ディスニーとその子会社である映画製作会社のタッチストーンピクチャーがハーレムの修道女に訴えられ、その訴訟額はなんと1ビリオンドル(約780億円)!
では神に仕える修道女がなぜ780億円も両社に求めているかというと、この修道女の名はドロレス・ブレイクリー、大ヒットした『天使にラブ・ソングを(原題:Sister Act)』はこの修道女の半生を映画化したものとされ、またブロードウェイのミュージカルでも上演されているが、共に修道女の許可なく映画化、および舞台化されたことが訴訟理由。
映画は大ヒットで2作品目まで仕上がりこれも大ヒットであった。1作目は1992年、2作目は翌年の1993年に封切られたので初回作品から既に20年は経過している。
アマゾンから映画の<内容紹介>を転記すると以下の通り
しがないクラブ歌手のデロリスは、殺人現場を目撃ししたためにギャングに命を狙われている。身を隠すための意外な場所は、なんと、お堅い修道院! 命惜しさにじっと我慢のデロリスだったが、やっぱりとってもミスマッチ。ところが一転、聖歌隊のリーダーに任命されてからは実力発揮。それまでのヘタクソなコーラスに代って教会から流れてくるのはソウルやロックの”賛美歌”! ?たちまち街中の人気となり、この話題は全米に報道されてしまったからさあ大変! テレビに写った尼さん姿のデロリスを、ギャングが見逃すハズがない! デロリス危うし! ?
.............................................
確かに映画は面白い。私自身もこの映画が実在の人物をもとに描かれている作品であることは昨日までは知らなかったが、MSNエンターテイメントの映画ニュースで知った。
http://movies.msn.com/movies/article.aspx?news=754730
そこでディズニーをあえて説明する必要はないが、子会社のタッチストーンは古くは『プリティー・ウーマン』そして最近のドル箱は『パイレーツ・オブ・カリビアン』で、同系列のタッチストーンテレビジョンでは『デスパレートな妻たち』『グレイズアナトミー』の大ヒットテレビドラマを制作し、親会社のディズニーといえばスタジオ・ジブリと1996年に戦略的提携を結んでいる。
アメリカの三大ネットワークCBS、NBC、ABCのABCの親会社はディズニーである。テレビ局をも傘下におさめるメディア系総合企業である。
修道女に訴えられたディズニーとタッチストーンピクチャーの裁判の判決はどうくだされるのか注目していきたい。
画像: from flickr YAHOO!