暑い夏を吹っ飛ばせ!ウィズコロナの夏に向けたアイテム特集

  by 古川 智規  Tags :  

長い梅雨がようやく明けた途端に強烈な暑さが襲ってきた。今年も暑い夏を吹き飛ばすものや特にウィズコロナに関する夏向けのアイテムを集めてみたので、生活のアクセント選びの参考にしていただきたい。

まずは食品からスタート。

麺屋武蔵「特製つけ麺3⾷セット」

麺屋武蔵が通販⽤に開発した特製スープをそのままパッキングした「特製つけ麺3⾷セット」。暑い夏には熱いものを食べて熱気を吹き飛ばそうとした日本人の知恵と心意気を学びつつ、美味しいお店を食べ歩くということが難しい昨今の事情を考慮して、通販で購入できかつ簡単に調理できるという基準で選んだ。
冷蔵の宅配便で届いたのは、3食分の麺とパウチされたスープに、作り方を記載した説明書だ。

記者は九州出身なので個人的な話で恐縮だがつけ麺を食べる習慣はあまりない。ストレート細麺が基本のラーメンを食べてきたので、ちぢれ太麺はそもそもなじみがない。よってあまり食べてこなかった。結果的には、つけ麺の見方がガラッと変わってしまうことになる。

冷凍ではなく冷蔵なので、賞味期限はごく短い。届いたらなるべく早く調理するべきだ。作り方は簡単で、スープのパウチを湯煎し、電子レンジで温める。麺は別に茹で、冷水にさらして盛り付ければよいだけだ。そもそもつけ麺なので麺とスープは別物である。
一人暮らしで、湯煎も鍋にお湯を沸かすのすら面倒だという方のために、公式な作り方ではないが記者の手順を紹介しよう。スープのパウチは最近お湯が出るので、なるべく高温の水道水にしばらくさらして温めておく。電子レンジ対応のラーメン丼に水を入れて電子レンジにかけて沸騰させ、お湯が沸いたらそこに麺を投入して既定の時間ゆでる。麺がゆで終わったら、パウチからスープを容器に移して入れ替わりに電子レンジに入れてもう少し温める。沸騰させるとすぐに煮詰まって辛くなるので加減が必要だ。スープを電子レンジにかけている間に麺を流水にさらして洗い、適当な容器に盛り付ける。この間にスープの温めは終わっているので、すぐに食べることができる。

適当な容器がないので、盛りそば用のざるに盛り付けた。食べてみると、食が進む進む。太麺は生麺をゆでたのでもっちりつるっとしていて、しっかりと空腹を満たし、スープには肉と特大メンマを中心とした具がごろっと入った濃い味だが、出汁独特の濃い味とでもいおうか、しつこくも辛くもない。適度な脂もあり、夏バテ防止にはスタミナが付きそうな食べやすいつけ麺だった。2日間で3食を食べきり、もっと食べたいと病みつきになるつけ麺で、これまでのイメージを完全に覆した意外とボリュームのある本格的なお店の味だった。

ガーリックホットソース

調理してもいいけどテイクアウトのものにもう一工夫とお考えの方には、三共⾷品の「ガーリックホットソース」はいかがだろうか。
タイの旨⾟万能調味料「シラチャーソース」を⽇本⼈の⼝に合うように⾟みによる強い刺激を緩和し、酸味と旨みを加えたことで深いコクを出したオリジナルの旨⾟万能ソースだとのこと。
同社に取材したところによると、調理に使ってももちろんいいが、出来合いのものにつけるだけでも⾷欲が減退する夏にもってこいの調味料だとのこと。

まずは、中華料理店でテイクアウトしてきた焼き餃子に本品だけをかけてみた。ボトルは上下どちらの向きに置いても構わないような作りになっている。
なるほどかなり辛い。最初の辛さは生ニンニクをかじった時のような辛さを感じるので、それほど強烈に持続する辛さではない。しかし、次第に唐辛子系の辛さがじわっとやってくるが、いわゆる激辛系のソースや食品のように辛さがずっと続きヒリヒリするようなものではない。ただし代謝はよくなるようで15分程度は汗が噴き出す。

次に同じく中華料理店でテイクアウトしてきたチャーハンに本品をかけてみた。実際には写真の状態からまんべんなくソースを混ぜこんで食べてみた。赤く染まったチャーハンはキムチチャーハンのようにも見えるが、ピリ辛感が増強されてコクと辛さのマッチが成り立っている。

