待ちきれないシリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(4月10日)で監督と脚本を務めるキャリー・ジョージ・フクナガが、本作について初めて語る映像が解禁に。ナレーションで初めて内容に触れています。
監督は前作『007 スペクター』(15)から5年経ていることを前提に、「脚本家、そして監督としてボンドを捉え直すことに重点をおいた」と最新作のポイントを解説。また、「00の任務にもがく姿は傷ついた獣のようだ」「世界は変わった。そしてルールも変わった。非対称戦争時代のスパイのルールも複雑になった。ボンドが家族のように想う仲間も皆が脅威に晒されている」という監督のコメントとともにボンドの恋人マドレーヌ(レア・セドゥ)の思いつめた表情が映し出され、これは『007 カジノ・ロワイヤル』(06)でのヴェスパーの悲劇が繰り返されるのではないかと思わずにはいられない<匂わせ>に。どうも穏やかではなさそうです。
【動画】“ボンド”というヒーロー像について監督、語る『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
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また、本作でラミ・マレックが演じるヴィランは、因縁の敵スペクターよりも頭脳派でシリーズ史上最凶の敵と語る監督は、「(今作は)最初から最後までノンストップ。レースさながらだ」と解説。本映像内にもあるように、激しいカーチェイス、バイクチェイス、銃撃戦や肉弾戦といった息つく暇がない大迫力のアクションシーンがあることも明かしています。
そして「世界と人類の命をも救う。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』はボンドの集大成だ。彼が出会ったすべて、トラウマや失ったものまでも。最も挑戦的で困難な任務。それが今作の狙いであり、特別なものにしたかった」と、本作でボンド役の引退を公言したダニエル・クレイグの最後にもふさわしいフィナーレにもなりそうなことを示唆してもいます。
なお監督は、「007シリーズの根底にあるもの、危険であり感情が揺さぶられるもの、そして語られることのなかったもの、全てが明らかになる。ダニエル・クレイグにとっての最終章だ」とも。クレイグ版ボンドの集大成とともに、約60年に渡って続いたシリーズの重要な転換点にもなるのか。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開が待ちきれないっ!
■あらすじ
ボンドは現役を退きジャマイカで穏やかな生活を満喫していた。しかし、CIA出身の旧友フェリックス・ライターが助けを求めてきたことで平穏な生活は突如終わってしまう。 誘拐された科学者を救出するという任務は、想像以上に危険なもので、やがて、それは脅威をもたらす最新の技術を保有する黒幕を追うことになるが――
▼何度観ても愛おしいボンド復帰に浮かないQ
■『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 』
■監督:キャリー・フクナガ
■製作:バーバラ・ブロッコリ、マイケル・G・ウィルソン
■脚本:ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、スコット・バーンズ、キャリー・フクナガ、フィービー・ウォーラー=ブリッジ