ヘンリー王子にとりメ―ガン妃は良き伴侶か?

  by あおぞら  Tags :  

メ―ガン・マークルがヘンリー王子と婚約した当初、なぜか嬉しかった。

世の中は意外に単調なことで仕上がっていて、そうそう番狂わせはないものである。

それが伝統を重んずるイギリス王室のヘンリー王子が、離婚歴のある白人と黒人のハーフであるアメリカ女優と婚約のニュースは、当地アメリカでは衝撃的で、ニュース番組や特に芸能ニュースでは毎度同じような映像が使われ、芸能誌もメ―ガン・マークル一色になった。有名誌の表紙にも登場した。

日本の報道でちょっとイヤだなと思ったことは、メ―ガン・マークルをハリウッド女優と形容していることだ。確かにそう言おうと思えば言えなくもない。ただ、ハリウッドと言うのは映画女優の印象が強く、メ―ガン・マークルは映画にも出演しているが端役が多く、この元女優の出世作はケーブルテレビのドラマ『スーツ』の準主演級の役であった。世間的認知度は低く、逆にどうしてヘンリー王子がアプローチしたのか不思議なくらいだった。

しかし、まぁ、そうであってもアメリカのテレビドラマの女優がイギリス王室に嫁ぐニュースは、アメリカを興奮の渦に巻き込んだ。

私も好意的に見ていた。強運な人に憧れを抱くようにメ―ガン・マークルをうらやましいと思った。そしてニュースや、雑誌等で二人のインタビューや記事を目で追った。

婚約後の二人のインタビューで、少しメ―ガン・マークルに対して懐疑的に思ったのは、ヘンリー王子を隣にして「私はアメリカ人なので王室のことなど何もわかりませんでした」と言いのけたのだ。

”言いのけた”とはなんとも嫌味な書き方だが、日本人の特に女性で「私はテレビは見ません」と聞いてもいないのに誇らしげに言う人がいるけど、アレって変な印象を受ける。メ―ガン・マークルにもそんな印象を受けた。要するに王室を知らないことで逆にヘンリー王子に新鮮さを強調しているように見えたからだ。

ここでM-1グランプリ2019年王者、ミルクボーイの内海崇のネタを拝借したい「俺の目は騙されへんよ、俺をダマしたらたいしたもんや」と。

メ―ガン・マークルはテレビドラマ『スーツ』の撮影のためカナダに住んでいた。カナダの通貨は勿論カナダドル。カナダ紙幣の肖像画は米ドル紙幣のジョージ・ワシントンでなくエリザベス女王である。

日常生活でエリザベス女王の肖像画が描かれた紙幣を使うくせに「イギリス王室のことは知らない」と言うのは矛盾がある。イヤ、カナダ紙幣のエリザベス女王の肖像画を見ればイギリス王室のことが理解できるとは言えないが、イギリス王室の権威は十分すぎるほどわかる。そこをあえて知らない振りをすることが実に小賢しいのだ。

ヘンリー王子も王室の乳母日傘で育っているものだから、そんな見え透いたウソも信じてしまったのだろう。アメリカ女優にしてみれば、年下の世間知らずのヘンリー王子を、言葉は悪いが”てなづける”のはいとも簡単に出来てしまうのだろう。

あれだけ華やかな結婚式を挙げ、世界に配信され、おとぎ話を現実に見たような気持になったが、メ―ガン妃となると王室の伝統に従わない姿勢を見せたのは残念だった。

上記の写真はエリザベス女王の公式誕生日を記念し、年に一度行われる華麗な祝賀セレモニーでの馬車に乗っている写真だが、肩を露わに出した洋服にイギリスでは『王室儀礼を破る』と物議をかもした。

メ―ガン妃となりまだ日は浅いのに、世間を騒がせることをよくやってのけた。そもそも結婚にあたり、イギリス王室が離婚歴のあるアメリカ女優を受け入れることに寛容だったから晴れてヘンリー王子の妻となれたのに、妻になれば我が物顔の好き放題では話にならない。実際、メ―ガン妃の側近は半年で3人も離職したそうだ。

イギリス王室はメ―ガン・マークルによってかき乱された感じだ。王室は離脱するし、それを良しとしてプライベートジェットを利用したり、カナダの豪邸を無料で借りたりと、まさにセレブ感丸出しで王室とは全く逆の姿勢である。

ご本人は「もう王室離脱しましたので好きにさせてもらいます!」の姿勢なのだろうが、ことごとく品位に欠ける。こういう結果になり今思い返すと、結婚前にメ―ガン・マークルの腹違いの姉や兄が、また父親がメディアに出て、特に姉兄はメ―ガンと結婚しない方がいいと言う姿がテレビに放映され、世間はこの姉兄を冷笑していたが、このところ世間もこの兄姉の発言は正しかったのではないかと言われる始末。

結婚当初のおとぎ話は、今や橋田寿賀子脚本の『渡る世間は鬼ばかり』の成り行きに見える。

そりゃそうでしょ、イギリス王室を離れれば、実社会では『渡る世間は鬼ばかり』なり。現実社会は厳しいぞ….

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