アメリカでまた黒人男性が白人警官に射殺されました。日本でも報道されています。射殺した白人警官は既に解雇されています。
ジョージア州アトランタで、黒人男性が飲酒検査をし、基準値以上のアルコール検出がされたため白人警官が逮捕しようとしたところ、黒人男性が暴れ出したそうです。
ただ、この事件は白人警官が一方的に悪いのではなく、黒人男性が抵抗したため白人警官がスタンガンの一種を取り出したら、それを黒人男性が奪い取り走り去ったため、警官から撃たれ残念なことに死亡したのです。
アメリカ全土で白人警官が目の敵にされている風潮があります。ただ、この事件に関しては黒人男性が警官からスタンガンの一種を奪い取り逃走したので黒人に非があります。飲酒検査の違反で逮捕されるところ、更に警官の武器を奪っての逃走です。アメリカの警官は威嚇射撃して当然です。命中してしまったということは悲運だったと思います。
ここで、警察におけるアメリカと日本の大きな違いをお伝えしたいのですが、アメリカでは警察官に何がなんでも抵抗してはいけません、本当にしてはいけません。
今から10年前のことですが、フードファイターでお馴染みの小林尊さんが、独立記念日にニューヨークのコニーアイランドという場所で行われる恒例のホットドッグ早食い競争の会場で観戦していました。なぜ観戦かというと契約書でその年は早食い大会に許可なく参加してはならないという契りが交わされていました。アメリカに労働許可書を得て居住しているので、契約順守は当然のことなのです。
それなのに小林さんはそのホットドック大会の会場のステージに上がろうとし、それを警察官に制止されました。当時は華奢な女の子のような体形だった小林さんは、それでも警察官に対して無言で抵抗しました。そうしますと警察官が複数で、華奢な小林さんを抑えつけました。それでも小林さんは抵抗し続けました。
結果、逮捕です。
逮捕されるようなことはしていないんですよ。しかし、警察の指示を無視すると、もうアメリカではその時点でアウトでしょうね。アメリカの警察権力は圧倒的と言ってもいいと思いますね。ですから、何か聞かれたりすることがあったら、従順に対応することです。そこで反抗的な態度はとらないことです。
小林尊さんは逮捕はされたのですが、罰金も課されず犯罪記録も残らない寛大判決となったようです。実際、逮捕された様子はYouTubeでも見られますが、アメリカの警官が意地になって小林さんを抑えつけようとしている感じで、逮捕というのはやり過ぎだったので、保護観察処分が下されたと思います。
ジョージア州アトランタで黒人男性が白人警官に射殺された事件は、黒人、白人云々ではなく、警官から武器を奪って逃げた黒人に非がありますが、自分に非がないとしても、アメリカでは警官に敬意を示さないとエライ大ごとになることがあります。
ところ変われば….でアメリカに於ける警察の力、圧倒的ですので、旅行に、出張に、来られた際、万一トラブルに巻き込まれ、警察にお世話になるような場合は、紳士的な態度で警官に接してください。それが自分を守ることになりますから….
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