以上のように、基本的には何にでも付けて構わない調味料だが、炒め物の調理に使用するともっと香ばしさが増すものと思われる。調理できる人には腕と想像力が試される調味料であるし、お総菜やお弁当にひと添えするとマンネリとはおさらばの新味登場となる。暑い夏を吹き飛ばす調味料として一家に一本いかがだろうか。

デカフェ緑茶・フレーバー炭酸水

熱い辛い物を紹介したが、食べた後には水分補給も忘れずに。ということで、食事後も外での活動でもこう暑いと必要なのは水分補給だが、今回はデカフェ緑茶1品とフレーバー炭酸水2品を取り上げる。

デカフェというのはコーヒーの種類ではなく、わかりやすく言うとノンカフェイン・カフェインレスの飲料のことである。”decaffeinated”の省略形ではあるが、日本に定着した「デカフェ」という読み方はフランス語由来だ。
よって、コーヒーのみならず紅茶でも緑茶でも本来カフェインを含んでいるものからカフェインを除けばすべてデカフェということになる。
カフェインは医薬品にも使用されるので悪いものではないのだが、過剰摂取を気にして最近では特に妊婦や若い女性を中心にカフェインレスのものを好む傾向にある。一般的な緑茶のカフェイン含有量は同量のコーヒーよりも少ないものの、一定量含まれている。そこで各社からデカフェ緑茶が開発されたのだが、今回取り上げるのは「生茶デカフェ」である。お茶の抽出に特別な方法を使用するのではなく、抽出そのものは国産茶葉100%で普通に行われる。その後にキリンの特許製法で天然由来素材にカフェインを吸着させて取り除いていく。写真からお分かりかと思うがお茶には濁りがあり、ペットボトル飲料ではあるもののボトルから茶葉が少し出てくる。
飲んだ感じは普通の緑茶飲料と何ら変わりはなく、お茶が本来持つかすかな甘味を感じるほどだ。カフェインを気にする方には飲みやすくクリアで深い味わいのデカフェ緑茶という選択もデカフェコーヒーと並行して考慮したい。

夏といえば炭酸飲料。しかし糖分を気にする方も多い。水でもいいのだが、爽快感が足りない方は炭酸水を選択するのが近年の流れであろう。記者は味のないプレーンの炭酸水は飲まないが、最近はフレーバーのついた炭酸水が多く出回っているので試してみた。
まずは「キリンレモン<無糖>」でる。これは非常にわかりやすい。キリンレモンを飲んだことのない人はいないだろうが、本品を飲んだ瞬間にキリンレモンとわかるノド越しなのに甘くない。瀬戸内産レモンのエキス(果汁を使用していないので無果汁)と純水を使用して強炭酸に仕上げた本品は、プレーン炭酸水が苦手な方でもゴクゴク飲むことができるだろう。人工の着色料や甘味料を使用しないのも記者が好きな点だ。

次に取り上げるのは、方向性が少し異なる果汁入り炭酸水である。ポッカサッポロといえば「ポッカレモン」。その飲料水版ともいえる「キレートレモン」を無糖にしたのが「キレートレモン無糖スパークリング」である。
レモン1個分の果汁が入った炭酸水なので、当然「味」もありレモン由来の「色」もある。無糖なので酸っぱくて、ほろ苦い。口に含むとレモン果汁が広がるので唾液が多く出る。唾液は殺菌・抗菌・消化作用がある重要な分泌液で悪いことはない。炭酸水でも「味」が必要な方はこちらを選択するとよいだろう。

プロ・フィッツ サポーター

家ごもりが長引いた結果、体のなまりを感じて鍛える方が多いと聞く。とはいえ、従前のように気軽にジムに通うわけにもいかずもっぱら早朝や夜間に走りこむ「自主トレ」型が増えているようだ。
数か月間放置した状態でいきなり走り始めれば、どこかしらを傷める結果となることは想像に難くない。

エレキバンでおなじみのピップから「プロ・フィッツ サポーター」というアスリートにも使用されるサポーターを取り上げる。

本品には手首、腰、ひじ、ひざ、足首とお悩みの部位により取り揃えられている。
記者が使用したのはひざ用だ。外観は何の変哲もない繊維製に見えるが、実はそれぞれの部位の動きを徹底的に解析した結果、複数の素材を組み合わせたズレ知らず、ムレ知らずのサポーターなのである。

装着してみるとその薄さ0.6mmにおどろく。また表面がツルツルとすべるので、サポーターの上にウェアをはいても摩擦による干渉はほとんど感じない。
リモートワークでPC画面とにらめっこすることによる首や肩のコリにはピップエレキバンやピップマグネループを活用して、運動ができる時間には「プロ・フィッツ サポーター」を利用して健康を維持したい。

