ワークマンは第二のユニクロになれるか ◆ アメリカ進出をお薦めしたい

  by あおぞら  Tags :  

『千と千尋の神隠し』をタイムススクエアーの映画館で見た時、感動しましたよ。作品そのものもそうですが、ニューヨークの繁華街、映画館の客席は埋まり、日本語ではなく英語ではありましたが『Spirited Away』が上映されたのは2002年8月で、今からもう18年も前のこと。日本のアニメがアメリカの映画館で上映されることは、やはり凄いことでした。

日本はアニメだけでなく、ユニクロもアメリカに浸透しています。お手頃価格で、質が良く、デザイン性も高く、しかも機能的。ユニクロはこれからもアメリカで売り上げを伸ばしていくと思われますが、ユニクロに続けとワークマンは海外展開しないのかな?とホームページを調べてみると、まだ海外展開はされていないようですね。ただ、中国に流通センターはあるようですが、店舗ではないようです。

ワークマンは売り方を変えただけで売り上げが2倍に上がったそうですが、注目度も上がると作業服のイメージでなく、女性の商品も充実し、お洒落になり、兎に角、丈夫であるというのは売りの大きな要素です。

売り方を変えて売り上げ2倍のような大きな成果が出るワークマンは、海外展開をしても行けそうな気がするのです。アメリカでは大型モールが作られていますが、地方の店舗ではそれほど賃料も高くないでしょうし、労働者の多い地区を選んで試しに一店出してみれば良いと思うのです。

候補とするならトヨタやホンダの工場があるケンタッキー州や、オハイオ州あたりが良いかもしれません。実績をつければ、徐々に大型モールが出来る場所で出店していけばいいのです。手堅くいけば化ける可能性もありますし、ユニクロが出店しているモールに入り、同じく日本の会社であることをアピールするのも手だと思います。

『いきなりステーキ』がニューヨークに数多く店舗を出し、見事に大コケしたのですが、ニューヨークで出店することは確かにカッコいい印象がありますが、場所柄賃料は異常に高いのです。3年前に11店舗オープンしたのですから、それはやりすぎ、あまりにもアメリカを舐めています。昨年度、そのうちの7軒を閉めたそうですが、検索すると今現在、マンハッタンでは2店舗しか出てきませんね。それに『いきなりステーキUSA』のホームページでも検索しようとクリックするとUnder Constructionと見られない状態。こういうところですね、ビジネスがうまく行かない、行っていない理由は。

ワークマンの本社は群馬県伊勢崎市にあります。本社が東京でない企業は底力があるので、困難に立ち向かう海外向きだと思います。衣料品では、ユニクロは本社が山口市、ワコールは京都市です。共にアメリカでビジネス展開しています。

新型コロナウイルスでニューヨークは大打撃を受けてわかったことですが、高級ブランドは緊急時には人々から興味を失せさせました、それもごく簡単にです。高級品が常勝するとは限らないことがわかってしまいました。

人々の意識は質実剛健に戻りつつあるかもしれません。ティファニーでハートのキーホルダーが150ドルで、これに税金もかかります。ティファニーで100ドル以下で買い物など出来ないでしょう。しかし、100ドルの買い物をユニクロですれば、結構満足いく買い物ができるはずですよ、しかもニューヨークでは衣料品購入額110ドル以下には税金がかからないのです。

ワークマンがユニクロのようにアメリカ展開する雄姿を見てみたいです。ワークマンがアメリカの消費者に知られれば、価格、デザイン、機能性で勝算大いにアリだと思います。

手堅く先ず一店舗オープンしてみて如何でしょうか?

画像: from flickr
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