アメリカの「オールドネイビー」は、お手ごろ価格の洋服を販売し、購入層は若者が多い。同じくお手ごろ価格のユニクロとの大きな違いは、オールドネイビーの方は商品全般に安いイメージが定着しているような気がする。ユニクロは安価だけれど安物のイメージは一切ないと思う。その分オールドネイビーは分が悪い。一時期テレビコマーシャルを大々的に流し続けたことがあったが、今やそのテレビコマーシャルを殆ど見ない。
さて、そのオールドネイビーが昨年、ソーシャライトのキム・カーダシアンに訴えられた。理由はオールドネイビー「Super C-U-T-E」のコマーシャルにキム・カーダシアンに酷似するモデルを起用したというものである。キム・カーダシアンの言い分は「一部の消費者にまるで私が推薦しているかのような混乱を与える」である。確かにキム・カーダシアン似のモデルで歌手のメリッサ・モリナロの起用は、まるでキム・カーダシアンの替え玉のように見える。
上記写真の左側がキム・カーダシアンで、右がメリッサ・モリナロ。写真で見る限りでもよく似ている。では、問題のオールドネイビーの昨年のテレビコマーシャルを以下クリックでご覧頂こう。
Old Navy advert w/Melissa Molinaro 2011- Super Cute!- The Audio Threadz
http://www.youtube.com/watch?v=Q67kJC8JuYk
オールドネイビーとキム・カーダシアンは和解したが金額などの詳細は不明である。昨年の報道ではキム・カーダシアンのオールドネイビーへの賠償額は1500万ドル(約11億7500万円)~2000万ドル(約15億6500万円)を請求している。「双方満足を得て訴訟を決着した」というキム・カーダシアン側の弁護士のコメントが発表された。
オールドネイビーはこの酷似モデルを起用する際に、なぜ誰一人として止めなかったのが不思議である。訴訟社会のアメリカでは訴えられるのは目に見えているし、キム・カーダシアンの亡き父親は全米に名の通る敏腕弁護士のロバート・カーダシアンである。その娘がこのようなそっくりさんを起用したコマーシャルに対して黙っているはずはないことを誰も指摘しなかったのが不思議でならない。
オールドネイビーはそっくりさん起用で”本家”のキム・カーダシアンに訴訟され、企業イメージも下がり、また明らかにはされていないが和解金だって相当の額になるであろう。
訴訟したキム・カーダシアンにはとてつもない和解金と言う大枚が転がり込む。当のキム・カーダシアンは昨年の8月バスケットボール選手とテレビカメラまで入れた華燭の典を放送し結婚生活は3ヶ月ともたなかった。離婚訴訟最中の身でありながら週刊誌は新恋人のカニエ・ウエストといつ結婚するのかの記事が賑わう。
キム・カーダシアンの一人勝ち。モテキの女は金も男も「飛んで火にいる夏の虫」のようにキャッチできるものなのだろう、もう季節は9月には入っているけれど…..
画像:from flickr YAHOO!