TURF DESIGN アイスバッグ

昼間に運動ができる環境だったり、お仕事そのものが外での活動だったり、夏休みで子供たちが三密を避けて遊びまわるといった状況もあるだろう。連日の猛暑で昼間には適切な水分補給とクールダウンが必要だ。
朝日ゴルフが販売する「TURF DESIGN アイスバッグ」はゴルフ用品店が開発販売するだけあって、ラウンド時を想定している商品だ。大は小を兼ねるではないが、過酷なコースでの使用を考慮しているので、普段使いであれば十分すぎるパフォーマンスを発揮してくれるだろう。

今回使用したのはLサイズのもので、口径が約7.5㎝と大きめの氷でも入る。この意味は大きく、入らない氷を砕く際に溶けてしまうことを防ぐことができるし、そもそも大きな氷は溶けにくい。
フタは若干面倒だがパッキン付きの回転ふたになっている。これにより大きな口径でも水が漏れず安心して使用できる。

実際に中身を満たしてみると、その大きさに驚きだ。パンパンに詰めると25cmくらいになるので、広範囲を冷やすことができる。「氷嚢(ひょうのう)」といえば、発熱や腫れがひどいときに使うものだと考えていたが、こう暑いと外での活動時には適度なクールダウンも必要だろう。最近は100円で高純度な食用の氷がコンビニで手に入る時代なので、本品を持っていけば外にいても手軽にどこでもクールダウンができる。熱中症との戦いも今夏の課題だ。

マキロン虫よけウォーターバリアミスト

新型コロナばかりが感染症ではない。この時期は蚊をはじめとする虫刺されにも要注意である。外で遊ばなくても家の中にも敵はいる。蚊もそうだがマダニによる感染症も無視できない。今は新型コロナによる消毒の励行により、以前と比較して無菌室のような環境での生活ではあるが、それだけに虫刺されには注意したい。
忌避剤(虫よけ剤)は昔からあるが、どちらかというと外で遊ぶ子供用だと思われがちだ。しかし家の中でも特に夏は害虫は多く忌避剤を使用するに越したことはない。第一三共ヘルスケアのマキロンブランドから発売された「マキロン虫よけMS」(マキロン虫よけウォーターバリアミスト)は、水に強い長持ちするスプレー式の忌避剤である。

前述のように蚊だけではなく家の中にもいるブヨ、ノミ、イエダニ、マダニの忌避ができる。本品は防除用医薬部外品なのドラッグストアで購入可能だ。直接肌に噴霧して使用する。

本品の有効成分はディートだが、特殊なものではなく世界中で一般的に使用されるものである。同社に取材したところによると本品の最大の特徴は、水に強く汗や多少の水洗いでは落ちない基材を使用しており効果が持続することだという。もっとも、薬剤の効果そのものは数時間なので適宜使用することが必要だとのこと。(詳細は添付文書参照)
また本品は殺虫剤ではないので、虫が寄ってこなくすることはできても殺虫することはできないことを理解しておくべきだろう。外に出なくても家の中で虫に刺され、かゆいだけで済めばいいが、別の感染症にり患してしまっては元も子もない。転ばぬ先の杖を手に入れておくこともこの夏は大切だろう。

<男性用>塗るクーラー2品

痒い所に手が届くお助けアイテムのリベルタからは今年の夏にピッタリの男性向け「クーラー」が登場した。クーラーといっても物理的に温度を下げるわけではなく、即効で冷感を得られるという意味である。お風呂上りや外での活動時にはより一層の冷却感が欲しいところだ。
写真左が塗るネッククーラー「メンソウル アセダレーヌ」で、写真右が塗る全身クーラー「メンソウル インバスボディクーラー」である。

まず、「メンソウル インバスボディクーラー」は以前から女性用やユニセックス品に存在する、お風呂上りに全身に塗って洗い流すだけで冷感が全身に駆け巡るアレと基本的には同じである。
しかし、本品は男性用と銘打っているのには理由がある。同社が昨年から発売している女性用の「クーリスト インバスボディクーラー」と比較して約2倍のメントールを配合していることにある。記者は個人的に北海道北見産のハッカ精油をお風呂に数滴たらして入ったことがあるが、あの凍えるような寒さに真夏でもホットコーヒーを飲んだくらいの強烈さだったことを覚えているので、メントール2倍と聞いただけでその「寒さ」たるや容易に察しが付く。
そしてもう一つの特徴はさらさらパウダーの配合だ。汗を吸着しそれがために下着や衣服が体に張り付くのを抑えてくれる。この不快感は男性の最も嫌うところであり、よくわかっている製品だ。
実際の使用感は期待通りの情け容赦のないもので、ジェルを付けるときにはほんの少しから様子を見ながら恐る恐る試していかないと「えらいことになる」ことだけは申し添えておく。

