ゴーストタウンと化したようなニューヨーク

  by あおぞら  Tags :  

ニューヨークでもケーブルテレビで日本のニュースは見られますし、NHKワールドで英語ではありますが、日本のニュースは見られます。意外に日本はコロナウイルスに対して、政府や地方の統制がとれていないような気がしました。

ニューヨークは州知事、市長が頻繁に記者会見をし、州知事は最初はスーツ姿でしたが、昨日あたりはポロシャツでの会見をし、安倍首相も東日本大震災の際に、作業着を着て総理記者会見をされていましたが、あの方針をとるのも得策ではないかと思いました。州のトップがポロシャツで会見をすることに、州民は危機感を感じると思います。まさに形から入る感じで着るもので有事を示しているようです、実にわかりやすい。

東京五輪の延期が決定したそうですが、ニューヨークに生活しているとそれは当然に思います。なんせ、この街は3月16日の20時までスポーツジムは営業していましたが、それからずっと閉鎖状態で、これはアパートにある住民が利用するジムも同じく閉鎖です。

飲食業はテイクアウトかデリバリーのみの営業で、違反でもしようものなら罰則を与えられます。クイーンズというマンハッタンの隣の地区で店内での飲食は禁じられているのに、アフリカ料理のレストラン店内で飲食させていることがバレて酒類取り扱いが出来なくなったそうです。

街を歩いている人たちがちらりほらりという状態です。行政から自宅待機を推奨されているので自宅にこもる人が殆どだと思います。そして、仕事場に行くことも禁止されています。

飲食業だけでなくブティックも休業です。当然、花屋も休業。客商売は軒並み休業です。建築現場も休業のようです。マンハッタンには新しいビルやアパートが建設されていますが、建設作業員も自宅待機を強いられているのでしょう。作業員たちも不安でしょうが、施工主はそれ以上に不安でしょう。

極力外出はしないように言われていても、勿論、食料の調達には出かけなければなりません。スーパーマーケットは営業していますが、通常営業より営業時間が短く、それに普段ならそんなに人はいないのに、どこのスーパーにも人が通常より多めです。

これは日系のスーパーも同じことで、普段ならコメ売り場はぎっしり米が陳列されているのに、米の売れ行きが異常で普段買うサイズのものは売り切れでした、しかも複数店舗で同じ状況でした。

ニューヨークの統制はキチンととられているようで、これに関してはニューヨーク州の偉大さを感じたほどでした。ニューヨーク州は別名エンパイアステートと呼ばれますが、今回のこの措置で帝国や王国と名乗る州でもいいじゃないかと思えたほどでした。

数日前、フロリダで春休みの大学生たちがコロナウイルスなど関係ないと、休みを満喫している様子がインタビューされていましたが、ニューヨークの住人からしてみれば恐ろしさを感じました。マスク姿など見たことのないアメリカ人がマスクをつけているこのニューヨークと、あの能天気なフロリダに滞在中の学生たちの緩さ。

それにしてもまさか、世界中にこんな閉塞感が一気に広まるとは年明けには思わなかったですが、いきなり非常事態はやってくるものだと、人と車が一気に減ったニューヨークの街に驚かされております。

青空で爽やかなはずなのに、人や車がまばらなマンハッタンはまさにゴーストタウンと化しています。これだけ自由な街で、世界の首都と豪語する自己主張の強い街で、まるで共産圏のような重い空気に包まれています。

画像:from flickr
https:flickr.com/photos/tukusur/16858594745/sizes/z/

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