「iphone5」が発売となった。
年々進化し、ほぼパソコンと同じ機能を持つようになってきた。
私も仕事に使ったりしているが、非常に便利になったことは間違いない。
しかし、携帯電話の進化とともに退化と呼ばざるを得ないような現象も起きているのではないか?
携帯電話のカメラを使用した盗撮などそれを悪用した事件も後を絶たない。
しかし便利なものが世に出れば、それを悪用する者も現れる。
それはいたしかたのないことだと思っている。
ただ、私が退化と言いたいのは礼儀やマナーといった常識レベルの低下である。
携帯電話のアドレス帳機能、着信記録などは非常に便利だ
かかってきた瞬間、メール受信の瞬間に相手が誰だかわかる。
問題はここである、かけた側も自分が誰だか相手が
わかっているであろうという認識がついてしまったのだ。
もちろん友人間、家族であればそれでいい
しかし、相手が会社などの一般回線だった場合は別である。
一昔前の電話の会話の流れは、例えば相手宅あてならば、電話をかけた側が
「もしもし、●●と申しますが、●●さんのお宅ですか? ●●さんはいらしゃいますか?」
こんな流れだったはずだ。
それが今では相手が自分を知っている前提で話を始めるので、いきなり第一声から
「●●さんいます?」となる
もちろん自宅電話でも電話帳機能が搭載されている電話がほとんどなので
相手もこちらが誰かわかっていることもある。
しかし、それはわかっているという事実があるだけで、マナーとしては最悪だ。
私も何度も会社の電話を取って相手の態度に頭にきたことがある。
こちらが電話をした相手からの着信履歴を見た折り返しの電話だ
留守番電話になっているわけでもなく、こちらは着信を残すだけしかできなかった。
相手はその着信履歴を見て折り返しの電話をしてくる。
私の考える折り返し電話の常識は
「●●と申しますが、着信があったので折り返したのですが」が最低レベルだと思っている。
しかし現実は結構な人数が、第一声でいきなり
「なんですか? そこ何の会社?」
思わず 「おまえこそ誰だよ!」と言いそうになる。
今の世の中、変な電話や勧誘も多いであろうから気持ちはわかる
しかし私が電話している相手というのは自分から私の会社に申し込みをした人間である。
自分で申し込んだならそれこそ電話帳くらいには登録してほしいものだ。
同じようにメールもそうだ、名前も書かず1行程度、タメ口で用件だけが書いてあることが多い。
名前も電話番号も一切なし、「よろしくお願いします」さえもない。
メールを見ておもわずつぶやく、「おまえの友達か俺は・・・・っつうか、誰だよ、お前?」
この人たちは「手紙」というものを書いたことはおろか、見たこともないのか?と思う。
それ以前に、対人間への礼儀を一切習っていないのかと感じる。
携帯電話の普及とともに、礼儀やマナーがおかしくなっていると感じるのは私だけであろうか?