映画『記憶にございません!』のBlu-ray&DVDがいよいよ29日(水)に発売、レンタルも同時にスタートしますが、それに先がけ監督・三谷幸喜と主演・中井貴一が、スペシャル・エディションの特典となるオーディオコメンタリーの収録に臨み、撮影秘話を和やかに語り合いました。
人気脚本家・三谷幸喜が『THE 有頂天ホテル』(06)公開後から企画を温めていた構想13年の本作は、「もしも自分が、ある日突然総理大臣になったら……?」という空想から生まれたオリジナル・ストーリーです。
主人公である記憶喪失の総理大臣役を演じた中井貴一をはじめ、首相秘書官役のディーン・フジオカ、総理の妻役石田ゆり子、官房長官役の草刈正雄、フリーライター役の佐藤浩市、事務秘書官役を小池栄子など豪華キャストが大集合。そのほか斉藤由貴、木村佳乃、吉田羊、山口崇、田中圭、梶原善、藤本隆宏、迫田孝也、宮澤エマ、濱田龍臣、ROLLY、後藤淳平(ジャルジャル)、有働由美子という異色のキャストも集まり、映画は興行収入36億円を超えの大ヒットとなりました。
収録にあたり、都内スタジオで久しぶりに顔を合わせた三谷監督と中井さん。コメンタリー収録に初めて参加するという中井さんに、三谷監督が「一番、評判が悪かったのは佐藤浩市とやった『ザ・マジックアワー』」と打ち明けると、中井さんも「うるさすぎたからなんですか?」と笑うなど、序盤から息の合ったトークを展開したそうです。
物語冒頭、総理の入院シーンが映し出されると、中井さんは「誰にも言ってないことがあるんですけど……」とさっそく説明を始め、「足をベッドに強打して、右足のくるぶしが倍に腫れた。一週間くらい痛かった」と告白。すると三谷監督は「なんで言わないんですか?」と気遣うも、「変な心配をかけたくないし」という中井さんの返答には「だったら、今も言わないでほしかったな」と三谷節を炸裂。収録は順調だったそうです。
収録を終えた三谷監督は、「中井さんと話すことでいろいろ思い出してきました。ベッドに足を打って痛かったとか、知らなかったことや、いろんな思いがわかって楽しかったですね」とコメント。“見どころなど、メッセージをいただけますか?”とお願いすると、「いつも同じようなことになっちゃうからな……あとでメールしてもいいですか? 家で繰り返し観てほしいとか、細部まで楽しんで観てくださいとか、いつもそんなことばかり言ってるから(笑)」と、最後までらしい返答だったそうです。
※なお、後日届いたコメントは以下の通り。
「僕の映画の1番の見どころは、俳優さんたちのお芝居です。今回の映画でも、素晴らしい俳優さんたちが画面の隅々で素晴らしい演技をしています。ブルーレイ・DVDでぜひ何回も繰り返して見て頂いて、そのお芝居をお楽しみ頂ければ幸いです」
「喋んなきゃいけないのに見入っちゃう」と、ストーリーに引き込まれながらも、三谷監督&中井さんが止まることなく繰り広げた、息ぴったりのトークは必聴でしょう。スペシャル・エディションには、このオーディオコメンタリーのほか、イベント映像、「まったく記憶にございません」メイキング&インタビューなども収録されています。
『記憶にございません!』
4月29日(水)ブルーレイ・DVD発売&レンタル開始
発売元:フジテレビジョン
販売元:ポニーキャニオン
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