濱田龍臣が自分の作品を観て「こうなったのか!」と驚いた 感動作「天国からのラブソング」を完成報告

  by ときたたかし  Tags :  

視聴者からの超個人的な調査依頼を独自に解決するFBS福岡放送「ナンデモ特命係 発見らくちゃく!」が発掘した感動の物語を、最高のキャストでスペシャルドラマ化した「天国からのラブソング」が放送になります。ドラマ化エピソードは放送後に多くの感動を集めた、男子高校生(濱田龍臣)と、他界した祖父(イッセー尾形)が、さまざまな人の関わりを経て交流する物語。今回、主人公を演じた濱田龍臣さんにインタビュー。

■番組公式サイト:http://www.fbs.co.jp/tenlove/intro/

●主演が決まった時はいかがでしたか?

お話をいただいた時に実際にあったことをもとにしているドラマだということをうかがい、すごいと思いました。地元の方々にすれば本当に見ていた物事の再現になるわけで、それはすごく難しいことですよね。大丈夫かなと不安にもなりましたが、監督やスタッフさんにもなじみが深い題材だったので、これは頑張らなければいけないと。だから最初は緊張していました。

でも福岡に行ったその日に天星さんとお話する機会があり、「こんな感じなのか」と彼の雰囲気を知れたので、それは僕にとって重要なことでした。その時に会えてよかったです。その後も撮影現場に何度か来てくださったので、それはうれしかったですし、いろいろとお話をしていて天星くんの人柄がわかりましたし、それが作品内にも反映されていると思います。

●どういうお話をされたのですか?

普通の内容です(笑)。どんな音楽を聴いているのかとか中学校の話とか、本番はどうでしたかとか、僕がインタビューをしているような感覚。それはそれで新鮮で楽しかったです。練習はどれくらい大変だったのかとか、いろいろな話をさせていただいたと思います。

●お会いになる前にイメージされていましたか?

心が優しい温かい人なのだろうなと思っていました。中学の時に書いた作文なども読ませていただいて、監督のお話も聞いていたので、なんとなくのイメージは、ちょっと内弁慶みたいな、僕と似ているかもしれないと。でも、実際に会ってみたら、もっと優しい、笑顔がすごく素敵な方だったので、温かいなあと思いながら眺めてしまいました。でも引っ込み事案なところもあり、溜めていたものが一気に爆発してしまうところ、憂いを帯びたところも感じながら、そういう印象でした。撮影中は、思春期特有の繊細な感じは台本に書いてあったので、それを汲み取りながら、お芝居をしていました。

●共演のイッセー尾形さんの印象はいかがでしたか?

すごく優しくて器が広くて、素敵な方でしたね。トランペットのシーンではすごく練習されていたので、カッコいいなあと思いながら背中を見させていただきました。でも歌いながら料理をしている姿は、すごくかわいらしいおじいちゃんだなと(笑)。それとは打って変わって病院のシーンではシリアスで、僕自身の心が痛むようなほどで、イッセーさんすごいなって思いながらそばで観ていました。

●福岡でのロケはいかがでしたか?

毎日FBSさんに行って支度をしてから撮影現場に向かって行ったので、その過程はすごく覚えていますね。撮影が早く終わることが多かったので、夜ごはんが楽しみでした。ラーメンが大好きなので、よく食べに行っていましたね。「博多だるま」には3~4回行ったと思います。一度西尾さんと「一緒に行きましょう!」ということになったのですが、ふたりとも何も話さず黙々と無言で食べて店を出ました。あともつ鍋も!たくさん美味しいものを食べられて、すごく幸せなロケでしたね。

●屋台のシーンもありましたよね。

初めての経験でした。すごく美味しかったですね。実際に作っていただいて、テストや本番でいただいていたのですが、僕と矢本さんは替え玉もしていたほど(笑)。500円でラーメンが食べられるって、すごいなって思いながら、めちゃくちゃ美味しかったです!

●ギターの練習はしましたか?

はい。半年いくかいかないかくらいの期間ですが、練習しました!自分の記憶をたどって、あの音はどう出すかなとか思い出しながら弾いていたので、懐かしい感じもありました。アコースティックギターなので、左の指先がすごく痛くなりましたね。弦が硬いので、人差し指、中指、薬指がすごく硬くなってしまって、ギターやっている人の指だなあって(笑)。

●博多弁もチャレンジしていましたよね?

「なに?」が「なん?」でしたか、すごく難しかったですね。気軽によく言う言葉で、シンプルだからこそ難しい。すぐヘンになっちゃうので、毎回方言指導の方に直されていましたが、なかなか上手くいかず何度もNGを出してしまいましたね。

●今日はありがとうございました!最後にメッセージをお願いします。

すごく楽しい撮影でした。完成した作品を観て自分でも「こうなったのか!」と驚いた部分もあったので、みなさんも楽しめる作品になっていればいいなと思います。

■ タイトル:「天国からのラブソング」
■ 放送日時:2020年3月15日(日)午後3時~午後4時55分
■ 放送エリア:福岡・佐賀
※BS日テレ3月20日(金)夜7時~夜8時54分放送

ときたたかし

映画とディズニー・パークスが専門のフリーライター。「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長を経て、現在は年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートを追いかける日々。主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦娯楽作『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)など。instagram→@takashi.tokita_tokyo