ニューヨークは5月15日迄この自宅待機が延長されていました。そして、マスクは外出時には着用が義務付けられました。これらは4月17日(金)20時から実施だとニュースで見ました。
昨日、食料調達のため、午前中に外出しました。本当はマスクはしたくなかったのですが、ニューヨークの人たちがウソみたいにマスクをつけているので、アジア人である私は武漢出身じゃないけど、なんだか申し訳ない気持ちもあるというか、変にアジア人を攻撃する人に出くわさないように、相手を不快にさせないためにつけていました。
しかし、ごく一部の人でまだマスクをしていない人もいました。器用な日本人の動画で手作りマスクの作り方を学び、私のマスクは手製ですが、街ではいろんな種類のマスクを見かけます。それにマスクと関係ないようなサンドイッチ屋や金物店に『マスクあります!』の臨時の張り紙や看板が目立ちます。マスクが必需品となったらいち早くマスクを取り扱う人たちって凄いと思いますが、きっと定価より若干高めかもしれませんが、必要な人には役立っているのでしょう。
5月15日迄、この軟禁状態が続くのはちょっとしんどい気もしますね。ずっと動画三昧で日本語ばかり見ているので、BGMにつけた英語のニュースで5月15日迄自宅待機が延長されたことを知り、もっと詳しく知ろうとネットのニュースを見ると、そこにマスク着用が義務付けられたとありました。兎に角、日本の動画が面白くて、ここがニューヨークであることをまるで感じない程でした。
昨日の時点ではまだマスク着用は義務化されていなかったので、もし、本日食料品調達で外出の際、マスクをしていないと結構批判的な目で見られたり、警備の警察官に止められたりするのでしょう、ああ、ニュースを見ていて良かったです。
生活は面倒です。スーパーに入るのに歩道に赤いテープのようなものが2メートルごとに貼られ、お客さんが待っているんです。私は昨日、最初に一般的なスーパーに行く予定が、ずら~っと人が並んでいて、今までは並ばずに入っていたので並ぶのがイヤでそのスーパーはスキップしました。次は小ぶりなマーケット。ここはいつも通り待たずに入店でき買い物は可能でした。3店目は日本食料品店、こちらも並ばずに入店できました。最後の4店目は日本で言う100円ショップのような店でこちらもすんなり入店可でした。
全般的に一般的なスーパーは人が並んでいますね。4,5人の家族であれば食料は絶対的に必要ですから、並んでも買わなくてはいけないから、面倒でしょうね。その点、一人暮らしや小家族であれば、ちょこまか小さな店舗で買い物をすればことが足ります。
しかしまぁ、この自宅待機の状態になってニューヨークは重苦しいですね。今まで人がたくさんいるので、それこそがニューヨークで当たり前の風景だったのに、今は閑散としているので、なんだか急に共産主義の国になったような重苦しさがあります。
それに ↑ の写真は、グランド・セントラル駅中央口なのですが、なんだか寂れたどこかの田舎町みたいに見えます。それに写真ではわかりませんが、この人のいない中央口あたり、2週間前はおしっこの臭いがして驚きました。このあたりは今、ホームレスの人たちがたむろしていて、特にこういう閑散とした状態だと夜も過ごしやすいのかもしれません。ニューヨークは公衆トイレは本当に少ないですし、ホームレスの人たちはこの状況ではここらへんで用を足しているのでしょう。見たわけじゃないけど、悪臭が鼻をついたのでわかります。街の風紀も乱れますね。
今までニューヨークではいくつもの試練があったのです。911のテロや、サンディーと呼ばれた大型台風、それにマンハッタン自体が停電になり、高層アパートでは水を使うのも電気を使うので、水すらも使えなくなったこともありました。しかし、今回のこのコロナウイルスが一番大変なのではないかと思います。
レストランやアパレルの従業員、空港職員たちが解雇されたり、実際、街を歩いていて営業している店は酒屋やドラッグストア―のごく一部で、スターバックスやダンキンドーナツでさえも休業ですから、経済的打撃はひどいもんだと思います。ホテルも営業していません。ホテルの従業員も解雇されている人が多いでしょうし、下請けのベッドメーキングの方々も痛手が大きいことでしょう。
なんだか、イヤな空気になっています。考えあぐねても仕方ない、なるようにしかならない、人も地球も。ただ、今は人もニューヨークも静かに耐えるのみです。
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