前述の塗るクーラーはあくまでも風呂上がり時のみ有効なものだったが、「メンソウル アセダレーヌ」は外出時に流れ出る汗をどうしてくれるんだという無理難題に耳を傾け従来品をより強力にした男性向け製品だ。
こちらも従来品と比較してメントールを1.2倍配合し、さらさらパウダーも配合している。ただしこれは直接首筋やうなじにロールオンで塗り込むことができるので直接手に触れずに衛生的に一瞬でケアすることができるのが特徴だ。細く小さくポケットでもペン差しでも収納場所を選ばず携帯しやすいので、汗だくになる前にケアしておけば汗そのものを出なくすることはできないまでも不快感は軽減される。ミントの香りを比較的強くしているのも評価したい。香水系の香りよりもミントの香りはそれだけで爽快感や清涼感を感じるからである。これはミントガムで体感済みだろう。

「暑い」と「不快」の両方に挑戦した男性向けのものだけあって、かなり強烈なので期待と覚悟を持って手にしていただきたい。

白クマきぶん流氷マット

暑い夏の夜にはエアコンはもはや欠かせないアイテムになった。しかしさらに快適な睡眠を助けるアイテムが登場した。
アイケイが発売する「白クマきぶん流氷マット」である。基本的には本品を敷布団の上に敷きそのまま寝るだけだ。今回はシングルサイズのものと枕用を試してみた。
この上に寝るだけで、およそ3-4度の表面体温を吸熱してくれる。つまりひんやりと冷たい氷の上で寝ているような感覚が味わえるのだ。およそ1時間程度は冷たいので、そのまま眠ってしまえばよい。
起床後はそのまま放置しておくだけで勝手に冷却する。事前に何らかの冷却操作をしたり、電気代をかけて何かをしたりする必要はない。シングルサイズのものはベッドだけではなくソファに敷けばひんやり快適なリビングでも活躍するアイテムになる。

本品の中の主要成分は硫酸ナトリウムで、これに秘密がありそうだ。難しことは省くが、比重が重い物質なのでシングルサイズの本品は小さく折りたためるものの6.5kgとずっしり重い。室温では内部のジェルは結晶化していて冷たく固い。この状態で寝ると表面の体温が奪われジェルに吸熱されジェルが柔らかくなる。体の表面とジェルとの間で熱交換が行われた結果だ。その後はジェルの温度は体温と同じになるが、そのころには眠りについているという仕組みだ。
起床後ジェルはしばらくは蓄熱しているので、布団を掛けずに室温で放置しておくとまた結晶化して冷たくなる。その繰り返しである。実にエコでいつでも使える優れものだ。

体感だけではわからない面もあるので、記者の睡眠の記録を取ってみた。写真左のグラフが本品を使用する前日で、写真右が使用翌日のものである。エアコンの設定温度は同じでもちろん体調や疲労度によることは承知の上だが、深い睡眠と浅い睡眠の割合が明らかに違う。全体として快適な睡眠が持続しているということになろうか。
いずれにせよ、購入以外のコストが掛からず、睡眠時以外にも床やソファに置いても使用でき余分な操作も不要という化学を利用したエコで快適なアイテムは暑い夏を乗り越える強力な助っ人になるだろう。

Yoitas コンパクト除湿機

アクシストラスが販売する「Yoitas コンパクト除湿機」は、除湿ボトルとドライスタンドがセットになった、除湿ボトルである。
除湿剤には水を吸って可視化され使い捨ての製品が有名であるが、本品は繰り返し半永久的に使用可能な製品であり水捨ても不要であるがためにゴミの発生もない。
写真下部のスタンドはACコンセントに差して使用するボトルドライヤーのようなもので、上部の除湿ボトルは単体で使用する。

除湿ボトルには、上部にウェットサインがあり、乾燥状態(使用可能)ではオレンジ色だ。部屋を除湿する能力はないが、通常の除湿剤と同様に押し入れや下駄箱等、湿気が気になるところに置いておくだけでよい。除湿ボトル単体で使用するので音も電源もなくまさに置いておくだけである。
記者は水が液体の状態で溜まらないことに着目して、昼間に布団をかぶせておいたところ除湿されていることがウェットサインにより確認することができた。

