新型コロナ感染でアメリカの震源地と呼ばれたニューヨークは、徐々に社会生活が戻りつつあり、レストラン業界も路上に椅子やテーブル持ち出して、木枠でオシャレな演出をし、マンハッタンでありながら海辺のオープンレストランの風情をかもし出しているレストランもあります。
市バスに乗ると多くの”路上レストラン”が見られます。新型コロナ感染でも収入も途絶えず、余裕でレストランで食事が出来る人たち。それらの光景が見られるのは高級住宅街と呼ばれるアッパーイーストサイドを通り抜けるバスに乗っているからでしょう。
ただ、新型コロナ感染でニューヨークが衰退しているのは事実です。ホームレスの人たちは以前から多かったですが、更に増えたような気がします。以前はホームレスと言えば人種で言うと黒人で、年齢的には高齢者が多かったのですが、ここ数年は、イヤ既に5、6年になるかもしれませんが、若者のホームレス、しかも白人が増えているのです。時には女性もいます、若い白人女性です。
見ていてイヤだなと思う光景は、若い可愛らしい白人女性のホームレスには、話しかけている白人男性が多いのです。その特徴は太めの白人でモテなそうな人たちです。ホームレス女性という弱みにつけこんで、隙あらばお近づきになろうとしているように見えるのです。女性達も彼らを邪険に扱うことなく、場合によってはお恵みをくださることを期待しているように見てとれます。
しかし、ホームレスの主流は男性です。今は夏ですから路上で寝ていても死ぬことはないですが、このホームレスの人たちはどのようにして暮らしているのでしょうか?
ニューヨークにはスープキッチンと呼ばれる、炊き出し的な食料供給の場所があります。教会であったり、ホームレスの為の協会であったり。寝泊まりはシェルターと言うホームレスの為の宿泊施設もあるそうですが、夏には屋外で寝ても凍死することはないので、まさに路上生活をされているようです。
マンハッタンはハドソンリバーとイーストリバーに挟まれた島です。その為、リバーサイドパークが多くあり、夏場はホームレスの人たちはその辺りを夜の住処とされているようです。実際、真昼でも川に近いと涼しいですし、自然のクーラーがしっかり効いていますし、木々のゆらぎを見るのも心地よいです。
今、ニューヨークに観光客は少ないでしょうが、観光客を迎え入れる都市としてホームレスが街に多くたむろしているのは、正直言ってよくないです。
不思議ですよね、このマンハッタンには大金持ちが住み、生活レベルも高いので一般人も相当の収入がないと、ここで暮らして生活を維持していくのは大変です。これらの人たちがホームレスの人たちのために少しでもお金を出してくれれば、何人かのホームレスを助けることは出来るのですが….
暑い夏、汗だくで路上生活をするホームレスの方たちに、シャワーとフカフカタオルと、温かい食事と、エアコンの効いた部屋でお昼寝をさせてあげたら、皆幸せになるでしょうね。
検索していくと既に移動シャワーがホームレスの人たちの為に稼働していることがわかりました。新型コロナ感染でホームレスの支援施設も閉められてしまい、いよいよホームレスの方々がシャワーを浴びれないことが気になっていたら、キチンとケアーしてくれる団体がありました。
シャワーも使えるし、新しい下着と靴下も供給してくれ、さらに歯磨きセットや石鹸などのグッズ入りの小袋も支給してくれるようです。これは世知辛い世の中でほっこりするニュースです。下記YouTubeで状況が見られますので、ご興味のあるかたはご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=L55CbRUQfG8
ああ、お金が有り余っている人たちに、こういう移動シャワーの車を寄付してもらえたらいいな…と願います。貧富の差がなくなり、お金持ちが恵まれていない人たちに施しをする社会になれば、地球も喜ぶのでしょうが、なかなか貧富は広がるばかりなり。
真夏、炎天下の外出から戻り、温度低めのシャワーは本当に気持ちいいですよね。当たり前に思えることが出来ない人が世の中に多いことも、改めて思い直してみたいです。
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