今月リリースされた3枚のDVD、『TOKYO24』『Revive by TOKYO24』『17歳のシンデレラ』。それら3作品ともに主役を演じるのは、俳優・寺西優真だ。
2018年に歌手デビューするや、レコチョク3位にランクイン、日本歌手協会新人賞を受賞。翌年には3本の映画主演に起用され、『TOKYO24』でモナコ国際映画祭・最優秀主演男優賞を受賞した、新鋭俳優の魅力に迫った。
欧米作品を研究して挑んだAI刑事役
東京ボーイズコレクションで注目され、初主演を射止めた『17歳のシンデレラ』に続いて、寺西優真に舞い込んだオファーは、AI刑事が主人公の近未来作品『TOKYO24』。演技経験も少なかった寺西は、どのように難役に挑んだのだろうか?
寺西:デビュー作の『17歳のシンデレラ』は余命宣告を受けた少女の幼馴染という、感情の機微を表現する役でした。それが、2作目では感情を持たないAIロボットの役で……正直、戸惑いましたよ(笑) 。
シリーズ化も予定されている作品の主演ということで「絶対に失敗できない!」というプレッシャーもあって、参考になる映画を探したのですが、AI刑事が主人公の邦画は見つからなくて――。
フランス映画やアメリカ映画を探せるだけ探して研究しました。
―― 物語の中で、元・超新星のグァンスが演じるリーダーから色々教わっていましたね?
寺西:はい、捜査チームのリーダー役がグァンスさんで。彼から学んでいく役でした。感情を持たないロボットが、人間と行動を共にしていく中で、発言や表情がどう変化していくかが肝となる作品だったので、役としても俳優としても、グァンスさんには沢山のことを教わり、引っ張って行ってもらったと思います。
物の見方や考え方をインプットされ、徐々に変わっていくAI刑事の役は、俳優として真っさらに近かった僕と重なる部分も多くて。もしかしたら、それが監督の狙いだったのかもしれません。
初めての国際映画祭、受賞経験から得たもの
寺西優真が体当たりで演じた『TOKYO24』は、第16回モナコ国際映画祭で日本映画最多の5冠を獲得。寺西自身も最優秀主演男優賞を受賞した。
寺西:授賞セレモニーで「YUMA TERANISHI」と聞いた時には信じられませんでした。僕みたいな新人がもらっていいのかな?と。他の国の俳優や制作者の方の多くも『TOKYO24』の上映をご覧頂いていて、声をかけてくれたり、握手を求めて下さったりしたことには感激しました。
―― 印象に残った感想はありましたか?
寺西:映画祭エグゼクティブ・ディレクターのRosana Goldenさんに「AIロボットが本当にリアル! 存在感が大きくて、親しみが持てるキャラクターだった」と言って頂いたことでしょうか。役作りの苦しみが吹き飛ぶ瞬間でした。
そして、沢山の方に「続きが見たい」と言って頂けたことですね。実はこの時、すでにスピンオフ作品『Revive by TOKYO24』の企画がスタートしていて、そっちではAIに改造される前の人間の刑事を演じるので、違いを見て欲しい!と思いました。
寺西優真 初主演ドラマ『彼が僕に恋した理由』今夏スタート
歌手デビューから、映画の連続主演。そして今年の夏には、ドラマ『彼が僕に恋した理由』(TOKYO MX)で地上波初主演も決定した寺西優真。その目指すところは……
寺西:最初の主演映画『17歳のシンデレラ』ではデビュー曲『ムスカリ』を主題歌に使って頂きました。『TOKYO24』ではJin Nakamuraさん作曲、前田たかひろさん作詞というレジェンドなお2人に楽曲を提供して頂き、主演・主題歌を担当させて頂きました。歌手として、俳優として、身に余る光栄だと痛感しています。
皆さんに頂いたご期待に、十二分に応えられるように。そして、ご覧頂く沢山の方の人生に寄り添えるアーティストを目指して、日々精進していきたいと思っています。
―― 今後の寺西優真の見どころは?
寺西:まずは、『TOKYO24』のスピンオフ作品『Revive by TOKYO24』をご覧頂きたいです。元・KARAのギュリさんとの共演も見どころです。そして、夏から始まる初主演ドラマ『彼が僕に恋した理由』は僕と山本裕典さんのボーイズラブ・ストーリー。こちらも未知の領域に挑戦しているので、どうぞご期待下さい!
今年、目が離せない俳優、寺西優真の活躍が楽しみだ。
◆『彼が僕に恋した理由(ワケ)』公式HP
https://www.boku-koi.com/ [リンク]
※画像提供:HumanPictures