水が出る除湿剤は倒れることを心配して布団をくるむことは難しいが、本品であれば問題ない。
しかし、ウェットサインが出るまでには結構な時間がかかり、飽和量は相当なものだと感じる。ウェットサインが緑色に変わればスタンドの出番で、ボトルをスタンドにセットするとドライヤーが作動しボトル全体を乾燥させる。スタンドの使用はこの時だけである。したがって電気代は1回あたり2円ほどだが、数週間に1回の頻度なのでコストパフォーマンスは高い。従来の乾燥剤の代替として使用するのもいいし、水が出ないことを生かして局所的にドライにしたい場所に使うのもいいだろう。

USB充電式ハンディファン カーリー

ポータブル扇風機を持っている人を近年多く見かける。それだけ暑さがこたえるということだろう。シンプルマインドが販売する「USB充電式ハンディファン カーリー」は、一般的な安価なハンディファンとは少し異なる機能もパワーも十分なものだ。

ハンドル部分が回転するので、コンパクトに折りたたんでカバンの中に入れておくことはもちろん、自立させることもできるし、ハンドルを横にすればより安定して立てることもできる。(写真は自立時、次項の写真は横置き時)
バッテリーはマイクロUSBでの充電式なので手持ちのモバイルバッテリーでも充電することも可能だ。比較的静音なモーターを採用しているので、それほどうるさくはない。 

ファンの強さは3段階で調節可能で、最も強い風量で満充電時に約1時間の連続使用が可能だった。なお、一般的な安価な径がもっと小さいファンだと20分程度で止まった。外出時に連測運転を1時間することはないだろうが、断続運転だと合計運転時間はもっと延びるので1回の満充電でその日は困ることはないだろう。シリコン製のストラップが付いているので外歩きの際は両手が空いて使いたいときに使えるのも便利だ。女性ならばメイクの際に顔に当てれば汗を気にせず予定通りに事が運ぶので重宝するだろう。

マスク除菌ケース

MEDIKの「マスク除菌ケース」は、普段外で使用していて最も注目度が高かった製品である。
もはやマスクが手に入らない状態ではないが、それでもある程度は備蓄をしたり布製の手作りマスクを再利用したりと、自衛策は講じているはずだ。不織布マスクでさえ再利用しているだろう。

そんな環境の中で、外でマスクを外す機会は必ずある。食事をする時がその最たる例であろう。その際にマスクをどこにしまうのか。ポケット、かばん等々それぞれだろうが、今の季節は暑さも手伝って汗をかき、それによるマスク内の湿気が最も気になるが、そもそも衛生面でも極めて不快である。本品はマスクケースとして活用できるだけではなく、外している間に紫外線(UV-C)除菌を行い、さらにはファンにより乾燥もしてくれるという優れものだ。
実際に取材現場で使用するとたいてい声をかけられて「それは何ですか?」と流行に敏感な知り合いの記者さんに質問攻めにあうありさまだ。

ケースカバーを外すとマスクが折りたたんで入る構造になっている。内臓バッテリーはマイクロUSBで充電するのでモバイルバッテリーでもPCでも充電することができる、ACアダプターを持ち歩く必要はない。
スイッチを入れると自動的に紫外線除菌とファンによる乾燥を行ってくれる。

乾燥や殺菌のモードは手動でも切り替えられるので、お好みで調節することができる。またマスク用ではあるがハンカチでも構わないし、紫外線殺菌は何にでも有効なのでカバーを外した状態でスマホ表面を殺菌することもできる。そのような使用を考慮してかアクリル製のスタンドまで付属している親切設計だ。
記者の個人的な使用方法としては、飲食店に入る前にたいていはエタノール消毒を求めらられるがこの際にマスクにもエタノールを噴射する。そのままケースに入れて除菌乾燥させれば、飲食後にはきれいさっぱり快適な状態でマスクを使用することができ、置き場も確保できるので一石三鳥くらいだ。また、帰宅した時にもどこかに掛けておくのではなく、ケースにしまって自動起動させれば除菌乾燥の後、そのまま次の外出まで保管ケースとして機能するので便利だ。アフターコロナではなくウィズコロナになりそうな情勢では必修アイテムになりそうだ。

この夏は例年にはない特殊な季節になりそうな感じだが、衛生・健康・気候・防疫と、さまざまなことに対処していかなければならないだろう。夏に限ったことではないが、これからのあなたのアイテムを選択する際の参考にしていただきたい。

※写真はすべて記者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

Twitter: jj6tje

Facebook: jj6tje