ツイッターで、またぞろちょっとした炎上事件が起こっている。
PC・AV関連のフリーランステクニカルジャーナリスト・本田雅一氏が、ITmediaに寄稿したインタビュー記事「au版iPhone 5のLTEエリアは、テザリング対応はどうなるのか――KDDI 田中社長に直撃」(http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1209/13/news087.html)
について、これを読んだソフトバンクの社員が「偶然会ってインタビューとか出来過ぎ。ワザワザ偶然とか嘘が下手過ぎ。 普通に熾烈な情報戦の中でSBのdisり記事執筆依頼を受けてきた、でイイじゃん。」とツイートしたのだ。
短くまとめると、「auのiPhone5はつながりやすくてテザリング機能もすごいらしい」とした記事に対して、ソフトバンクの社員が「ウチのことdisってんの?」と絡んできたというわけ。
ソフトバンク社員が実名でこのような発言をすること自体、あまり穏やかではないが、問題だったのは、その社員がソフトバンクモバイルでウェブ広告を担当する部署、つまりauのiPhone5と直接利害関係のある立場にある人だったということだ。
外野から見ているぶんには、元の記事にはソフトバンクをdisっていると読める箇所は見当たらないし(強いて挙げればKDDIの社長が“口だけ、数字だけ”と発言している部分だろうか)、ITmediaはソフトバンクのグループ企業なのでソフトバンクをdisる理由がないわけで、なんだか滑稽な話のように思える。
しかし、当の記事とは対極にあるステイクホルダーから「嘘が下手」「disり記事」とまで言われてしまった本田氏の怒りは収まらない。「事実無根のdisりはあなたのほう」と、どこが間違いなのか指摘するよう本人に対して説明を求め、それでも返信がなかったことから、ソフトバンクの広報経由で正式に抗議したという。
もっともネット・リテラシーが求められるはずのIT企業の社員にしては、なんとも迂闊な発言だったと言えよう。
画像:問題となった@yudaikoku さんのツイート