工事をしていること自体不可解である。早く元を取ろうとする中国企業がこんな空白を作ること自体が信じられない!

アメリカの国務署は2015年以降、ウォルドルフ・アストリア・ホテルに盗聴器を使用しないように命じている。こういう指摘を受けることも恥ずかしいことだが、中国はアメリカに全く信用されていないようだ。

このホテルはアメリカの国連大使の公邸をして使われていたが、2017年1月に当時の国連大使は、ウォルドルフ・アストリア・ホテルを退去し、公邸を国連の前の新築高層アパートの50 United Plazaへと転居した、賢明な選択だ。

皇室の方々がニューヨークを訪問されて、このホテルがリオープンされていたとしても、ご宿泊されることはないだろう。

ニューヨークの最高級ホテルが中国資本の企業に渡って、長い年月をかけて改装工事中。アメリカ国務省から盗聴器をつけるな!と釘を刺されていても、ウォルドルフ・アストリア・ホテルはしっかり盗聴器をつけていると思うし、監視カメラもきっとつけられていると思う。

パークアベニューに聳え立つ老舗ホテルウォルドルフ・アストリア。しかし、中国、安邦保険集団が所有するこのホテルの将来のゲストに王室、皇室、国家元首が宿泊されるホテルのリストからは確実に外されることだろう。

できれば日本人出張者、観光客にも使用して欲しくないと、小さく勝手に営業妨害をしてみたいと思う。

画像: from flickr
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