GOAL ZEROの「Sherpa 100 AC Power Bank」は、最大60WのUSB Type-C PD入出力端子を2つ、最大12WのUSB Type-Aポートを2つ、最大100WのACコンセント、最大5WのQiが備わったポータブル電源。バッテリー容量は94.7Whで、ノートPCであれば1~3時間程度稼働させることができます。Qi充電しながらUSB-Cで電源を供給するなど同時に出力することができます。
本体前面にはディスプレイが備わっており、充電状況や給電状況を確認することができます。写真の通り、バッテリーに充電しながらMacBook Proに給電することもできます。この場面では、FinalCut Pro Xの書き出しを行なっている状態で、CPUなどの使用率が100%に達している状態でした。
バッテリー残量0の状態では、外部デバイスへの給電は行われず、バッテリーへの充電のみ行われます。一定量まで充電されると給電を行うことが可能になります。
同社のソーラーパネル「Nomad 5」と並べた状態です。およそB5サイズのNomad 5よりも一回り小さい、7インチのタブレット端末と同等の大きさ(約190×144×25.4mm)で、重さは約907g。決して軽いとは言えませんが、ACコンセントがありノートPCの充電にも対応しているので災害時やアウトドアでの電気製品の充電、稼働の際に重宝することでしょう。
GOAL ZERO製品の良いところは、ほとんどの製品でソーラー充電ができるということです。GOAL ZEROの開発コンセプト、企業理念が、あらゆる場所で電気を提供するというもので、ソーラーパネル充電による持続可能な電源供給が可能なのです。冬の薄曇りの公園で、最大5W出力のソーラーパネルで充電を試みたところ、1Wに満たない発電量ながらチャージマークが出ましたのでわずかでも充電するよう頑張っていたのだと思います。「Boulder 50」という最大50Wのソーラー発電が可能なパネルを使用した場合、約4~8時間、「Nomad 28 Plus」というモバイル用途で最も出力のある最大出力28Wのパネルを使用した場合で約7~14時間でのフル充電が可能です。
Sherpa 100よりも軽量なモバイル電源もありますが、容量が少なかったり、容量は多いが重かったりするものもあります。軽量で大容量だがACコンセントはないというモデルもあります。どれが良いというよりも、自分の目的にあった製品を選ぶのが良いと思います。「Sherpa 100 AC Power Bank」は、ノートPCおよそ2時間、スマホを同時に充電でき、ACコンセントも備わっているなど屋外や電源のない場所で積極的に使用するのに十分な性能を有していると思います。さらに、ソーラーパネル充電に対応していることで電源のないアウトドア、電気が止まった災害時などでも持続可能な電源供給をかのうとする点で、防災用としても優れていると思います。