鉱物好きの男性諸君、ハンドメイド宝石好きの女性のみなさん、お待たせしました!
リアルミネラルマルシェがコロナ対策を徹底して、ただいま全国で開催中だ。
代表取締役の小出(こいで)さんは新型コロナウイルス感染予防の徹底のことを最初から最後までおっしゃっていた。
まずウィズコロナありきで、持続型給付金をつぎ込んで、入場前にQRコードで住所と氏名の確認、入り口にはサーモグラフィーをかねたカラーで映し出されるカメラを使い(これは体温38度以上で人が通ると警報機が鳴るらしい)、人感センサーで消毒液を出して筆者を驚かせた。
実はこのサーモグラフィーカメラ技術と人感センサーで消毒をするのは、日本では空港だけだそうだ。
鉱石を扱うため、いろいろな国から出入国する販売者を来日してから2週間、店頭には立たせないという徹底ぶり。
今までのミネラルマルシェでは行列のように並ぶところが筆者としても気になるところだったが、完全予約制、予約していなくても枠はあり、ソーシャルディスタンスを強化。
700人〜のキャパシティを500人前後にしている。
対策について、非の打ちどころがない。
おおよそ店を回って買い物をする時間は1時間前後。
こだわりがあったり、じっくり観察してから買いたい人は2時間程度見れば問題ない。
鉱物が好きな人ならいつまで見ていてもあきないだろう。
とはいえ筆者が伺ったのは、大雨の連休中日。
もしかしたら天候や場所の立地によっては入場の待ち時間などは違うかもしれない。
渋谷という立地なのか、女性客が多い。
7割が女性客で3割が男性客とのことだが、ルースという宝石のお店では、女性客がなんと99%だった。
昨今の宝石ブームでハンドメイドのために、宝石を買い求める人が多いようだ。
価格が一定でハンドメイドの練習に使う人や初心者の女性の手に取りやすいものも多い。
中でも一番人気はオパール。
アレキサンドライトのように色が変わる石も人気だ。
全ての商品が500円〜とお求めやすいもの、ほかにもレア度が高いものが売れ筋のようだ。
イケメンのお兄さん店員が女性客からの質問に答えている。
ここに出店しているお店の良いところは、店員さんが商品を好きで、質問に対してていねいにじっくり答えてくれるところだ。
この中のお店の目玉は石が鉄琴のような音のする石琴(せっきん)というなんともきれいな音のする楽器である。
正式名称をサヌカイトと言い、讃岐で採れる鉱物で、前回の東京オリンピックの開会式の楽曲に使われており、ちきんとした文化を築いている楽器だ。
その美しい音色はYouTubeなどに上がっているので、興味があったら検索してみてもいいだろう。
筆者が叩かせてもらったところ、ドレミファソラシドもちゃんと音階になっているし、半音もある。
これを見てちょっとうーんと思った諸君、なんと風鈴のように加工されたサヌカイトも存在した。
その名もサヌカイトーン。
とてもかわいいので、女性へのプレゼントにもてきめんだ。
特筆すべきはサヌカイトの音色は科学的に「1/fゆらぎ」という癒しの音だということが認められており、現在のコロナやいろいろなストレス社会でくたびれた我々にぴったりである。
めずらしいきれいな鉱物では、筆者イチオシのフォスフォフィライトなどがおすすめである。
ここの店長さんは、鉱物のことなら3時間は語っていられるという筋金入りの鉱物オタク。
筆者もここで取材ついでにめずらしいもののお値段は手頃な鉱物を購入。
ふくふくな気分になれた。
写真ではきれいさがちゃんと伝わらないのが残念だが、目をみはるほどきれいな鉱物が色とりどりにあふれていて、どれだけ見ていても飽きない。
中でも人気の鉱物は、蛍石(ほたるいし)といって、UVライトを当てると光る石だ。
筆者が購入したものも光る石なのだが、ネット通販で売っているペン型のブルーライトを当てると青色に光る光景がとてもきれいだ。
一方でエチオピアの鉱物は輸入規制がかかっており、特別なプロセスを経ないと手に入らないそうだ。
ジュエリーマルシェ代表取締役の根岸さんいわく、エチオピアの帰りの飛行機に乗ろうとしたら、目の前で中国人が関税に引っかかっており、なにごとだと思って空港の職員にたずけたところ、大量の買い付けは不能とのこと。
エチオピアの鉱物は入手困難な石なのだ。
などというこぼれ話も聞きつつ、鉱物の沼も悪くないと思った筆者であった。
最後に前出の小出さんからお話をお聞きしたところ、今後の展望はとにかく今のまま出店を続けて、コロナ対策に最善をつくしてミネラルマルシェを安心しておいでいただきたい、とのことだった。
毎回同じ内容ではやらないとのことで、リピーターも十分楽しめるものになりそうだ。
近々行われるミネラルマルシェの出店は以下の通り
ミネラルマルシェ
代表取締役 小出聡
〒365-0043
埼玉県鴻巣市原馬室639-4
TEL 048-501-2711
FAX 048-577-3474
携帯 090-2669-6674
写真はすべて筆者撮影(最後の写真のみスクリーンショット)