“ひふみん”加藤一二三・九段の面白さを再認識した『音が出たら負け』

  by 田中周作  Tags :  

“ひふみん”こと元プロ将棋棋士の加藤一二三・九段が、11日放送されたスペシャル番組『音が出たら負け』(日本テレビ系)に出演し、爆笑をさらった。

番組はタイトル通り、50デシベル以上の音が出たら即失格というシンプルなルールのチャレンジバラエティ。ちなみに、この50デシベルという音は、図書館の静けさとほぼ同じなのだとか。

そんなルールのもと、1.5メートル下にあるベルを、周囲にある楽器の隙間を縫って吊り上げたり、ベルトコンベアから流れてくる5つのキッチン道具を、めちゃくちゃ揺れまくるハンガーフックにかけるなど、神経を研ぎ澄ませないとクリアできない超難関ゲームが用意されていた。

今回、出川哲朗や宮下草薙・草薙航基、佐藤栞里、人気YouTuber・フィッシャーズのンダホなど25人の各界著名人が挑んだのだが、一人だけズバ抜けてお年を召していたため、MCであるバナナマン日村勇紀も「なんで呼んだの? ルール分かってるのかな」とツッコミ。だが、そんな指摘など意に介さず、ひふみんは「どうも、どうも。加藤です」と挨拶。さらにこの日、チャレンジャーは彼を含めて全員、番組のタイトルロゴがプリントされたTシャツを着ていたのだが、ひふみんは「あの今日、ちなみにね、Tシャツ着てるんですけど、Tシャツを着たのは、今日が生まれて初めてです」と告白し、出演者を唖然とさせていた。
 
そんな彼のクライマックスはいきなり訪れた。それが、ファーストエリアの最初のトラップである「音地獄チャイムセンサー」。目の前に斜めに張り巡らされている金属製のツリーチャイムの通路を、またいだり、下からすり抜けたりして脱出するゲーム。もちろん軽く触れただけで音が鳴ってしまうし、またいだときの足音でも、50デシベル超えの音が出る危険性が。

ゲーム前に意気込みを聞かれた彼は「ええと、まあね、自信はあるんですけどね」と謎の自信を見せた。だがスタート直後のことだった。一番手前に張られているツリーチャイムをしばらく前かがみになって眺めたあと、左足を一旦あげてツリーをまたぐのかと思いきや、そのまま左足を地面に降ろしてしまったのだ。これで、いきなり50デシベルを超えてしまい、最速で失格。終わりを告げる赤い照明が、むなしく彼を照らす。
 
この“瞬殺劇”にはバナナマンを始め、チャレンジャーも大爆笑。だが、ゲームをやり終えた本人は、特に悔しいといった表情をすることもなく、「相当、自信があったんですけどね。思ったより難しかったですね」と、またしても謎の自信。さらに、アウトになったときの照明について「今、赤いのが出てきたでしょ。あれ、ド迫力ですよね」と“解説”。日村は「そこはいいです」と、退けていた。
 

またあるネットユーザーが

ひふみん今日1笑ったわw

とつぶやいたところ、このあと、ひふみん本人から「いいね」が押されたもよう。

一時期より露出が減ったとはいえ、彼の面白さを再認識した日であった。

ライター。